堤大介監督の映画「ダム・キーパー」メイキング動画がスゴイ!ピクサーを退社し独立

堤大介監督の映画「ダム・キーパー」メイキング動画がスゴイ!ピクサーを退社し独立

堤大介監督の映画「ダム・キーパー」メイキング動画がスゴイ!

カリフォルニア州サンフランシスコで活動するアニメーションアーティストの堤大介監督。大ヒットアニメ映画「トイ・ストーリー3」で美術監督を担当するなど、数々の有名作品に参加した、日本を代表するイラストレーターでもあります。

堤大介監督が手がけたアニメ映画「ダム・キーパー」は、アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた作品です。そのメイキング動画がYouTubeにアップされたところ、大きな話題になりました。「ダム・キーパー」は、8000枚以上のイラストから作り上げられた手描きアニメーションです。

メイキング動画を見ると、数多くのクリエイターが制作に携わっていることが分かるほか、CGでは到底太刀打ちできない、絵を描く全ての人に参考になるような制作の舞台裏を知ることができます。イラストに命を吹き込むかのような制作過程は、誰もが思わず見入ってしまいます。

堤大介監督はピクサーを退社し独立!

堤大介監督はもともと、世界最高峯のアニメーション作品を生み出し続けているアメリカの映像製作会社ピクサー・アニメーション・スタジオに勤務していました。「アイス・エイジ」「モンスターズ・ユニバーシティ」等のヒット作品にも携わっていたそうです。

実績を積み上げ、ピクサーの将来を支えるリーダー的存在として期待されていた堤大介監督でしたが、2014年にピクサーを退社。その後独立し、ピクサー時代の盟友でもあるロバート・コンドウとともにアニメーションスタジオ・トンコハウスを設立しました。

独立した堤大介監督は、初めて監督として制作に携わったアニメ映画「ダム・キーパー」で、アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされるなど、持ち前の才能を発揮し、現在も活躍中です。

堤大介監督の嫁は宮崎駿の姪!絵本「あ、きこえたよ」のイラストも担当

堤大介監督の嫁は宮崎駿の姪!宮崎駿は義叔父

アニメーションの世界で躍進を続けている堤大介監督の嫁は、なんと日本が世界に誇る名監督・宮崎駿の姪だと言います。つまり、堤大介監督にとって、宮崎駿は義叔父ということに。もともと小学校が一緒だった堤大介監督と宮崎駿の姪。堤大介監督が生まれて初めて恋の感情を覚えた相手が宮崎駿の姪でした。長年の時を経て結婚という形で初恋を実らせるとは、さすがクリエイター!映画のストーリーにもなりそうなほど、ロマンチックなエピソードです。

堤大介監督は絵本「あ、きこえたよ」のイラストも担当

堤大介監督は、映画だけでなく、絵本のイラストを担当したこともあります。その中の1つが、「あ、きこえたよ」という幼児向け絵本です。日々の生活の中には、よくよく耳を澄ますと、雨の音や風の音、森で眠るうさぎの吐息や砂浜に寄せる波の音など、素敵な音が溢れています。

「あ、きこえたよ」は、そんな普段は忙しくて気付くことができないような音の世界の素晴らしさを描いた絵本です。絵本のクチコミを見ると、「2歳の子が身の回りの音に興味を持つようになった」などと高評価な様子。堤大介監督の優しいタッチのイラストにより、その世界観がさらに魅力を増すことが、子供の感性を磨く助けにもなっているのでしょう。

堤大介監督が繋ぐ日本とアメリカのアニメーション文化に期待!

ピクサー・アニメーション・スタジオの一員として活躍していた堤大介監督は、トンコハウスというアニメーション制作会社を設立して活躍しています。動画配信サービスHuluで、堤大介監督のオリジナルアニメ作品「ピッグ-丘の上のダム・キーパー」が公開されています。同作品は、フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭2018のテレビ部門で、グランプリに値するクリスタル賞を受賞。ちなみに、過去には、宮崎駿の「紅の豚」や「平成狸合戦ぽんぽこ」等も同賞を受賞しています。

アニメーション制作会社としては、小さな会社とも言える堤大介監督のトンコハウス。しかし、「ダム・キーパー」や「ムーム」「ピッグ-丘の上のダム・キーパー」といった質の高い作品の数々を見れば、豊かな才能を持ったクリエイターが集まる少数精鋭の集団であることが分かります。

堤大介監督は、自身が手がけるトンコハウスの存在意義について、「日本とアメリカのアニメーション文化のコラボレーションを意識していきたい」とコメント。海外で成功を遂げた日本人クリエイターは多く存在しますが、日本の強みである繊細なアニメーション文化を意識的に世界に発信している堤大介監督は、日本文化の伝道師とも言えるのではないでしょうか。まだ43歳と年齢も若い堤大介監督は、今後も話題作を多く世に送り出し、「世界の堤大介」と言われるほどの活躍を見せてくれるに違いありません。

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