2022年2月21日 更新
沢田研二の現在にジュリーの面影なし!?息子の現在は?
沢田研二といえば1970年代の男前の代名詞だった!
沢田研二といえば、グループサウンズのトップグループ、ザ・タイガースのボーカルとして君臨し、ソロになってからは、阿久悠という、時代を創った天才作詩家との出会いにより、ヒット曲を連発した歌手です。一昔前なら、男前の代名詞は木村拓哉でしたが、さらに前の1970年代、男前といえば、ジュリー・沢田研二に間違いありません。
奇抜な衣装に身を包み、妖艶ともいえる沢田研二の存在は、まさに時代のアイコンでした。しかし、時代とは残酷なものです。さすがに時代の波が過ぎ、女優田中裕子と結婚してからは、テレビに出ることも久しくなり、沢田研二は、そこいらの中年のオジサンと同じく、驚くほど太ってしまいます。
人気ドラマ「寺内貫太郎一家」で、木樹希林が演じたばあちゃんが「ジュリー」と悶え叫んだ、あの面影はもうどこにもありません。とはいえ、驚くべきことに、ジュリーのファンには、ザ・タイガース時代からの熱狂的ファンが多く、沢田研二がひとたびコンサートを開けば、今でもホールが満杯になる人気ぶりです。
沢田研二の前妻はザ・ピーナッツの伊藤ユミで、今の嫁は女優の田中裕子
沢田研二は、1948年生まれで、68歳になりました。現在の妻は、女優の田中裕子ですが、実は、田中裕子との結婚は、自身2度目の結婚である沢田研二。1度目の結婚相手は、同じ渡辺プロダクションに所属していた、伝説の双子デュエット、ザ・ピーナッツの伊藤エミでした。
沢田研二と伊藤エミは、田中裕子との不倫が発覚したことから離婚しています。沢田研二には、伊藤ユミとの間に授かった1人息子がいますが、現在は立派に成人し、音楽関係の会社に勤務しているそうです。また、伊藤ユミは2012年に、すでにがんで亡くなっています。
沢田研二の反原発ソングに仰天!コンサートでファンに暴言も!?
沢田研二の原発にも「NO!」と言う気骨
沢田研二は、東日本大震災発生に際して、「3月8日の雲~カガヤケイノチ」というミニアルバムを発売しました。中でも、脱原発をテーマにした「F・A・P・P(フクシマ・アトミック・パワー・プラント)」という楽曲中には、「バイバイ原発」「へこたれないで福島」などという、ストレートなメッセージが込められています。
人気絶頂期の中性的で妖艶な雰囲気から一転、反原発ソングを堂々と歌い上げる現在の沢田研二は、次世代の若者たちから、市井の音楽が好きな団塊世代のオジさんとして認められ、今も意気軒昂です。
沢田研二コンサートではMC炸裂!「嫌なら帰れ!」
沢田研二は、最近、自分のコンサートではかなり自由に振る舞っているようです。ウェーブがかかり長かった髪は、白髪頭で短く切り、その分あご髭を蓄えている沢田研二。昭和の頃から比べれば、体重は倍近くになっているようですが、その歌声やステップは変わらず、オヤジの色気に溢れています。
MCでは、さすがに団塊の世代らしく、結構時事問題に触れることが多い様子。イスラム国による日本人人質事件が報じられた当日のコンサートでは、「皆さん、大変な事態になりました。日本の将来を憂うのではなく、自分自身の頭と心で考えなければなりません」と熱く語りはじめました。
ところが、客席から、「歌って~!」と甘えた声がかかると、即座に「黙っとれ!誰かの意見を聞きたいんじゃない。嫌なら帰れ!」と観客を怒鳴りつけ、会場が凍りつく事態になったとか。沢田研二のこの暴言行動に関しては、賛否両論が巻き起こりました。
沢田研二の夏の全国ツアーはもう50年!今も中高年女性が総立ち!!
MCでは社会問題に触れる
沢田研二の全国ツアーが、この夏もまた始まりました。1967年のデビュー以来、沢田研二の夏のコンサートは、実に半世紀を迎えます。初日公演は、東京国際フォーラムにて。オープニング曲「ポラロイドGIRL」が流れると同時に、5000人のファンはすでに総立ち。場内を包む悲鳴のような歓声が、中高年の女性たちを、十代の少女に戻します。
沢田研二は、両腕を突き上げ、その後もステージを縦横無尽に動き回って、「TOKIO」など往年の大ヒット曲から、最新曲「un democratic love」まで、全23曲を熱唱しました。もちろん、MCでは、時々の社会問題に触れることを忘れません。
「障害者を600人殺すというやつが出てきて、のほほんとライブをしていていいのか」と、相模原障害者施設殺傷事件に心を痛めたかと思えば、「ポケモンGO」をめぐる騒動に関しては、「オタクを外に出したいから作ったって、出てきたら事故が起きている。おそろしいでえ」と、オヤジらしい、辛辣な皮肉を放っていました。
自分が愛した音楽を楽しむその姿
スターであり続けるからこその、栄光と挫折を味わいつくした沢田研二は、21世紀の実体のない空っぽの世の中など我関せず。1人の68歳になるオヤジに戻って、自分が愛した音楽を素直に楽しんでいるその姿には、清々しさすら感じられます。まさに沢田研二のヒット曲「時の過ぎゆくままに」のように。