CLAMP大人気女性漫画家集団のアニメ化作品一覧!おすすめ作品は?
CLAMP女性漫画家集団のプロフィール!おすすめ作品は?
CLAMP(くらんぷ)は、大川七瀬、いがらし寒月、猫井椿、もこなからなる、4人の女性漫画家集団です。ストーリーを担当しているのは、大川七瀬。残りの3人で作画の作業をしていますが、作品によって、誰がメイン作画を担当しているのかは明かされていません。
同人誌サークルとして結成されたCLAMPの正式な商業誌デビューは、1989年、新書館「サウス」にて。初連載作品ともなった、古代インドの神話がモチーフの「聖伝-RG VEDA-」が始まりでした。初期は、「CLAMP学園探偵団」や「X」などを発表。
1993年に、講談社「なかよし」に連載された「魔法騎士レイアース」が爆発的な人気を呼び、広く名前を知られる漫画家となりました。バトル物から恋愛ものまで幅広い作風が特徴ですが、設定には一定のルールが設けられています。「東京BABYLON」は、非日常世界を舞台にした時の、CLAMPのこだわりがとりわけ強く見える作品です。
CLAMPのこだわりが強すぎるアニメ化作品一覧!
CLAMPが設けているルールとは、たとえば、物事は必然で動く、作品世界において魔法は特別な力ではない、などです。このように、一貫した信念とこわだりのもとに作品を描いているCLAMP。ファンに喜んでもらおうという意識が強く、作品のクオリティを保つ努力を忘れない、まさにプロの漫画家集団です。CLAMPの作品は、その多くがアニメ化されています。
一般的には、映像化すると、ファンの期待を裏切る結果となることもしばしばです。しかし、CLAMP作品は、大川七瀬自身が脚本や構成として参加するなど、解釈違いによる齟齬などが起こらないように工夫がされています。これまでにTVアニメ化されたCLAMP作品は、「CLAMP学園探偵団」「魔法騎士レイアース」「カードキャプターさくら」「機動天使エンジェリックレイヤー」「ちょびっツ」「XXXHOLiC」「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」「こばと。」など。
「不思議の国の美幸ちゃん」といった複数の作品は、OVA(オリジナル・アニメーション・ビデオ)化されています。
CLAMP作品の特徴がよく分かる?「CLOVER」「ツバサ-RESERVoirCHRoNiCLE」!
CLAMP未完の大作「CLOVER」恋人を失った軍人と不思議な少女の物語!内容は?
CLAMP作品は、漫画世界らしい独自の世界観が魅力です。「CLOVER」は、崩壊しかけた世界特有の、薄暗さや退廃的な空気感を、精密な作画で魅せる作品。あらすじは、魔法が使える子供は、その能力に応じて体のどこかにクローバーの刺青が入れられ、管理されています。
恋人を失った元軍人の琉・F・和彦は、国の実権を握る最高評議会の1人である紘将軍から、廃棄された妖精遊園地に少女を送り届けるよう依頼を受けます。少女の名前はスウ。その体には、強い魔法の力を持つことを意味する、四つ葉のクローバーが彫られていました。
その能力ゆえにたった1人で生きるしかなかったスウと、最愛の人を失った和彦。2人をつなぐ重要な意味を持つ、「CLOVER」という歌とともに、物語は確かな崩壊へ進んでいきます。映画のようなコマ割りも印象的な「CLOVER」ですが、連載誌の休刊もあり、実は未完結です。コミックス2巻分の話が用意されていたようですが、いまだその内容は明かされていません。
CLAMPファン歓喜!スターシステム採用の「ツバサ-RESERVoirCHRoNiCLE」舞台はパラレルワールド!
作品の完結は、ファンにとっては、嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちにさせられるもの。「好きなキャラクターが動いているところをもう1度見たい」、そんな願いをかなえてくれるのが「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」です。本作は、CLAMP作品のキャラクターが多数登場するスターシステムと、本来は別個である作品世界に繋がりを持たせたハイパーリンクが採用されたパラレルワールドが舞台。
主人公は、「カードキャプターさくら」に登場したさくらと小狼です。記憶を奪われ、瀕死に陥った玖楼国の姫・さくらを救うため、考古学者の卵で幼馴染の小狼は、異世界を渡る旅に出ることになります。同時期に連載されていた「XXXHOLiC」と作品世界がリンクしていることも特徴の本作は、アニメ化や映画化もされ、人気となりました。本編は完結しましたが、続編となる「ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編」も発売されています。
CLAMP「カブキブ!」はTVアニメ化決定の話題作!キャラクターデザイン担当に大反響!
CLAMPは、漫画以外にも、多くの作品製作に関わっています。大人気となったTVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」や、「BLOOD-C」では、キャラクター原案を担当。あさのあつこ「神々」シリーズや、文豪作品の文庫カバーデザインなども手掛けています。
アニメ業界を舞台にした辻村深月「ハケンアニメ!」では、雑誌連載時の挿絵とカバーイラストを担ったことでも話題となりました。2017年4月6日深夜2時28分よりTBSで放送予定のTVアニメ「カブキブ!」のキャラクター原案を手掛けているのもCLAMPです。「カブキブ!」は、榎田ユウリの同名小説が原作。来栖黒悟は、祖父の影響で歌舞伎に魅せられた高校生です。
「部活動で歌舞伎をやってみたい」と思ったものの、そんな部活はありません。同好会ならばと、なんとか許可をもらった黒悟は、親友の村瀬とんぼとともに、仲間集めを開始します。高校生が部活動で歌舞伎をする、という風変わりな設定が人気の青春ストーリー「カブキブ!」。キャラクターはもちろんのこと、注目が集まるのは、作中に登場する衣装です。
CLAMPのもこなは、普段着はほぼ着物というほどの着物好き。着物の作画に年々力が入っているといわれており、本作のキービジュアルでも、培われた実力の一端をのぞかせています。アニメ公式サイトで公開されている一部の設定資料を見ると、コミカルな表情や、女装姿など、キャラクターの意外な表情も見られます。
4月のスタートに向けては、メインキャスト陣の一部も公開されており、主人公・来栖黒悟役には、新人声優の市川太一が抜擢されました。村瀬とんぼ役はイケメン声優としても知られる梅原裕一郎が、他にも、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」三日月・オーガス役で人気となった川西健吾や、甲斐田裕子、逢坂良太、島﨑信長ら人気声優も多数出演します。
「カブキブ!」の他にも、「カードキャプターさくら」の続編「クリアカード」編の連載や、新作アニメ制作も発表されているCLAMP。今後はCLAMP熱がどんどんと高まっていきそうです。