綾辻行人と妻・小野不由美との出会いは京都大学のミステリー研究会!映画化、おすすめ作品は?

綾辻行人は「館」シリーズが秀逸!妻の小野不由美との出会いは京都大学のミステリー研究会!

綾辻行人は推理小説、ホラー小説の第一人者!妻は人気作家の小野不由美!

綾辻行人(あやつじゆきと)は、「新本格ミステリー」と呼ばれる推理小説のジャンルの代表的な存在であり、日本におけるホラー小説の第一人者。推理小説としては、デビュー作となる「十角館の殺人」をはじめとする「館」シリーズや、「緋色の囁き」からなる「囁き」シリーズなどが。

ホラー小説としては、ミステリーやサスペンスの要素もあわせもつ「Another」が代表作として知られます。多くの人気シリーズを持つ売れっ子作家と言えますが、実は、妻もまた人気作家である小野不由美です。

綾辻行人は妻の小野不由美とは学生結婚!出会いは京都大学のミステリー研究会!

夫婦そろって人気作家である綾辻行人。妻である小野不由美は、テレビアニメ化もされた「十二国記」をはじめとする人気作を世に送り出してきました。綾辻行人と小野不由美の出会いの場は、2人が在籍していた京都大学推理小説研究会です。同い年の2人は、1979年に、綾辻行人は京都大学教育学部、小野不由美は大谷大学文学部仏教学科に進学。

推理小説好きだったことから、それぞれ京都大学推理小説研究会に所属するようになり、サークル仲間となります。そして、綾辻行人が大学院に在学中の1986年に学生結婚しました。

綾辻行人の映画化、人気おすすめランキング!欅坂46、麻雀と趣味が多彩

綾辻行人の映画化された作品や人気おすすめランキング!ラノベ読者にも人気!

綾辻行人の人気おすすめ作品をランキング形式で紹介します。1位はなんといっても、綾辻行人の出発点といえる「十角館の殺人」です。孤島に建つ奇妙な館でおきる連続殺人の謎に迫ります。2位は、映画化や漫画化、アニメ化もされたホラー小説「Another」。転校先の中学校のクラス内で起きた殺人をきっかけに、さらなる謎が姿を現します。

ライトノベル読者からの人気も高い作品で、綾辻行人作品の読者層をさらに広めました。3位は、京都の郊外と思われる地を舞台にした短編集「深泥丘奇談」です。綾辻行人流の怪談話で、新境地を開拓したと高く評価されています。

綾辻行人は欅坂46、麻雀、ゲームとカープに趣味が多彩

作家としてのキャリアは30年となり、実は年齢が50代半ばを超えている綾辻行人は、アイドルグループ欅坂46が好き!ツイッターではアルバムを買ったことも告白し、お気に入りのメンバーがいることも明かしています。欅坂46のファン歴はまだ浅いそうですが、筋金入りと言えるのが、広島カープのファン歴で40年来になるとか。

他にも、麻雀やゲームも好きな綾辻行人。麻雀の腕前はかなりのものですし、ゲームに関しては、エッセイ等でもたびたびゲームについて書いており、自らシナリオを手掛けたこともあるほどです。

綾辻行人が新本格ミステリー作家として登場したわけとは?

綾辻行人の作家デビューは1987年です。「十角館の殺人」でのデビューとともに、新本格ミステリーを盛り上げる先導者になったわけですが、もちろん綾辻行人だけがブームを担ったわけではありません。御手洗潔シリーズで知られる推理小説作家の島田荘司が新本格ミステリーの流れを作り出し、それに続いて、綾辻行人や有栖川有栖、綾辻行人同様に京大推理小説研究会出身の法月綸太郎といった同世代の作家たちが登場。

第一世代としてブームを盛り上げました。その後、京極夏彦や森博嗣といったさらにブームを盛り上げる人気作家が生まれたことから、新本格ミステリーというジャンルは強固なものとなりました。
新本格ミステリーは、トリックや謎解きを物語の中心にすえ、探偵が論理的な推理でそれを解決していくというものです。しかし、綾辻行人がデビューした当時は、松本清張をはじめとする社会問題に焦点をあてた社会派ミステリーが人気で、犯人捜しやトリックを楽しむ探偵小説は主流とはいえませんでした。そのため、謎解きや犯人捜しを主眼とする探偵小説は「古臭い」といって批判する人も多かったそうです。

しかし、綾辻行人をはじめとする「新本格ミステリー」の同世代作家たちには、「リアルタイムで書かれていた日本のミステリーに、物足りなさを感じていた」という共通体験がありました。そのため、綾辻行人ら新本格ミステリーの作品は、同じように感じていた読者層から歓迎をもって迎えられることになります。

ちなみに、小学生の頃に、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズや、怪盗ルパン、シャーロックホームズシリーズといった作品に出会って、あまりの面白さに衝撃を受けた綾辻行人。それらをきっかけに、アガサ・クリスティーやエラリー・クイーンといった海外の推理小説を読むようになったと言います。そして小学6年生の頃には、自ら作品を書きはじめ、「作家になる」という夢を持つようになりました。

その夢を温め続けて、大学院在学中に作家デビューを果たすことになりましたが、新本格ミステリーの幕開けといっていいタイミングで、彼の才能が見出されたことには運命のようなものを感じずにはいられません。
それから30年が経ち、2017年はデビュー30周年というメモリアルイヤーに、綾辻行人は短編集「人間じゃない」を発売しています。その中には、自らを見出した恩人でもある講談社の編集者・宇山日出臣が急逝した際に、追悼の想いをこめて書いた作品「洗礼」も収録。作家・綾辻行人の歩みが垣間見える1冊になっています。

自身の出発点である「館」シリーズの最終作の執筆も、50代のうちに成し遂げたいと考えていると言う綾辻行人。新本格ミステリーの旗手として、まだまだ気を吐き続けていてほしいものです。

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