嘉門洋子が急にテレビから消えた?!出演した円谷プロ制作の幻の作品とは?
嘉門洋子が急にテレビから消えた理由は?
嘉門洋子は、1990年代後半から2000年にかけてグラドルとして一世を風靡した女優です。1996年、16歳の時にグラビアアイドルとしてデビューした嘉門洋子は、翌1997年に吹石一恵や藤崎奈々子、柳明日香らと「フジテレビビジュアルクイーン」に選抜。フジテレビが選ぶ将来性が見込まれるタレントとしてテレビ番組に出演するようになると、若いながらも美貌とセクシーなボディを売りにして大活躍します。
しかし、超売れっ子だったにもかかわらず、2001年頃からは「急にテレビから消えた」と囁かれるように。事実、嘉門洋子の露出が減っていったのには理由がありました。それは、2000年10月に起きた三田佳子の次男による覚せい剤取締法違反に関連して、実家の地下室で開かれていたという薬物パーティへの参加が噂されたからです。
緊急釈明会見を開いた嘉門洋子は三田邸に出入りしたことは認めるも、地下パーティには参加していないと否定しました。しかしイメージダウンは免れず、仕事が激減。当時出演していた「笑っていいとも!」も降板しています。
嘉門洋子が出演した円谷プロ制作の幻の作品とは?
嘉門洋子が出演した幻の作品と言われているドラマをご存じでしょうか。それは、1998年4~6月に放送された円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ「サイバー美少女テロメア」です。
円谷プロダクションは、「ウルトラマンシリーズ」をはじめとする特撮作品の制作で有名な会社。「サイバー美少女テロメア」は、超能力と遺伝子操作をテーマにしたSFサスペンスドラマで、嘉門洋子ら3人の美少女超能力者たちが活躍する、バトルあり、サスペンスあり、たまにお色気もあるという異色の作品でした。
露出度がかなり高い斬新なコスチュームも話題になったこの作品が幻と言われる由縁は、DVD化されていないから。2017年になって、CSテレ朝チャンネル「EXまにあっくす」にて19年ぶりに再放送された時には、当時を懐かしむ人を中心に話題になりました。
嘉門洋子がアガサ・クリスティ原作ドラマに出演!実家は幼稚園を経営?
嘉門洋子が2回目となるアガサ・クリスティ原作ドラマに出演!
嘉門洋子は、2018年3月に放送された「アガサ・クリスティ 二夜連続ドラマスペシャル パディントン発4時50分」に出演しています。同作は、イギリス人推理作家アガサ・クリスティの名作をドラマ化したもので、女優の天海祐希が和製ミス・マープルを熱演したことでも話題になりました。列車の中で起きた不可解な殺人の謎を追うというストーリーで、草笛光子や前田敦子、石黒賢ら豪華な俳優陣が一癖も二癖もある人物を演じたことで、面白さに深みも加わりました。
嘉門洋子の役どころは、天海祐希演じる天乃瞳子が捜査中に会話するホテルのバーテンダー役です。物語終盤の謎解きの重要なシーンであったことから記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。嘉門洋子は、ドラマ「パディントン発4時50分」以外にも、2017年に放送されたアガサ・クリスティ原作の作品「そして誰もいなくなった」の黒丸みゆき役でも出演しています。
嘉門洋子の実家は幼稚園を経営?
嘉門洋子には、実家が石川県金沢市内にある幼稚園を経営しているという噂があります。園長が「嘉門」の姓を名乗っており、嘉門洋子の兄弟が経営しているという話ですが、公表されていないばかりか、確定できる証拠もないので真相は闇の中です。
しかし、嘉門洋子が石川県金沢市出身であることはたしか。また、金沢大学附属小学校と金沢大学附属中学校出身という学歴や、英会話が特技に挙げられているところを見ると、教育熱心な家庭に育った様子。さらに、幼少期に日本舞踊を習い、長唄や三味線を嗜むというプロフィールからも、ある程度裕福な家庭に育ったと推察されます。
嘉門洋子の次回出演作は映画「菊とギロチン」の女力士役!
嘉門洋子は、2018年7月7日に公開された映画「菊とギロチン」に出演しています。同作は、瀬々敬久監督の30年越しの企画が完成したことでも注目を集めた作品で、舞台は、大正末期の関東大震災直後の日本。混乱する社会情勢下における女相撲の一座と、実在したアナキストグループ・ギロチン社との交流をオリジナルストーリーで描いた作品です。
主人公の女力士・花菊役は今作が初主演となる木竜麻生が務め、アナキストグループ・ギロチン社のリーダー中濱鐵役を東出昌大が演じています。嘉門洋子は、この女相撲の一座「玉岩興行」のメンバーの1人で、渋川清彦演じる一座の親方・岩木玉三郎の妻でもある玉椿みつ役に抜擢されました。みつは一座を見守り、揉め事が起これば仲裁に入るような面倒見の良い姉御肌の性格。公開されたビジュアルでは、包容力のある菩薩のような笑顔を披露しています。
グラビア界を席巻してピークを極めたグラドル時代から一転、スキャンダルに巻き込まれた前後から女優に転向するもなかなかその花を咲かせることができなかった嘉門洋子。一時はキャリアが迷走した時期もありましたが、近年は少しずつ表舞台に活躍の場を見出しつつあります。
「消えた」と言われた時期を経て、過去の出来事を知らない人も増えた今は、再起を図るにはちょうどいいタイミングかもしれません。これまでの経験を糧に、自身が掲げる「役によってまったく別人になるカメレオン女優になる」という目標に向かい、上昇を続けていってほしいものです。