映画「アトミック・ブロンド」はスパイ・ムービー!監督は「デッド・プール2」のデヴィッド・リーチ!
映画「アトミック・ブロンド」はベルリンの壁崩壊直前を舞台にしたスパイ・ムービー
2017年7月にアメリカで公開され話題となった、スタイリッシュなスパイアクション映画「アトミック・ブロンド」の舞台は、ベルリンの壁崩壊直前の1989年。
あらすじは、イギリスの情報機関MI6のスパイが謎の組織に殺害され、極秘のリストも流出してしまうという事件が起こります。そこでMI6は、相手組織を破壊し、リストを取り返すために、女スパイであるロレーン・ブロートンをドイツのベルリンに送りこむことに。スパイとしてドイツに単身乗り込んだロレーンは、二重スパイや、さまざまな国のスパイの目をかわしながら組織撲滅に向けて動き出します。
ハラハラどきどきし通しの本作ですが、ラストに向けてはまさかの逆転劇の連続となり、ますます目を離せません。二重スパイでは足りず、トリプルスパイだったという幕切れも秀逸だと評判です。
映画「アトミック・ブロンド」監督は「ジョン・ウィック」の仕掛け人デヴィッド・リーチ!監督として大人気
「アトミック・ブロンド」の監督を務めるのはデヴィッド・リーチです。2014年に公開された、キアヌ・リーブス主演で、チャド・スタエルスキと共同で監督を務めた「ジョン・ウィック」を大ヒットに導いたことでも知られています。これまで数々のアクション作品にコーディネーターやセカンド・ユニット監督として関わってきましたが、意外にも「アトミック・ブロンド」が単独では初の監督作品です。
経験の豊富さを買われ、2017年内の制作が予定されているマーベルの「デッド・プール2」の監督を務めることも決定。そのほかにも、「カウボーイ・ニンジャ・バイキング(原題)」や、コミック原作の「ブラッドショット(原題)」でも監督を務める予定であるなど、今や引っ張りだことなっています。
映画「アトミック・ブロンド」主演はシャーリーズ・セロン!原作はグラフィックノベル「The Coldest City」
映画「アトミック・ブロンド」主演はシャーリーズ・セロン
「アトミック・ブロンド」の主人公、最強の女スパイ、ロレーン・ブロートンを演じるのは、「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したシャーリーズ・セロンで、制作も兼任しています。本作出演にあたっては、8人のパーソナルトレーナーをつけてハードなトレーニングに励んで備えたそうです。
そのほか、「つぐない」でゴールデングローブ賞「主演男優賞」にノミネートされた経験を持つジェームズ・マカヴォイや、「キングスマン」の義足の女殺し屋役で一躍有名になったソフィア・ブテラ、「ターザン:REBORN」のアレクサンダー・スカルスガルドを兄に持つ「ダイバージェントFINAL」のビル・スカルスガルドなどが出演しています。
映画「アトミック・ブロンド」の原作はグラフィックノベル「The Coldest City」
「アトミック・ブロンド」は、アンソニー・ジョンストンとサム・ハートのグラフィックノベル「The Coldest City」を原作としており、2015年に、フォーカス・フィーチャーズが映画化権利を獲得しました。「The Coldest City」は、米ソの冷戦という時代背景をもとに、スパイの駆け引きを渋いタッチで描いたスパイスリラー作品。監督のデヴィッド・リーチが、自身の名前を一躍有名にした「ジョン・ウィック」の続編「ジョン・ウィック2」の監督を降板してまでメガホンを握ったという意欲作です。
映画「アトミック・ブロンド」主演シャーリーズ・セロンが歯を3本も折った体当たりアクションに注目!
「アトミック・ブロンド」はアクション大作のスパイ映画です。スタントを極力使わないリアルなアクションで話題を呼んだ「ジョン・ウィック」のデヴィッド・リーチがメガホンを握るということで、主演のシャーリーズ・セロンもできるだけ自分でアクションシーンを演じています。
十分にトレーニングを積んで撮影に備えたシャーリーズ・セロンは、戦闘シーンをよりリアルに見せるため、パンチやキックを自ら受けることにしたものの、歯が3本も欠ける事態になったとか。その後も痛み止めを飲み、自らアクションシーンを演じることを止めなかったため、アシスタント・スタント・ディレクターのモニーク・ガンダートンは大いに驚いたそうです。
「人々は、女性がスーパーヒーローのように相手を倒す姿が見たいと思うの。私も自分の子供たちに見て欲しい」と、女性を主人公にしたアクション映画出演に高い意欲を示しているシャーリーズ・セロン。女性を主人公にしたアクション映画と言えば、「ワンダー・ウーマン」が、2017年夏に公開された映画でトップの興行収入を記録したことも記憶に新しいところでしょう。
その後も世界的に大ヒットを記録し続けている「ワンダー・ウーマン」のように、「アトミック・ブロンド」も良い流れに続けるといいですね。