2017年11月2日 更新
セリーヌ・ディオンは「タイタニック」主題歌で世界的な歌手へ!亡き夫はマネージャーだった
セリーヌ・ディオンの代表曲は「タイタニック」の主題歌!映画とサウンドトラックに与えた影響とは?
全世界でのCD総売り上げ枚数が2億枚を超えているセリーヌ・ディオンは、類まれなるテクニックと声量で人々を魅了する人気歌手です。セリーヌ・ディオンが世界的にも人気となったきっかけは、1997年の映画「タイタニック」の主題歌「My Hear Will Go On」でした。
映画の興業的な大成功もあり、セリーヌ・ディオンの歌う「タイタニック」の主題歌は世界中で大ヒット。あっという間に世界の歌姫となったセリーヌ・ディオンは、同曲で、アカデミー歌曲賞やグラミー賞をはじめとする数々の著名な賞を受賞しました。
映画「タイタニック」の象徴的な存在となった主題歌「My Hear Will Go On」は、その後の映画音楽業界にも影響を与えています。悲劇的なストーリーに壮大なラブバラードを合わせる手法は、1998年の映画「アルマゲドン」のエアロスミスが歌う「I Don’t Want To Miss a Thing」や、2001年公開の「パール・ハーバー」のフェイス・ヒルが歌う「There You’ll Be」でも見られました。とはいえ、世間に与えたインパクトの大きさから見れば、セリーヌ・ディオンが歌った「タイタニック」の主題歌が最も成功した例だと言えるでしょう。
セリーヌ・ディオンの亡き夫はマネージャーだった!12歳で出会い、19歳で恋に落ちた夫婦の軌跡
2016年1月、セリーヌ・ディオンを公私共に長年支えてきたマネージャーであり夫のレネ・アンジェリルが死去しました。2人が出会ったのは、セリーヌ・ディオンが12歳で、レネ・アンジェリルが38歳の時です。セリーヌ・ディオンの才能に惚れ込んだ今は亡き夫は、彼女のデビューアルバム費用を捻出するために自宅を抵当にまで出し、二人三脚で成功への道を歩んでいきました。
2人の関係に変化が訪れたのは、セリーヌ・ディオンが19歳の頃です。マネージャーだったレネ・アンジェリルへの想いが恋へと変化し、1994年に、セリーヌ・ディオンの故郷であるカナダで結婚しています。3人の子宝にも恵まれた2人でしたが、1998年に告知された食堂癌の進行を食い止めることはできず、長い闘病生活の末、2014年にはマネージャー業から引退した夫のレネ・アンジェリル。セリーヌ・ディオンが制作中だった15枚目のフランス語アルバムの完成を見届けることなくこの世を去りました。
セリーヌ・ディオンの子供は3人の息子!葉加瀬太郎と共演、共作した経緯とは?
セリーヌ・ディオンの子供の現在は?5回の流産を乗り越えて生まれた双子が実は三つ子だった!?
セリーヌ・ディオンは、世界的な人気歌手としてだけではなく、不妊治療を乗り越えて授かった3人の息子の母親としても有名です。子育てのためにラスベガスでのショーに仕事を集中させ、移動が少なく子育てのしやすい生活環境を整えたことは世間の共感を呼びました。
2001年に長男を出産しているセリーヌ・ディオンは、2010年10月23日に、帝王切開にて双子の息子を出産しています。しかし、実はこのときは三つ子を妊娠していましたが、妊娠が発覚して間もなく1人の胎児の心肺が停止していたことを告白しました。さらに、亡き夫レネ・アンジェリルによって、5回もの流産を経験し、6度目の体外受精が成功した結果がこの時の妊娠だったことも明かされています。
こうして3人の息子に恵まれたセリーヌ・ディオン。2016年5月に行われたビルボード・ミュージック・アワードに出演した際に注目を集めたのは、アイコンアワードを受賞したセリーヌ・ディオンのプレゼンターとして登場した長男のレネ・チャールズでした。当時16歳になっていたレネ・チャールズのイケメンぶりに、世界中のマスコミは大熱狂!ネヴァダストームミジェットAAというホッケーチームで活躍していることが伝えられるなど、エンタメサイトを賑わわせることとなりました。
セリーヌ・ディオンとの共演で多くを学んだ葉加瀬太郎!ワールドツアーで見たセリーヌ・ディオンのプロ意識
フジテレビ系で放送されたドラマ「恋人よ」(1995年)の主題歌は、セリーヌ・ディオンの歌う壮大なバラード曲「To Love You More」でした。この楽曲でセリーヌ・ディオンと共作・共演したのが、バイオリニストの葉加瀬太郎です。2人が共作・共演するきっかけを作ったのは、音楽プロデューサーのデイヴィッド・フォスターでした。
コンサートのために来日したデイヴィッド・フォスターは、葉加瀬太郎が参加していたバンド「クライズラー&カンパニー」の映像を気に入り、葉加瀬太郎を自身のコンサートに招待。そこでゲスト歌手を務めていたのが、セリーヌ・ディオンです。同い年の音楽家同士ということもあり、意気投合した2人は、「何か一緒にやりましょう」と約束。その結果が、「To Love You More」という楽曲での共作へと繋がりました。
これを機に、セリーヌ・ディオンのワールドツアーへ参加することになった葉加瀬太郎は、常に彼女と行動を共にしていました。そして、休日は一切言葉を発することなく、身振り手振りで会話をしているセリーヌ・ディオンの姿を目にします。これは、冷暖房の効いたコンサート会場で何時間も歌い続けるため、休日は徹底して喉を休めるためでした。このセリーヌ・ディオンのプロ意識の高さに、何よりも驚いたと語っています。
セリーヌ・ディオンがコンサートでラスベガス銃乱射事件を追悼!新曲はP!NKが楽曲提供!!
2017年10月1日に、ラスベガスで痛ましい銃乱射事件が起こってからわずか2日後にステージに立ったのが、ラスベガスの「コロシアム・アット・シーザーズパレス」で長期公演中のセリーヌ・ディオンでした。この日の公演は、セリーヌ・ディオンが静かに観客へ語りかけるという異例の形で幕を開けています。
「事件からまだ日が浅い今だからこそ」と、コンサートを決行すべきか悩んだことを明かしたセリーヌ・ディオンは、公演の収益を犠牲者の家族へ寄付することを発表。時折涙を堪えるような表情を見せながらも、最後まで気丈に振舞ったと言います。この日の公演で、観客とセリーヌ・ディオンの気持ちが、より一層固く結ばれたことは言うまでもありません。
さかのぼること1年前の2016年は、セリーヌ・ディオンにとって、愛する夫に加え、その死の2日後には兄も他界するという耐え難い悲しみに見舞われた年でした。そんなセリーヌ・ディオンが、同年9月にリリースした新曲が「Recovering」です。書き下ろしたのはP!NKで、深い悲しみから一歩ずつ立ち直ろうとする姿を描いた歌詞はもちろん、曲のシンプルな美しさがセリーヌ・ディオンの歌声を際立たせています。ドラマティックなメロディラインの楽曲が多いセリーヌ・ディオンにとって、P!NKが作り出したシンプルな楽曲は、音楽家としても新しい挑戦となったようです。
12歳の頃から共に歩んできた夫と死別してしまったセリーヌ・ディオンの悲しみは現在も癒えず、夜は6歳になる双子の息子たちと川の字になり一緒に眠っていると言います。自身が深い悲しみの中にいるからこそ、ラスベガス銃乱射事件の犠牲者の家族を気遣う気持ちも一層強まるのでしょう。人間としての深い愛情が感じられる世界的な人気歌手セリーヌ・ディオンの今後が、喜びの多いものであることを願わずにはいられません。