千葉繁の「北斗の拳」のアドリブ伝説とは?「名探偵コナン」では注目人物役!

千葉繁の「北斗の拳」のアドリブ伝説とは?「ワンピース」で演じたバギーは卑劣でも憎めない!

千葉繁の「北斗の拳」のアドリブ伝説!雑魚キャラへの思いとは?

千葉繁は、アニメ「ハイスクール!奇面組」一堂零役などで知られているベテラン声優です。アドリブ王とも言われている千葉繁は、アニメ「北斗の拳」で雑魚キャラを多数演じていた時の断末魔でもアドリブを炸裂させていたと言います。

実際、千葉繁による雑魚キャラの断末魔は、バラエティに富んでいました。中には、雑魚キャラにも生まれ故郷があるはずだと考えて、名古屋弁にしたこともあったと言います。また、「北斗の拳」では、次回予告のナレーションも担当していた千葉繁。話数を重ねるごとにギアを踏み込むようにハイテンションになっていきましたが、視聴者からは大ウケでした。一瞬で殺される雑魚キャラが懸命に生きている必死さをナレーションでも表現したくなり、あのハイテンションナレに繋がっていったそうです。

千葉繁が「ワンピース」で演じたバギーは卑劣でも憎めない!

千葉繁は、宮崎駿監督作品にも出演経験があります。「となりのトトロ」で声をあてたのは、端役ではありますが、メイを探しているサツキに声を掛けられる草刈り男の役でした。また、アニメ「ワンピース」には、バギー役で出演しています。バギーは、ピエロのようないで立ちで、大きな赤鼻が特徴的。バラバラの実の能力の持ち主で、身体の各部を自在に分離できるバラバラ人間です。

卑怯な性格をしていますが、やや間抜けな一面もあり、独特な高笑いやハイテンションな叫びでギャグ要員に。千葉繁が声を担当していることも影響し、憎めないキャラクターに磨きが掛かっています。

千葉繁が「名探偵コナン」では注目人物役!代表作は?

千葉繁が「名探偵コナン」では注目人物役!脇田兼則って何者?

千葉繁が出演しているアニメ「名探偵コナン」で演じている脇田兼則が話題になっています。脇田兼則とは、毛利探偵事務所の隣にある「米花いろは寿司」の板前。飄々とした性格で、威勢のいい江戸っ子口調が特徴的なキャラです。その反面、さまざまな寿司屋を転々としている、左目に眼帯をした怪しい人物でもあり、子供の頃からミステリー好きというだけあって、なかなかの推理力を披露することも。

現在は、時おり見せる怪し気なふるまいや、眼帯をしていることにより、左右どちらかの目が義眼である黒の組織のNo.2「ラム(RUM)」なのではと視聴者から考察されるなど、密かな注目を集めています。

千葉繁の代表作は?「ハイスクール!奇面組」「ドラゴンボール」にも出演!

声優になる前は、役者やスタントマンとして活動していた千葉繁。撮影現場に大遅刻したことで出演予定が取り消されて困っていた時期に、洋画の吹き替えを見て声優に興味が沸いたことから、アニメ「ドカベン」のオーディションを受け、声優としての道が開けました。

俳優時代からアドリブ好きだった千葉繁は、アニメ「ドカベン」でもアドリブを披露。すると、斯波重治音響監督に気に入られ、「ハイスクール!奇面組」のオーディションを勧められて受けたところ、主人公の一堂零役に抜擢されたと言います。アニメ「ハイスクール!奇面組」一堂零役は、主役ということもあり千葉繁の一番の代表作と言えるでしょう。

しかしその他にも、「うる星やつら」メガネ役や「ゲゲゲの鬼太郎」ねずみ男役、「ドラゴンボール」ピラフ役、「平成天才バカボン」本官さん役、レレレのおじさん役など、多くの人気作に出演しています。

千葉繁が「うる星やつら」で演じたメガネは原作ではモブキャラだった?アドリブを入れる理由とは?

千葉繁が演じたアニメ「うる星やつら」のメガネは、アニメでこそ人気キャラですが、原作ではほとんど登場しないモブキャラの1人でした。監督を務めていた押井守監督とは、1980年のアニメ「ニルスのふしぎな旅」以来の付き合いという千葉繁。押井守監督の後押しもあって「うる星やつら」メガネ役で出演したところ、最初はモブキャラに過ぎなかったものが、キャラの掘り下げと千葉繁の力量とが相まって、欠かせない人気キャラに昇格していきました。

ちなみに、アニメ「うる星やつら」の現場でもアドリブを多用した千葉繁の演技に、共演者たちは笑いをこらえるのに必死だったと言われています。アドリブ王と言われる千葉繁がなぜそこまでアドリブにこだわるのかというと、「もっと有効な言葉はないか」と常に「良くする」ことを考えているから。そのため、千葉繁のアドリブに対してNGが出ることはほとんどないそうです。

アニメ「北斗の拳」のハイテンションナレで脳震盪を起こし、また別の現場では、台詞が長すぎて倒れたこともある千葉繁には、体の限界を超えてでもやりきるという情熱を感じます。そんな千葉繁は、2018年5月18日に公開された映画「ピーターラビット」のニワトリ・JWルースター二世役の吹き替えもしています。うるさいほどにハイテンションな役なので、「千葉さんにピッタリ!」と評判は良いようです。

御年64歳の千葉繁が声優として今でも第一線で活躍し続けられているのは、積み重ねてきたキャリアはもちろん、人との出会いや繋がりを大切にし、人望が厚いのも理由の一つではないでしょうか。今後もパワフルで元気なレジェンド声優として、若手声優からは憧れられ、スタッフや同期たちからは愛される存在として、末永く活躍し続けてくれるに違いありません。

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