2020年5月28日 更新
古市憲寿は本業・社会学者の毒舌コメンテーター!「炎上学者」と呼ばれながらも需要が高いワケ
古市憲寿は本業・社会学者の毒舌コメンテーター!学歴やプロフィールは?
「ワイドナショー」などの情報番組で独特の持論を展開し、毒舌コメンテーターとして大活躍の古市憲寿(ふるいちのりとし)の本業をご存じでしょうか?現代社会の若者が抱える世代間格差問題や就職難など、「若者論」の代表論客として、今やメディアに引っ張りダコの古市憲寿。時には冷酷すぎるような持論を飄々と語る毒舌ぶりに注目が集まりがちですが、著書も手掛けている歴とした社会学者です。
相次ぐ批判を物ともせず、ポーカーフェイスで隙のない毒舌コメントを繰り出す様子からも、古市憲寿が頭脳明晰であることは疑いようがありません。1985年1月14日生まれで東京都出身の古市憲寿は、2003年に埼玉県立越谷北高等学校を卒業し、慶應義塾大学環境情報学部にAO入試で入学するという優秀さです。
2005~2006年には、ノルウェーのオスロ大学に交換留学。2007年に大学を卒業した後は、東京大学大学院で総合文化研究科国際社会科学を専攻し、相関社会科学コース修士課程に進むという、絵に描いたようなザ・エリートという学歴の持ち主です。2011年発刊の「希望難民ご一行様ピースボートと『承認の共同体』幻想」で新書大賞7位、「絶望の国の幸福な若者たち」で第11回新潮ドキュメント賞候補に選ばれているほか、「だから日本はズレている」(2014年)は発行部数10万部という人気著書となっています。
著書だけでなく、野田内閣だった2012年には「フロンティア分科会」部会委員、安倍内閣時の2013年には「国・行政のあり方に関する懇親会」メンバーと、政治分野でも活躍。2014年「クールジャパン推進会議」メンバー、2015年「伊勢志摩サミットロゴマーク選考会」審査委員に選ばれるなど、社会学者としての実績や実力も充分です。
古市憲寿が「炎上学者」と呼ばれながらも需要が高いワケ
立派な学歴に裏打ちされた毒舌コメントなので、ぐうの音も出ない……という感じもしますが、現代のネット社会では容赦なく批判が殺到します。そのため、古市憲寿の発言が批判にさらされることも少なくなく、一部では「炎上学者」と呼ばれることも。
歯に衣着せぬ物言いは、視聴者の好き嫌いもハッキリ分かれるところですが、「ワイドナショー」を始め、「情報プレゼンター とくダネ!」「真相報道バンキシャ」とメディア出演は引きも切りません。人が躊躇したり、空気を読んでなかなか言えなかったりすることをバッサリとコメントする古市憲寿は、タブーの代弁者として需要が高いのかも知れません。
古市憲寿の問題発言で小沢一郎が怒り心頭!?そっくり似ている芸能人は?
古市憲寿の問題発言で小沢一郎が怒り心頭!?さすがに凹んで反省しきり
一見、大人しそうな青年に見える古市憲寿ですが、口を開けば毒舌連発で、その発言はたびたび注目を集めています。「ブサイクは怠惰の象徴」「子供が大嫌い、うるさくて汚い」などの問題発言で、大勢の人を敵に回してしまったことも少なくありません。
極度の潔癖症なので「女性と触れ合う行為も汚い」と、彼女とイチャイチャするのも好きではない(そういうことに興味がないわけではないが)というストレートな意見を述べて、これまた大批判を受けました。批判を受けることを百も承知で発言している確信犯にも見えますが、率直に自分の思ったことや意見を述べるという古市憲寿の姿勢は終始一貫しています。
その姿勢を貫くあまり、あの大物政治家の怒りを買ってしまったことは記憶に新しいところ。参院選を目前に控え、2016年6月19日に行われた「ネット党首討論」で司会を務めた古市憲寿が、「できれば再婚相手見つかったか聞いてみたいんですけど」と不躾な質問をしたことで、生活の党の小沢一郎代表が怒り心頭!会場内は、異様な緊張と張り詰めた空気で凍りついたとか。
この質問に対して、小沢一郎代表は、「興味でこういう討論をするんじゃないんじゃないですか?」と、討論の課題と無関係な質問に不快感を示しました。それを受けた古市憲寿は、スタッフから渡されたメモを見ながら、「これ、読めばいいんですか?先ほど、小沢代表に対しまして、大変失礼な発言をしました。発言を撤回して、心よりお詫び申し上げます」と、心ここにあらずの棒読みで形だけ謝罪。この古市憲寿の態度が、さらに火に油を注ぐ結果となったことは言うまでもありません。「そんな言い草ないでしょう!」と、小沢一郎代表を本気で怒らせてしまいました。
この件については、政策以外の政治家の一面を見せたかったという意図があったと弁明していますが、結果的に不快な思いをさせてしまったと反省。いつもは批判も聞く耳持たずの古市憲寿もさすがに凹んでいたようです。
古市憲寿が「似ている」と言われているのも炎上芸能人ばかり?!
問題発言もあり、何かと話題に上ることが多い古市憲寿に「そっくり」「似ている」と言われているのが、これまた問題行動で注目された「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音です。不倫に続き、未成年タレントとの飲酒騒動で活動自粛と、何かとお騒がせの川谷絵音について、「(未成年の飲酒は)ある時期の日本では公然と許されていた」と擁護するような発言をしたため、大批判の嵐に。古市憲寿に対し、「(こんなことを許したら)何でもありの無法地帯になる」「社会を知らない社会学者」「顔が似ているからってフォローするな」などの意見が飛び交いました。
他にも古市憲寿と似ていると言われているのが、川越達也シェフです。「ワイドナショー」出演の際に、「(川越達也に似ていると言われ)いつも迷うんですよ、これは批判なのか?称賛なのか?」と、珍しく歯切れの悪いコメントをしたことが話題となりました。MCの東野幸治から、「似ていると言われて抵抗があるのは、あなたが川越シェフを嫌いだからです」とズバッと言われると、「そ、そんなことないです……」と狼狽。「嫌ではないですが、心から喜べない。ハハハ……」と、珍しく動揺している姿を見せた貴重な一幕となりました。
古市憲寿が三浦瑠麗に自身の弱点を指摘され狼狽!「結構傷つきやすいじゃん」と一刀両断される!
完全無欠のインテリ社会学者で、向かうところ敵なしという感じの古市憲寿。しかし、2017年7月2日に放送された「ワイドナショー」にて、ゲストコメンテーターとして出演した国際政治学者・三浦瑠麗(みうらるり)に意外な弱点を指摘され、しどろもどろになる場面がありました。三浦瑠麗とは、同じ東京大学大学院卒ということもあってか、馴染みの仲だと言います。
番組内では、松居一代が、「(誰かに)尾行されている」とブログで訴えている件について取り上げていました。そこで、「バカを相手にしていてもしょうがないかな」「この人たちから好かれても嬉しくない」などと、無関係なのに誹謗中傷する人々を、いつも通り冷徹に批判した古市憲寿。
その発言を聞いた三浦瑠麗が、失笑しながら、「でも、結構傷つきやすいじゃん」とサクッと発言しました。すると、馴染みの仲だからこそ知る弱点を指摘された古市憲寿は狼狽。加えて、三浦瑠麗は、「(古市憲寿は)事前に言われる前に、バンドエイドを貼りにいく性格」と表現し、古市憲寿にさらなる追い打ちをかけます。何とか弁明しようとした古市憲寿でしたが、今回は完敗といった様子でした。
冷たい印象のある古市憲寿だけに、意外な弱点に好感を持った人も増えたかもしれません。いつもの毒舌も、傷付けられる前に自らが張った防御策だと思えば、可愛いようにも感じられます。メディアでのいわゆる「憎まれ役」の存在を進んで担う人は貴重ですから、これからも数々の批判や批評に屈せず、我が道を歩んでいただきたいものです。