古屋雄作の「うんこドリル」で学力向上!?あの例文にはルールがあった!

2020年3月26日 更新

古屋雄作「うんこドリル」がスマッシュヒット!小学生の学力向上なるか?

古屋雄作「うんこ漢字ドリル」がスマッシュヒット!手掛けた例文が笑える!

古屋雄作は、小学生向けの学習参考書で異例のスマッシュヒットを飛ばしている、「うんこ漢字ドリル」の例文を手掛けた人物です。古屋雄作が作成した例文は、「親切な人がうんこを届けてくれた」「このうんこから絶対に目をはなさいでください」といった感じで、思わずくすっと笑ってしまうようなものばかり。

「うんこ漢字ドリル」は、小学校で習う漢字を学ぶ例文すべてに「うんこ」を取り入れ、「日本一楽しい漢字ドリル」と銘打たれて2017年3月に発売されました。そして、小学1~6年生向け全6冊からなるシリーズは、異例の速さで累計100万部を超えたと言います。

古屋雄作の「うんこ漢字ドリル」で学習意欲向上?小学生の学力向上なるか?

「春らしい色のうんこだ」などと、例文に必ずうんこが登場する「うんこ漢字ドリル」。低俗だと批判を受けることもあるようですが、一方で、子供の学習意欲の向上に役立っていることも間違いないようです。親側からも、子供が自ら学習に取り組んでくれるという意見が大半なのだとか。

どうせならば楽しく勉強したい小学生と、言われなくとも進んで自分から勉強してほしい親の需要の両方を叶えた商品なのでしょう。まだ発売から半年足らずですから、学力が向上したか結果が出るのはこれからと思いますが、すでに200万部を超える売り上げがある以上、全く結果が出ないとは言えないと思われます。

古屋雄作「うんこドリル」例文のルール!「スカイフィッシュの捕まえ方」とは?

古屋雄作「うんこ漢字ドリル」に課せられた例文のルール!

「うんこ漢字ドリル」というタイトルを見ると、思いつきと勢いだけでささっと作られているように感じます。しかし、古屋雄作は、ドリルが広く受け入れられるために、例文を作成する上で、3つのルールを掲げました。まず、うんこが「臭い」、うんこを「食べる」といった嫌悪感を抱かれるようなものはやめること。

2つ目は、「友だちのカバンにうんこを入れた」といったいじめにつながる表現もNGです。3つ目は、うんこの「汚さ」を具体的に想像する表現を禁止することでした。「うんこにも羽が生えたらいいのに」のように、リアリティをできるだけ薄めて、抽象的なものにするよう心掛けたと言います。

古屋雄作が手掛けた傑作爆笑DVD「スカイフィッシュの捕まえ方」とは?

「うんこ漢字ドリル」は、単なる思い付きにみえて、実はかなり考えこまれて作られたからこそのヒット作だったようです。古屋雄作が世に送り出したヒット作はこれだけではありません。脚本と演出を手掛けた映像作品「スカイフィッシュの捕まえ方」も、代表作の1つで、この爆笑DVDは、3作まで発売されています。内容は、スカイフィッシュという未確認生物の捕獲法をドキュメンタリータッチで紹介するというもの。

もちろんスカイフィッシュは架空の生物ですが、それをあくまで大真面目にリアルに追いかけて解説するというシュールな演出が受けて、シリーズは大ヒット。2作目では海外ロケまで敢行し、3作目にはシュールな芸風でコアなファンも多い板尾創路も登場しています。

古屋雄作の馬鹿馬鹿しすぎる企画力!うんこからAV男優まで!

「うんこ漢字ドリル」のヒットで、広く名前を知られるようになった古屋雄作。しかし、本来の職業は、「スカイフィッシュの捕まえ方」を手掛けたことから分かるように、映像ディレクターであり、演出家や脚本家です。そんな古屋雄作が、学習参考書の世界に足を踏み入れることになったのは、もともと趣味で手掛けていた「うんこ川柳」でした。2003年頃から、うんこをネタにしたうんこ川柳を自身のホームページで発表しており、いつか書籍化できないかと、出版社に企画を持ち込んだこともあったとか。しかし、企画はなかなか実現されず、くすぶっていました。

そこに目を付けたが、文響社の山本周嗣社長。もともと、古屋雄作とは友人同士で、うんこ川柳の存在も知っていたことから、2年ほど前に漢字ドリルの企画を持ちかけたと言います。文響社は、それまで学習参考書を手掛けた経験はありませんでしたが、漢字ドリルの編集経験を持つプロダクションに編集に加わってもらい、質の向上に努めたそうです。

その経験の中で、いじめや迷惑行為につながるようなものはNGといった例文作成のルールもでき、古屋雄作はそのフィードバックをもとに、うんこ例文をどんどんブラシュアップしていきました。その結果として、広くから受け入れられ、どこを読んでも面白いものができたのでしょう。こうして、「馬鹿馬鹿しい」と、簡単に切って捨てられてしまっていた「うんこ川柳」の企画が、「うんこ漢字ドリル」としてよみがえりました。

古屋雄作の馬鹿馬鹿しすぎる企画力は、無尽蔵に沸いているようで、2017年5月には、新たな作品が、連続ドラマ「マグマイザー」として世に送りだされました。BSスカパー!で放送されたドラマ「マグマイザー」は、主人公の真熊烈が、AV男優のパワーがなければ、悪を倒すヒーローに変身することができないという奇想天外な設定です。

そのため、真熊烈は、世界の平和を守るために、人気のAV男優に協力してもらおうと奔走することになります。ドラマに出演するのも、本物&現役の人気AV男優ばかり。大島丈、黒田悠斗、しみけん、田淵正浩、森林原人、吉村卓といったメンツは、名前は覚えていなくとも、男性ならばAVで見たことのあるあの顔が並んでいます。

この奇想天外なドラマは、古屋雄作が自ら企画・演出・原案・脚本を務めており、企画がスタートしたのは2年も前。「うんこ漢字ドリル」と並行して、この企画も進めていたわけですから、驚かされるばかりです。「うんこ漢字ドリル」で古屋雄作に興味を持った親子が、このドラマを見て何を思うのかは神のみぞ知るといったところでしょうか。

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