岩瀬仁紀は衰えたのか!?全盛期は日本人最多セーブ記録!

岩瀬仁紀は衰えたのか!?全盛期は日本人最多セーブ記録!

岩瀬仁紀は衰える一方なのか?

岩瀬仁紀は、1974年11月10日生まれの41歳。中日ドラゴンズに所属するプロ野球選手で、中日ドラゴンズの守護神として活躍し、日本プロ野球における通算セーブ数記録を保持している投手です。日本人最多セーブ記録を誇る岩瀬仁紀ですが、2009年終盤頃から体調不良を理由に登板できなかったことや、2011年には、失点する試合が増えるなど、少しずつ衰えを感じさせるような投球が多くみられるようになりました。

さらに2012年には、リリーフ失敗という場面が出始めた岩瀬仁紀。2014年に左肘の張りを訴え、8月初旬に登録抹消され、そのままシーズンを終了することに。2014年10月14日に行われた400セーブ記念表彰式で「できないなら、クビになるか、やめるしかない。でも、このままでは終われない気持ちは強い」とコメントした岩瀬仁紀。しかし蓋を開けてみれば、2015年は、左肘の故障で一軍登板なしでシーズンを終了しています。

2015年12月の自主トレで「これだったら来年投げられるというのはつかんだ」と答えた岩瀬仁紀ですが、投げられる状態というだけでは、中日ドラゴンズの若返りを図る谷繁元信監督から起用されるのは難しいでしょう。現在、岩瀬仁紀のポジションには福谷浩司がいます。もし、岩瀬仁紀が年齢から来る衰えを、投球術で巧くカバーできるのであれば、ポジションを奪取することは可能なので、来季どのような投球をするかで、本当に衰えてしまったかを判断するのが妥当と言えそうです。

岩瀬仁紀の全盛期は日本人最多セーブ記録!2016年は好調の波が?!

岩瀬仁紀の全盛期は、日本人最多セーブ記録を達成した2011年ではないでしょうか。失点は増えたものの、この年の岩瀬仁紀は、日本プロ野球新記録287セーブを達成。その後、史上初の300セーブと、7年連続30セーブも成し遂げました。通算740試合の救援登板と、後半にかけて尻上がりに調子を上げた岩瀬仁紀は、防御率も5年振りに1点台で終えたシーズンとなったのです。

岩瀬仁紀という選手は、好不調の波が激しく、前半戦の不調を後半戦で盛り返すというシーズンがこれまでも多く見られます。絶頂期の2005年には、60試合に登板しながら、被本塁打0、セーブ46で防御率1.86という素晴らしい成績を残してもいます。ですから、2016年には、また好調の波、最盛期が来ないとも限らない選手なのです。

岩瀬仁紀の成績や年俸推移、通算防御率は?結婚した妻や子供は?

岩瀬仁紀の成績や年俸推移、通算防御率は?来季は、出直し契約!

岩瀬仁紀の成績や通算防御率を確認すると、日本プロ野球16年在籍で、889試合に出場し402セーブ、通算防御率は2.08と、素晴らしい成績を残しています。年俸は、1998年に24歳で逆指名し、契約金1億円で中日ドラゴンズに入団した岩瀬仁紀。年俸推移を追っていくと、1999年は1300万円、2000年は前年に上原浩治が20勝を挙げたため新人王を逃しましたが、岩瀬仁紀も好成績を収め4200万円に大幅増。

2001年は8000万円、2002年には1億500万円と早くも一億円の大台に突入します。2003年は1億4000万円、2004年は2億円にアップし、2005年には2億3000万円、2006年には落合博満を抜く球団史上最高年棒である3億500万円で契約更新します。2007年には3億8000万円、2008年には4億3000万円の4年契約をし、2012年には、岩瀬仁紀の年俸は4億5000万円にアップするものの、2013年には成績不振で一軍登録を抹消され、復帰後も、記録は伸ばしたものの防御率は下がり、ストッパーに定着してから、自己ワースト2位の33セーブにとどまりました。

救援失敗数は、両リーグ最多タイである8と苦しいシーズンであったことから、岩瀬仁紀は、8000万円減の3億7000万円で契約更新しています。2014年も同額で、2015年は3億円で契約を結び、2016年は起死回生を目指して5000万円で契約更新を終えています。

岩瀬仁紀の結婚した妻や子供は?家族で復活を目指す!

岩瀬仁紀が結婚した妻は、一般人の方で、子供は二人。家族についての話は、ほとんど聞こえてきませんが、2014年に行われた、岩瀬仁紀のトークショーでは、下の子にプレゼントを買い与えてしまったことで、上の子に怒られたというほのぼのしたエピソードを明かしています。長年ハードな起用をされて来たにもかかわらず、2015年まで致命的な故障がない岩瀬仁紀。

これには、妻の食事や健康管理も少なからず貢献しているのでしょう。実際、2005年頃からは、魚や野菜中心の食事に切り替え、2010年元旦からは禁煙に取り組むなど、岩瀬仁紀は、トレーニング以外の体調管理にも取り組んでいるのです。岩瀬仁紀の復帰に向けては、妻や子供、家族一丸となって取り組んでいるのだと思われます。

岩瀬仁紀の今後は!? 全盛期を目指すのではなく、如何に打者を打ち取るかの投球術を!

岩瀬仁紀は、今季登板なしで、2億5000万円減の5000万円で契約更新しています。今年1年何もしていないのだから、年俸の額面に関しての感想は特になく、投げられるかというところからのスタートだと、岩瀬仁紀は語っています。そして、自主トレーニングを行った鳥取のジムで、来年は投げられるという手応えを掴んだようです。

そんな岩瀬仁紀の今後ですが、全盛期のピッチングを目指すのではなく、いかに打者を打ち取るかの投球術を考えることが課題だと思います。というのも、岩瀬仁紀の一番の武器である魔球と呼ばれるほどのスライダー、そしてシンカー、ナックルの握りでブレーキの掛かるようなカーブなどの変化球は、左肘の故障を経験している岩瀬仁紀には投げることが難しいと考えられるからです。

変化球は、特に肘に負担が掛かり、一度故障してしまうと、癖になりがちです。岩瀬仁紀の年齢を考えても、ストレートを軸に、1種か2種の変化球に抑えて打ち取る投球術へ路線変更するのが妥当だと思われます。岩瀬仁紀は、コントロールも良いので、コントロールを軸に、ストレートと1種か2種の変化球があれば、打者を抑えられる可能性は高いはず。来季も2軍スタートが予想される岩瀬仁紀ですが、そこで変化球にこだわり、再度の故障となれば……功労者ではあるものの、クビを通達される可能性は高くなります。

岩瀬仁紀は、現在現役の日本記録保持者です。2016年も活躍してもらって、どこまで記録が伸びるのか見てみたいというのもプロ野球ファンとしてはあります。ぜひ2016年こそ全盛期だったと言わしめる投球を見せてほしいです。

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