2023年1月5日 更新
神奈月のものまねレパートリーは幅広い!吉田鋼太郎より神対応された!
神奈月のものまねレパートリーは武藤敬司から阿久悠まで幅広い!
ものまね芸人の神奈月(かんなづき)の凄いところは、同じものまねを繰り返すのではなく、毎回新しいネタを披露するところでしょう。しかも、似ているだけではなく、爆笑を取れるところもポイント。芸としてのクオリティが高い神奈月のものまねレパートリーの多さには本当に驚かされます。
神奈月の人生初ものまねは、小学4年の頃に長州力のものまねを兄に披露したことでした。その後も竹中直人や小堺一機のものまね芸をテレビで見ているうちに興味が高まり、高校の文化祭で、学校の先生や芸能人のものまねを披露すると人気者に。そんな神奈月が芸能界デビューしたのは1987年です。この時、神奈月は渡辺正行から「半分ものまね、半分トーク&ギャグ」が面白くなる秘訣だとアドバイスされたと言います。今の神奈月の芸風は、まさにこのアドバイス通りと言えるでしょう。
デビューした頃は長嶋茂雄のものまねをしていた神奈月ですが、誰もやらない萩原流行に挑戦し、がぜん注目を集めるようになります。さらに、郷ひろみの「2億4千万の瞳」を熱唱しながら、吉川晃司や井上陽水、大友康平、クレヨンしんちゃんのものまねを次々に披露。その途中に、顔をしかめて頷くだけという阿久悠のものまねを何度も挟み、最後に得意の武藤敬司のものまねで締めて大爆笑を誘います。それ以外にも、原辰徳監督のグータッチや石原良純の「また予想間違えちゃったよ」などの定番ネタから、長嶋一茂の傲慢な振る舞いを大袈裟に演じるネタまで、神奈月のレパートリーの幅広さは随一です。
神奈月がものまねした吉田鋼太郎が神対応!デーモン閣下とも夢の競演!?
次から次へと新しいものまねを研究している神奈月は、「ものまねグランプリ」で俳優・吉田鋼太郎のものまねを披露しました。すると、神奈月がものまねをしている最中に吉田鋼太郎本人が登場。その後は2人並んでのものまね合戦となりましたが、神奈月から武藤敬司のものまねを無茶ぶりされた吉田鋼太郎は、ノリノリでやってみせるという神対応を見せました。感激しきりな神奈月に対し、吉田鋼太郎は「神奈月さん大好きなんです。似ていますよね」とものまねを公認するなど、さらなる神対応も見せています。
ものまね番組で本人がいきなり登場するのはよくあるパターンですが、神奈月とデーモン閣下の夢の競演も実現しました。デーモン閣下に扮する神奈月にものまねを強要された本家のデーモン閣下は、朝青龍のものまねを披露して大ウケ。次に井上陽水の「ジェラシー」を一緒に熱唱し、デーモン閣下の歌唱力が凄過ぎて神奈月が完全に押され気味という誤算もありながら、会場を最高潮まで盛り上げました。
神奈月は妻に対して無類のジェントルマン!ものまねがプロレス界に貢献!?
神奈月は妻に対して無類のジェントルマン!
神奈月は売れない時期に働いていたショーパブで、客として来店した妻と出会いました。その後しばらくは、エステティシャンで2歳年上の妻が売れない神奈月を支える時期が続いたそうです。このように苦節の時代を支え合ってきた妻への感謝の気持ちが強いのか、神奈月は妻に対してまさにジェントルマンな振る舞いをすると言います。店に入る時にドアを開け、イスを引くのは当たり前で、自宅でも疲れて帰宅した妻に、何も言わずにコーヒーを淹れる神奈月。もちろん、長時間のショッピングにも嫌な顔せずに付き合います。
そこで神奈月がどれくらい愛妻家なのかを調べるために、テレビ番組の企画で、妻から「具合が悪い」という嘘メールを送ることに。すると神奈月は大事な打ち上げを1時間弱で切り上げ、薬を買い、即帰宅しました。どうやら神奈月が芸人一の愛妻家というのは本当のようです。
神奈月のものまねがプロレスに貢献!?武藤敬司と夢のタッグ
神奈月のものまねと言えば、プロレスラーの武藤敬司ネタが鉄板です。本当に芸が細かく、膝を故障している武藤敬司が試合中に実際によく行っている、技をかけたあとに膝を抱えて痛がる仕草も笑えます。プロレスラーのものまねをすることも多い神奈月は、かつて長州力と天龍源一郎のビッグ対談を演じてみせたこともありました。長州力は滑舌が悪過ぎて、天龍源一郎はハスキー過ぎて何を喋っているのかさっぱり分からないというネタは、プロレスファンでなくても「それらしさ」を十分楽しめたに違いありません。
2006年3月21日には、全日本プロレスのファン感謝デー興行で本物のリングに上がり、神奈月と武藤敬司が夢のタッグを結成したことも。相手は小島聡とイジリー岡田で、もちろん完全なショーです。このように、神奈月は日頃プロレスを観ない人をもプロレス会場に呼びこむなど、プロレス人気に大いに貢献していると言えるでしょう。神奈月の最近の新しいプロレスネタは、天龍源一郎以上にハスキーな声が特徴的な、新日本プロレスの本間朋晃のものまねです。知っている人は大笑いすること間違いなしという目の付けどころはさすが!神奈月のプロレス界への貢献度は、長州力のものまねで知られる長州小力や、プロレスファンとして有名なくりぃむしちゅー有田哲平よりも大きいと言えるのではないでしょうか。
神奈月が「ものまねグランプリ・ガチランキング」で1位!爆笑のカンナヅキルーペ!?
2018年10月2日に放送された「ものまねグランプリ・秋のガチランキングSP」では、新鮮なネタで勝負に出た神奈月。それは、話題のCM「ハズキルーペ」の渡辺謙のものまねです。「新聞も企画書も文字が小さ過ぎて読めない!」と怒った顔で書類をばら撒き、「でも、カンナヅキルーペをかけると世界が変わる」と言った後は神奈月ワールド全開に。「しかし、最近の指導者はおかしいのが多過ぎる」と叫んだかと思えば、レスリングのパワハラ問題で記者会見した女性学長のものまねを披露。どさくさに紛れて、「そもそも、長嶋一茂は選手なんですか」と言って爆笑を誘います。
その後も、パワハラ問題で騒がれたアメフトの監督やコーチ、ボクシング連盟会長と話題の人のものまねを次々に披露し、反則スレスレのやりたい放題でした。本家の「ハズキルーペ」CMに登場する菊川怜のものまねを、全く似ていないまま何度も登場させたところも秀逸だったと言えるでしょう。
この「カンナヅキルーペ」で堂々の1位を獲得した神奈月の芸には、「今の時代の中でダントツ」「いつも流行りネタで攻めてくるところ大好き」と絶賛する声が寄せられました。神奈月本人もデキに満足した様子で、ブログでは「11月の神奈月祭、年末のトーナメント、12月の神奈月祭追加公演、今年も走り続けます」と述べるなど、今後もやる気満々なようです。
ある番組でものまねの小道具が紹介された時には、帽子をかぶり眼鏡とヒゲをつけ、クイズのボタンを手にすると、神奈月がたちまち「やくみつる」に変身しました。しかし、共演者の今田耕司が同じ小道具を使っても、やくみつるには見えません。これがプロの技というものなのでしょう。そんな神奈月が、昔のものまね四天王を超えて、ものまねキングになる日が来るのもそう遠くはないはずです。