柏木陽介にポスト遠藤保仁との呼び声高し!そのプレースタイルとは?
柏木陽介にポスト遠藤保仁との呼び声高し!切り替えのできる賢さ!
柏木陽介は、浦和レッズに所属するサッカー選手。サッカー日本代表にも選出された柏木陽介は、現在、ポスト遠藤保仁との呼び声も高い要注目選手です。日本代表で生き残るためには、層の薄い遠藤保仁のポジションであるボランチを狙うしかないと感じているという柏木陽介。
代表で、ボランチ獲得を狙っている柏木陽介の様子を察したメディアも、ポスト遠藤保仁と言うようになったのです。元々はトップ下のポジションを得意とする柏木陽介でしたが、そこにはすでに本田圭佑、ドルトムントで輝きを煌々と放ち始めた香川真司、才能のある清武もいます。ザッケローニ監督の元で、トップ下でプレーする機会を何度か与えられるも、柏木陽介は期待に応えられておらず、代表の座自体が遠のいてしまいました。
しかし、そこで腐ることのなかった柏木陽介。トップ下への未練をスッパリと断ち切り、ボランチとして生き場を求めたのです。今まで自信を持ち、経験を重ねてきたポジションを替えるという決断を、プロにまでなった選手が、中堅どころの9年目で下したというのが凄いと思います。
柏木陽介のプレースタイルとは?走るファンタジスタという異名も!
柏木陽介は、中学三年の時にサンフレッチェ広島からスカウトされ、テストを経て、2003年に広島ユースに加入しました。実は、高校2年の時に、ボランチへコンバートされてから頭角を表した柏木陽介。
高円宮杯全日本ユース選手権の初制覇や、日本クラブユース選手権の連覇、高校3年生の時には2種登録選手としてナビスコカップにも出場し、U-17、U-18日本代表にも選出されているのです。つまり、ボランチは、柏木陽介にとってもともと縁のあるポジションということ。
運動量も豊富で、ルックアップも素早く、何より洞察力に優れているため、相手の裏をかくのが得意な柏木陽介のプレースタイル。左利きという有利な点もあり、自らドリブルで状況を打破できることから“走るファンタジスタ”という異名もあるプレイヤーです。後方から広い視野で味方を捉え、洞察力の高さでパスを出して、決定的なチャンスを作り出すという柏木陽介のプレースタイルは、日本代表挑戦に向けたボランチへのポジション変更にも、十分耐えうるレベルだと思われます。
柏木陽介がいつも長袖の理由とは?身長、体重、性格は?
柏木陽介がいつも長袖の理由とは?あだ名の王子らしいエピソード!
柏木陽介は、年中、長袖でいることが話題になりました。テレビ番組のインタビューで、柏木陽介本人が答えたところによると、それは、プレー中に相手とのポジション争いで体の押し合いになる際、相手の汗が皮膚につくのが嫌で堪らなかったからというものです。
実は、柏木陽介には「王子」というあだ名があります。高校3年でナビスコカップに出場し、2006年にトップチームに昇格すると、攻撃的ミッドフィルダーとして起用され、すぐにレギュラーを獲得した様子から付けられた「王子」というあだ名。ずっとサッカーをやり続けてきながらも、相手の汗がイヤなんて……こんなところでも、柏木陽介はまるで王子様のようですね。
柏木陽介の身長、体重、性格は?見た目は「王子」でもその裏には……
柏木陽介の身長は176cm、柏木陽介の体重は73kgです。母子家庭で育った柏木陽介は、それでもサッカーを続けさせてくれた母親に感謝し、ユース寮があることからサンフレッチェを選んだことなど、とても親思いの性格のようです。また、ユース時期、トップチーム昇格後の控え時期、そして代表を外された時期をきちんと乗り越えられたのは、環境に負けまいとする負けず嫌いな性格のためでしょう。
トップを走り、王子と呼ばれ、走るファンタジスタとまで称されたにもかかわらず、代表を外されたら、普通の選手なら挫折するか、固執して失敗してしまうかもしれません。しかし、柏木陽介は、ポジションを変更してまで、目標に向かう気持ちを強く持ち続けています。今、再び柏木陽介が注目されているのは、天賦の才能だけではなく、真摯に取り組む性格が評価されているからだと思います。
柏木陽介の今後は!? ポスト遠藤保仁ではなく、柏木陽介一世に!
柏木陽介は、2015年10月13日、親善試合のイラン戦で、後半途中から投入され、チームの流れを変えました。そこで認められ、次のチャンスとして与えられたシンガポール戦では、3年9カ月ぶりの日本代表先発という、まさに柏木陽介が待ち望んでいたものでした。その采配に応えるように、走るファンタジスタはフィールドを駆け、3対0というスコアを叩きだしたのです。柏木陽介は、背番号7番を付けていることもあり、ポスト遠藤と言われ、実際にその姿を重ねる人も多いことでしょう。
しかし、柏木陽介には遠藤保仁にはない魅力もたくさんあります。ここからは、ポスト遠藤保仁や遠藤保仁2世など誰かの替わりではなく、これぞ柏木陽介というプレーを代表で披露し続け、海外への挑戦へ繋げて欲しいですね。海外の厳しい環境への挑戦は、遠藤保仁を超えるという意味でも、柏木陽介のさらなる進化という意味でも必要なこと。柏木陽介が諦めたトップ下に君臨していた本田圭佑ですら、今は生き場を失い、来季のチームも不明なままです。香川真司も世界一サポーターの多いサッカー界でも1,2を争うチームである、マンチェスター・ユナイテッドからお払い箱にされました。
清武弘嗣に至っては、ブンデスリーガで下位チームから抜け出せずあがいている状況です。柏木陽介が彼らのような厳しい環境に行ったらどうなるか、想像するだけでもワクワクしてきます。柏木陽介の才能は日本だけでなく、世界にも通用するもの。試合の流れだけでなく、自身のプレースタイルさえも素早く切り替えることができる柔軟さを、海外で、どんな形で魅せてくれるのか楽しみです。代表での活躍はきっとその道を開いてくれることと思います。今後の試合にまずは期待しましょう!