ケラリーノ・サンドロヴィッチの妻・緒川たまきがついに出産?ナイロン100℃とは?

ケラリーノ・サンドロヴィッチの妻・緒川たまきがついに出産?ナイロン100℃とは?

ケラリーノ・サンドロヴィッチの妻・緒川たまきがついに出産?

ケラリーノ・サンドロヴィッチは、本名を小林一三といい、1963年1月3日に東京都で生まれました。子供の頃から喜劇が好きで、中学校時代に、日本では観られなかったアメリカ古典喜劇の上映を行う「喜劇映画研究同好会」を設立。この団体は、現在でも続いています。その後「有頂天」というバンドで活動しながら、演劇方面に傾倒していったケラリーノ・サンドロヴィッチは、自分の劇団「ナイロン100℃」を旗揚げして、劇作家などとして活動し、現在に至ります。

そんなケラリーノ・サンドロヴィッチの結婚相手は、女優の緒川たまき。2007年5月のナイロン100℃の舞台に客演して以来、「どん底」、「しとやかな獣」等3本の舞台に参加した後、2009年に正式に結婚しています。結婚から7年が経過していることから、ケラリーノ・サンドロヴィッチと妻・緒川たまきとの間に子供がいるかどうかも気になるところですが、現在は、まだ子供や妊娠出産の噂はないようです。

演劇に魅せられて、演劇で結ばれた2人なので、今のところ、ケラリーノ・サンドロヴィッチと妻・緒川たまきの子供は、演劇というメディアそのものなのかも知れません。しかし、もし子供が生まれたとしたら、才能に溢れた子供になるのは間違いなさそうです。

ケラリーノ・サンドロヴィッチのナイロン100℃って一体なんなの?

ケラリーノ・サンドロヴィッチの旗挙げ劇団「ナイロン100℃」とは、東京都を拠点に活動する喜劇メインの劇団です。1980年代後半に、インディーズバンド「有頂天」のボーカルであったケラリーノ・サンドロヴィッチ(当時はケラと呼ばれていました)が始めた劇団健康が、「ナイロン100℃」の前進団体。その当時、ケラリーノ・サンドロヴィッチが主催していたインディーズレーベル「ナゴムレコード」のアーティストであった大槻ケンヂや電気グルーブ等も、演劇に参加していたようです。

その後、1993年に、劇団健康が「ナイロン100℃」に転身すると、ケラリーノ・サンドロヴィッチは、自ら劇作と演出を担当。作風も、ナンセンス喜劇から、シリアス喜劇へと変化していきました。「ナイロン100℃」は、業界内での知名度も上々で、現在では、テレビドラマなどで、「ナイロン100℃」所属の俳優が、脇役や重要な役を演じるようになっています。ケラリーノ・サンドロヴィッチ率いる「ナイロン100℃」は、これからの日本演劇界を語る上では外すことのできない団体です。

ケラリーノ・サンドロヴィッチと松尾スズキの共通点!ドラマ「怪奇恋愛作戦」の反響は?

ケラリーノ・サンドロヴィッチと松尾スズキには共通点があった!

ケラリーノ・サンドロヴィッチと松尾スズキ、この2人は、2000年代後半から、ナイロン100℃と大人計画をそれぞれ率いて、東京の演劇シーンを牽引しています。生まれも育ちも違うこの2人ですが、実は共通点が結構あるのです。第一に、同学年同い年であること。ケラリーノ・サンドロヴィッチが1963年1月、松尾スズキが1962年12月と、2人の誕生月は、ひと月しか違いません。

第二に、2人とも、20代で自分の劇団を立ち上げていること。ケラリーノ・サンドロヴィッチがナイロン100℃の前身を立ち上げたのは22歳頃で、松尾スズキが大人計画を立ち上げたのは26歳頃でした。そして第三に、2人とも、80年代の日本演劇界の伝説的演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」に強い影響を受けていることです。

このユニットは、名前からも分かる通り、フーゴ・バルに始まる、ダダイスムという既製秩序への破壊や抵抗をモットーにした思想を継承しており、ナンセンスコメディの流れを汲んでいるといえます。ケラリーノ・サンドロヴィッチと松尾スズキは、図らずも、この「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」に同時に影響を受け、現在の人気劇団の素地を作り上げたわけで、興味深い事実です。

ケラリーノ・サンドロヴィッチのドラマ「怪奇恋愛作戦」の反響はどうだった?

ケラリーノ・サンドロヴィッチは、かつて人気ドラマ「時効警察」の中のワンエピソード脚本・演出を担当したことがありました。「時効警察」は、ナイロン100℃所属の役者や、ケラリーノ・サンドロヴィッチの妻・緒川たまきも出演していたほか、園子温などの気鋭監督が参加するという、後から振り返ると、豪華としか言いようがない才能あふれるスタッフとキャスティングが施されており、カルト的な人気を博しました。

この手腕を認められてか、ケラリーノ・サンドロヴィッチは、オリジナルドラマやメディアミックス原作のドラマ化を放映する、テレビ東京の「ドラマ24」枠にて、2015年の1月から3月クールの「怪奇恋愛作戦」でも脚本と監督を担当することに。反響はすこぶる良好で、特に「時効警察」のファンからは、おおむね良い反応が帰ってきた他、視聴率も、深夜帯としては平均の2%をしっかり獲得するなど、実績も上げたケラリーノ・サンドロヴィッチ。テレビ東京の「ドラマ24」枠特有の、視聴率ノルマフリー、自由でチャレンジ精神溢れた制作という風土に、確実な足跡を残しました。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ「くだらないことを大真面目にやる」舞台の見どころ

ケラリーノ・サンドロヴィッチは、もともとバブル世代ど真ん中のバンドブームや、アングラ劇場の影響と、自己のルーツである喜劇への愛着を軸にしながら、活動してきました。「豊かな日本」時代の若者が抱いた虚無感や体制への不満などを、不条理・虚無で表現することがナンセンス喜劇のテーマであり、それが今のケラリーノ・サンドロヴィッチの姿勢にも継承されています。例えば「怪奇恋愛作戦」にまつわるインタビューで、ケラリーノ・サンドロヴィッチは、「子供の頃は喘息持ちで、寝ながら喜劇番組を見て育った。

くだらないことを大真面目に作ったのが今回のドラマ」ということを語っており、彼自身の作劇に対するスタンスは、今も昔もほとんど変わらないということがいえるでしょう。そしてこのスタンスが貫かれている故に、ケラリーノ・サンドロヴィッチの作る演劇には個性が生まれ、特に、演じる俳優陣や同業の人々から「脚本が面白い」という絶大な支持を得るのです。今、ケラリーノ・サンドロヴィッチは、2017年2月に、東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演予定の作品にとりかかっています。

この作品は、2009年「東京月光魔曲」、2010年「黴菌」といった、昭和モダンをテーマにした連作の最終作。1963年東京オリンピック当時の東京を舞台に、人々の欲望と悲しみを描く群像劇になるということが明らかになっています。ケラリーノ・サンドロヴィッチ節ともいえる「くだらないことを大真面目にやる」劇になることは間違いないでしょう。

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