小林有吾の「アオアシ」はクラブユースを舞台にした異色サッカー漫画!

小林有吾の「アオアシ」はクラブユースを舞台にした異色サッカー漫画!

小林有吾の「アオアシ」はクラブユースが舞台の正統派サッカー漫画あらすじ!

サッカーを題材にした漫画は多いですが、小林有吾作、上野直彦取材&原案協力の「アオアシ」は、Jリーグのクラブユースを扱ったサッカー漫画です。クラブユースという今までにない題材が話題を呼んでいます。クラブユースとは、地域にあるサッカーチーム。主に中高生のサッカー技術向上が目的とされており、Jリーグの誕生により、さまざまなクラブユースが誕生しました。

「アオアシ」の主人公で、愛媛県に暮らす中学3年生の青井葦人(アシト)は、嘘が付けない性格です。類まれなるサッカーセンスの持ち主で、将来の夢はもちろんプロのサッカー選手になること。アシトが出場している試合を偶然見て、その才能を見抜いた東京シティエスペリオンユースの監督・福田達也は、エスペリオンユースの入団試験を受けるように勧めます。

こうして、アシトが、東京の名門クラブユースで成長していく姿を描く「アオアシ」には、真に迫るサッカー描写と、サッカーに打ち込む中高生と指導者たちとのリアルな世界が描かれています。

小林有吾の「アオアシ」はサッカーのすごさとクラブユース事情がよく分かる?魅力と評価

ワールドカップなどで話題に上ることも多く、メジャーなスポーツであるサッカーですが、ルールや見どころを知っていないと、真の面白さまでは分からないものです。その点、小林有吾の「アオアシ」は、選手の動きや戦術といった見どころポイントが押さえられていて、サッカーに関する知識や理解がより深まるように作られています。

また、素直な性格のアシトが、サッカーの技術向上に役立つことを貪欲に吸収し、成長していく姿も見どころです。高校サッカーではなく、クラブユースを扱っているのもミソ。実際にどういった雰囲気なのか、その裏事情が垣間見られるのも興味深いところです。

ユースに所属するとなると、家族のアシストは不可欠。アシトは裕福ではない家庭の子供ですが、夢を追いかけることを応援してくれる母親に常に感謝の気持ちを抱くなど、親子の絆も存分に描かれています。

小林有吾の「てんまんアラカルト」は打ち切りだった?あらすじと人気の再現レシピは?

小林有吾の「てんまんアラカルト」は、わけあり料理店の物語あらすじ!高評価でも打ち切り?

小林有吾「てんまんアラカルト」は、2012年2月号から2013年6月号まで、「月刊少年マガジン」で連載されていた漫画です。題材は料理。宇佐木農業高校食材調理科に通う七瀬蒼司は、独創的な料理を生み出す腕を持っています。8歳から半年間、天才料理人である渋谷克洋に料理の手ほどきを受けて技術を身に着けた蒼司は、技を磨きながら、師との再会を心待ちにしていました。

そこへ、渋谷の娘だという少女、渋谷天満が現れます。渋谷は、手紙で、天満へ料理の手ほどきをしてほしいと蒼司に依頼。一方的な手紙に、蒼司は渋谷の店に行きますが、図らずも渋谷の代わりに客へ料理を振る舞うことに。この経験から、「店を持とう」と決意した蒼司の挑戦が始まります。

リアルな料理描写と青春物語が展開された本作ですが、物語が盛り上がるところで突如完結を迎えています。これには「打ち切られたのが不思議」と語るファンが多く、「アオアシ」と共に、おススメ漫画に挙げる読者も少なくありません。

小林有吾の「てんまんアラカルト」の料理がおいしすぎる!人気の再現レシピは?

料理漫画のレシピを現実に再現し、SNSやブログで紹介する読者が増えていますが、「てんまんアラカルト」の再現レシピも人気を集めています。「てんまんアラカルト」では、通常の料理に、ひと工夫とひと手間がかけられているのが特徴です。その1つの例が、天満が初めてお客さんに振る舞った料理として登場する「この世で最も濃厚なトマト・スパゲティ」。オリーブオイルとハーブを加えて焼いたトマトを、トマトに含まれる水分と果肉を分けて煮詰めていき、合わせてからもさらに煮詰めて漉すという、かなり手の込んだ料理です。

再現してみると、素材本来の味が最大限に生かされた、かなり濃密な味がするのだとか。他にも、肉を柔らかくするのにヨーグルトの清乳を使用した「フレンチ流唐揚げ」や、意外とお手軽にできる冷凍卵を使用した卵料理などが人気を集めています。

小林有吾の「アオアシ」がマンガ大賞2017にノミネート!プロフィールと作品誕生秘話!

「アオアシ」がヒットし、注目を集めている小林有吾は、愛媛県松山市在住です。月刊少年マガジンの新人賞受賞を経て、2010年に「月刊少年マガジン」に連載された「水の森」でデビューしました。2012年より「てんまんアラカルト」を連載しています。「月刊!スピリッツ」2014年2/1号に掲載された「ショート・ピース」が好評を博したことが、同誌での「アオアシ」連載へとつながりました。

年齢や経歴は明かしていませんが、賞を受賞した2006年前後に上京し、アシスタントとして修行していたようです。性別は男性で、既婚者であることがブログからうかがえます。「アオアシ」は、原案&取材協力の上野直彦と共に制作している作品です。描くことになったきっかけは、「月刊!スピリッツ」の副編集長が「Jリーグのユースを取り上げた漫画はない」と言ったことでした。

それは、2013年、上野直彦が、ブラジルで開催されたワールドカップの最終予選へ向けた取材を行っている時期のこと。ユース世代を育成する必要性を感じていた上野直彦は、原案協力の依頼を快諾。地元サッカークラブの観戦を行うほどサッカー好きである小林有吾に制作依頼がなされ、現在のような形になりました。

サッカー漫画の新境地である「アオアシ」は、このたび、「マンガ大賞」2017にノミネートされています。2017年は13作品がノミネート。過去には、末次由紀「ちはやふる」や、羽海野チカ「3月のライオン」など、映像化もされた作品が大賞を受賞しており、「マンガ大賞」の注目度は年々増すばかりです。少年たちの成長と大人の葛藤を描くサッカー漫画「アオアシ」。サッカーが好きな人はもちろんのこと、サッカーのことはよく分からないという方にこそ手に取ってほしい作品です。

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