京田陽太(日本大学)をドラフト1位指名するのはどこ?瞬足と守備がスゴイ!
京田陽太(日本大学)はドラフト最注目の遊撃手!1位指名はヤクルト、阪神か?
京田陽太(きょうだようた、日本大学)が、2016年秋のドラフトに先駆けて、野手NO.1の注目を集めています。京田陽太は、東都大学野球リーグで活躍する日本大学4年生の遊撃手であり、4番打者です。身長184cmと大柄にもかかわらず、俊敏に動ける遊撃手は、プロの世界でも稀少ということで、スカウト陣は「今までに見た事がない大型遊撃手」「スケールが大きく、プロの1軍で通用するレベル」と大絶賛。
2016年春リーグから、各プロ野球球団が上位候補としてチェックしており、現在行われている秋リーグにも、8球団のスカウトが、連日のように足を運んでいます。どの球団も、最上位候補となっている投手・田中正義(創価大学)を1位指名するのではないかと予想されていますが、ヤクルトに関しては、京田陽太単独指名の可能性も。
ヤクルトは、2016年シーズンから、FAで獲得した大引啓次(おおびきけいじ)を遊撃手に固定化するはずでしたが、うまくいきませんでした。そのため、即戦力となり得る京田陽太には、田中正義の1位指名を回避するだけの魅力を感じているようです。また、阪神からも、プレイスタイルが似ていることから、「ポスト・鳥谷敬(とりたにたかし)」として徹底マークされているという話もあり、上位指名される可能性を匂わせています。
京田陽太(日本大学)は瞬足と守備が最大の売り!打撃を疑問視する声も?
京田陽太(日本大学)の魅力は、大型選手とは思えない瞬足と、堅実な守備力です。脚力に関しては、50mが5秒9、一塁到達タイム3秒8と快足を誇り、大学時代の通算85試合で奪った盗塁は26個。昨シーズンは、リーグ最多となる8盗塁を記録しており、「足はイチロー選手級の素質がある」と評価されています。また、守備のほうも、フットワークとグラブさばきに優れ、85試合で失策12個と安定感は抜群で、送球も的確です。
このように、瞬足と守備においては、2016年ドラフト候補の中でもピカイチであり、プロでも十分に通用するレベル評価を受けている京田陽太ですが、昨年秋からの打撃不振を指摘する声があります。しかし、日本大学の4番を任されるだけあって、無駄の少ないスイングで広角に打ち分けるバッティングセンスと、ここぞという時の勝負強さは、磨けば確実に光る素材。もちろん、左打者であることも重宝されるでしょう。このことから、京田陽太を、「走・攻・守」の三拍子が揃った選手として評価するスカウトもいます。
京田陽太(日本大学)青森山田高校時代の成績!出身中学は?
京田陽太(日本大学)青森山田高校時代から卓越していた走攻守!甲子園出場はならず
京田陽太(日本大学)は、スポーツの名門校として知られる、私立青森山田高校の野球部出身です。京田陽太は、1年生の春から遊撃手としてベンチ入りしており、夏の県予選大会では、全試合にスタメン出場しています。6番打者として出場した初戦では、3打数2安打2打点を記録し、全試合では打率.368、19打数7安打の6得点をマークしました。
その後も、京田陽太は、勝負強い打撃でチームをけん引しましたが、青森山田高校での甲子園出場は果たせず、最高成績は東北大会ベスト4となっています。しかし、2年生の秋季大会では最多盗塁5個を記録し、3年生の秋には、それを更新する8個をマークした脚力や、堅実な守備は、東北楽天などのプロスカウトの興味をそそるものでした。
高校生の時点で、すでにドラフト候補として名前が挙がっていたものの、プロ志望届けは出さず、日本大学への進学を選んだ京田陽太。高校生にして、「まだプロは無理。大学で走攻守の全てをレベルアップしよう」という冷静な性格は、現在のプレイの端々にも見られる気がします。
京田陽太(日本大学)能登市立寺井中学校出身!白山能美ボーイズ時代からの習慣とは?
京田陽太(日本大学)は、1994年4月20日生まれ、石川県能登市出身です。小学2年生の頃から軟式野球を始めた京田陽太は、能登市立寺井中学校に進学すると、学校の野球部には所属せず、地元の硬式野球クラブチーム・白山能美ボーイズに入団。中学3年生の時には、全国大会ベスト8まで勝ち進んだそうです。
白山能美ボーイズの練習は主に土日だけでしたが、京田陽太は、平日に学校から帰ると、あたりが暗くなるまで、自宅前の塀で壁あてを続けました。バウンドに合わせ、いい形で確実に捕ることを意識しながらの壁あては、やがて「これをやらないと眠れない」という習慣に。日本大学入学後も、フェンスに向かって毎日150球は投げこみ、日々、守備力に磨きをかけています。
京田陽太(日本大学)ドラフト目前のアピール上々!肉体改造の結果が現れはじめた!
京田陽太(日本大学)への各球団の視線が、ドラフト会議を目前にして、熱を帯びてきた2016年秋リーグ。9月14日に迎えた初戦では、内野安打と盗塁をマークし、自慢の瞬足をアピールしました。翌日は、勝ち越し犠飛と、2点二塁打を含む、1安打3打点の活躍ぶり。打撃面では評価を落としていた京田陽太でしたが、「左ピッチャーのインサイド球にも対応したのは評価できる」「打球の威力が上がった」と、挽回の機運を見せています。
高校卒業時点の京田陽太は、身長184cmに対し、体重73kgと細身で、打球のパワー面のネックにもなっていました。しかし、日本大学入学後は、食事量を増やしながらウエイトトレーニングに取り組み、3年間で体重80kgまで増量しています。京田陽太は、1年生春から2部リーグでベンチ入りを果たすも、なかなか1部リーグに昇格できず、苦しい時期が続きました。しかし、肉体改造の結果は如実に現れはじめ、3年生の春リーグでは、リーグ最多22安打、打率.407と、2部リーグ優勝に大きく貢献。
そして、1部リーグに昇格した3年の秋リーグでは、いきなり遊撃手部門でベストナイン賞を受賞する活躍を見せました。打撃に苦しんだ2016年春リーグの後、週2、3回の打撃自主練習を2カ月にわたって行い、秋リーグを迎えた京田陽太。今季からはチームの主将を外れ、4番・遊撃手に集中してプレイすることとなりました。現在は、すでにプロ志望届を提出しており、「タイトルを総なめにする勢いでやりたい」との決意を表明しています。「まだ指名されるかどうかも不安な状態」と謙虚に語っていますが、地道に追ってきたプロ野球への夢が、目前まで迫っている京田陽太。ドラフト候補選手の中でも、最速で、その喜びを手にするかもしれません。