宮間あやの評価が高いワケ!サッカー技術、人間性にあり!
宮間あやの評価が高いのはサッカー技術が高いから?
宮間あやや澤穂希たちの活躍により、日本の女子サッカーは一躍注目の的になりました。最も注目され続けてきたのは澤穂希ですが、彼女の活躍を支えてきたのが宮間あやです。
宮間あやの実力は、彼女の正確なパスがあってこそのゴールだと、澤穂希本人が絶賛しているほど。サッカーを見ていてシュートが決まれば「上手い!」「あの人は凄い!」と言われてしまいがちですが、シュートこそしないものの、宮間あやのフリーキックは世界一と評価されるほどの正確性を持っています。周りの人間の動きを良く見て、空いているスペースにキラーパスを出し、ゴールへと繋げる宮間あやの高い能力。これなくして、なでしこサッカーは語れないでしょう。
宮間あやの評価に繋がる人間性!
宮間あやは、澤穂希からキャプテンを受け継いた後、なでしこチームの大黒柱としても活躍しています。どの組織でもそうでしょうが、なでしこにおいても、サッカー技術が凄いだけではキャプテンには決して選ばれません。チームメイトが厚い信頼をおき、相手チームからも称賛を得られるほどの人物であることが重要です。
その点、宮間あやには、彼女の人間性を物語るエピソードがたくさんあります。ロンドン五輪準決勝で見事に勝った日本。相手チームのフランス選手は、意気消沈して座り込んで泣いていました。その時、宮間あやは、なでしこ皆で喜ぶ前にフランスの選手のもとへ行き、健闘をたたえ合っていました。ワールドカップで優勝した時にも、喜ぶ前に相手の選手のもとへ行き、お互いをたたえ合ったのは同じです。「試合中は敵でも、試合が終われば、みんな同じサッカー人」という、宮間あやの人間性には全世界のサッカーファンが感動しましたね。
宮間あやの名言になでしこ選手も涙!登校拒否児童だった?!
宮間あやが残した数々の名言!
宮間あやのスポーツマンシップには、賞賛の声が多く上がっていますが、行動だけではなく、宮間あやが放った言葉もまた数々の名言として伝えられています。「ただ強いチームに入って日本一を取っても嬉しくない。一緒にやりたい!と思える仲間と日本一になりたい」。キャプテンとしての宮間あやが、チームメイト全員から尊敬・信頼されているのは、こんな思いが根底にあるからでしょう。
「みんなの背中が頼もしくて、みんなを誇りに思う」と言う宮前あや。たしかに宮前あやも仲間を信頼していないと素晴らしいチームは生まれませんよね。それにしても、自身の活躍を語る前にチームメイトをひらすらたたえる宮間あやには「謙虚」の一言がぴったりです。
「他人を思いやると、その分が自分にも返ってくる」……宮間あやは、同じサッカー選手として、チームメイトだけではなく、相手の選手にも敬意を表していることが分かります。敵・味方関係なく、みんなが同じ目標に向かい頑張っているサッカー仲間なのだという姿勢にブレがない宮間あや。彼女の人間味が、時になでしこ選手たちの涙を誘い、また、強敵に立ち向かおうと一致団結させる力にもなっているのでしょう。
宮間あやは登校拒否児童だった?!
宮間あやは周りに気を配り、信頼の厚いキャプテンですが、昔は登校拒否児童だったそうです。それは、小学校1年から3年の間のこと。宮間あやの母親によると、正確には幼稚園の年長組のときのことでした。ウサギの飼育係になった宮間あやは、ある時、他の子供たちがウサギの世話を忘れて1人になってしまったため、戸惑ってウサギの飼育ができなくなってしまいました。
その後で先生から怒られたという出来事から、なかなか幼稚園に行けなくなってしまったのだそうです。しかし、「全ての感情をサッカーから貰っている」と語っている宮間あやは、学校に行けなかった間も、ボールを蹴っている時だけは楽しい気持ちでい続けられたとも語っています。サッカーに出会えたからこそ、今の自分がある、宮間あやはそう考えているのではないでしょうか。
宮間あやは澤穂希に代わりなでしこに必要不可欠な存在になった!?
宮間あやは、2011年のワールドカップ優勝を機に、澤穂希から、なでしこジャパンのキャプテンを引き継ぎました。澤穂希がキャプテンを辞めたとき、その存在が偉大であり過ぎるだけに、宮間あやも、相当大きなプレッシャーを感じていたことでしょう。その当時、メディアは、澤穂希の活躍だけを連日報じ、チームメイトの間にも、澤穂希一人を頼りにする雰囲気があったようです。
澤穂希がキャプテンから降りた途端、チームの失敗が際立ち、チームメイト同士の仲間批判もよく見られるようになりました。他のチームメイトの暴走を止められないよう見える宮間あやに対して「キャプテンとして大丈夫か?」という声もあがるようになります。そんな宮間あやを裏からサポートしていたのは、キャプテンの重責を誰よりもよく知る澤穂希。
澤穂希のサポートもあって、宮間あやは「自分が引っ張らなくてはいけない」「チームのためにならなくてはいけない」という頑なな思いから次第に脱却し、「サッカーが好きでたまらない!」「この仲間がいるからこそ大好きなサッカーがやっていけるのだ」と、宮間あやらしい人間味が出せるように変わっていけたのです。
すると、宮間あやの考えや思いに、チームメイトがついてきてくれるようになり、ここに新生なでしこジャパンが誕生しました。ずっと澤穂希の背中を追い続けてきたという宮間あやは、代表になって澤穂希と同じピッチに立ち続けることで、澤穂希の精神力を直に感じ取りました。
サッカーの技術だけではなく、キャプテンとしての心構えや精神力も、澤穂希という大きな目標から受け継いだ宮間あやは、今や日本のキャプテンとして欠かせない存在です。31歳となってさらに深みを増した宮間あやのサッカー頭脳とブレることのないスピリットは、ぜひ次の世代にも受け継いでいってほしいものです。