宮崎哲弥「そこまで言って委員会」降板理由は?経歴が気になる!

2016年9月13日 更新

宮崎哲弥「そこまで言って委員会」降板理由は?経歴が気になる!

宮崎哲弥「そこまで言って委員会」降板理由!ラジオで辛坊治郎の悪口を言ったから?

宮崎哲弥は、テレビ番組「そこまで言って委員会」の開始当初からレギュラーパネリストでしたが、2014年8月、故やしきたかじんに代わって司会を務めていた山本浩之の番組卒業と同時に、自ら降板の意思を表明しました。この時は局側の説得で復帰し、月1回出演の準レギュラーに留まった宮崎哲弥でしたが、ラジオ番組で降板について触れた時に、「くだらない番組になってしまった。」と心情を吐露してしまいます。

宮崎哲弥が、”くだらない”事例として挙げたのは、山本浩之の次に司会再復帰となった辛坊治郎の、消費税増税に関する発言でした。この発言があった2015年7月末から、宮崎哲弥の「そこまで言って委員会」出演はなし。それだけを聞くと、辛坊治郎との確執が降板理由とも取れますが、番組の在り方への不満と言い換えたほうがいいのかもしれません。

特に、番組の最高顧問扱いだった政治評論家・三宅久之亡き後に加入した、某保守強硬派パネラーたちを持ち上げる傾向は、視聴者にも不評でした。宮崎哲弥の発言が徐々に減っていったのは、意見を述べようとしても、彼らの捲し立てで遮られてしまうことへの呆れからだったような気がします。

宮崎哲弥の経歴!実力派評論家の生い立ちは順風満帆ではなかった

宮崎哲弥は、多ジャンルにわたる膨大な知識量と、中立寄りの視点が人気の評論家です。理路整然とした物言いから、エリート街道を想像してしまいますが、実際はそうでもありません。1962年10月10日、福岡県久留米市の泌尿器科開業医の家に生まれた宮崎哲弥は、不登校が祟って高校浪人を経験します。1年遅れで久留米工業大学附属高校へ入学し、その後、早稲田大学教育学部へ進学しますが、今度は大量飲酒が祟って健康を害し、退学を余儀なくされてしまいました。

そこから慶應義塾大学文学部社会学科に入学・卒業しているわけですから、頭脳は確かに明晰だったようです。しかし、その後に学士入学した同大学法学部はドロップアウトするなど、落ち着きのなさがかなり目立ちます。そんな宮崎哲弥の論評家への入り口は、”論評家見習い”として執筆活動を始めた「宝島30」でした。

1996年に初の論評集「正義の見方」を出版して以来、得意とする政治哲学、宗教思想だけではなく、サブカルチャー部門に至るまで、幅広く扱う論評家としてメディアへの露出が増えていきました。一方で、政府や新聞社関係の委員などを務める他、2006年からは京都産業大学に客員教授として迎えられています。

宮崎哲弥が語る仏教!「けいおん」「まどかマギカ」への愛も熱かった!

宮崎哲弥の仏教思想が独特過ぎ!将来的には出家も視野に

宮崎哲弥は、「そこまで言って委員会」でも、「私は仏教者です」というセリフを前提に話すことが多々あり、将来的には出家するつもりとも言っています。また、「仏教教理問答」「知的唯仏論」と、仏教関連本を出版していることでも知られています。

しかし、宮崎哲弥は、実際に特定の宗派に属する檀徒というわけではなく、あくまで”自称”に過ぎないようです。仏教学者でもありませんが、物の見方、考え方の基本的な部分を、仏教思想に求めるがゆえに、文献学から仏教を紐解く作業には面白みを感じているといいます。

宮崎哲弥の場合、日本仏教よりも某仏教系カルト教団のほうが正統的と言って批判を浴びるなど、その論法はかなり独特。ただし、輪廻転生には否定的で、行き付いた思想は「ナーガールジュナを宗祖とする中観派」のインド仏教が、最も近いのだそうです。

宮崎哲弥は「けいおん」ムギちゃん推し!「まどかマギカ」に仏教を重ねて激アツ論評!

宮崎哲弥の動画配信番組「てつやの部屋」では、政治や社会問題だけではなく、映画・文学・漫画・サブカルチャー作品の論評も行っています。中でも話題となったのは、アニメ「けいおん」や「まどかマギカ」への愛です。映画「けいおん」の魅力については、「泣かせるストーリーの流れの中でも、必ずクール」と語り、お気に入りのキャラ・ムギちゃんを「一歩引いて見る冷静さと天然ボケが面白い」と分析。

「けいおん」ファンを、「よく分かってんじゃねーか!」とうならせたものです。「まどかマギカ」については、宮崎哲弥の脳内の拠り所となる仏教性を強く見たようで、かなり懇々と語っています。「キュゥべえは悪しき仏教徒で、彼の功利主義には視聴者はノーを突き付けた」「まどかは万人の救済者たる菩薩」と、全く萌えなしの論評のようではありますが、宮崎哲弥にとって、これ以上の萌えはないのかもしれません。

宮崎哲弥は危険すぎる不良少年だった!驚異の記憶力

宮崎哲弥の信じがたいほどのデータ量に基づく論評は、サブカルチャー評論での核心を突く意見からも、にわか知識ではないことが分かります。そんな宮崎哲弥が、不登校児で高校浪人していたとは信じがたい話です。しかし、「学校に行かずに思想書を読み漁っていた」と聞くと、何となく今に通ずるものを感じますよね。

さらに、中学時代の宮崎哲弥は札付きの不良だったという、信じられない事実がありました。ナイフをしのばせて夜間徘徊する宮崎哲弥が犯罪者になるのを恐れ、親族が精神病院へ入院させようとしたこともあったそうです。そんな宮崎哲弥が、高学歴と人一倍の知識を身に着けることができたのは、人並み外れた”記憶力”の賜物でした。

宮崎哲弥は1日6冊以上、月にすると200冊以上の本を読むそうです。決して美男ではありませんが、意外と女性ファンが多く、討論番組等でのキレっぷりさえ、なぜか可愛らしく見えてしまう人もいるようです。

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