名高達男は婚約破棄が干された理由だった!お相手の西尾かおるとは?

名高達男は婚約破棄が干された理由だった!お相手の西尾かおるとは?

名高達男が結婚直前に婚約破棄した女性は元ミス日本の美女・西尾かおる

名高達男(なだかたつお)は、1951年生まれで、65歳になるベテラン俳優です。高校卒業後に、男性ファッションモデルとして活躍し、1970年代終わり頃より俳優活動を始めました。二枚目俳優として人気を高めていった名高達男は、人気が一段落してきた1986年、元ミス日本の西尾かおると婚約します。

しかし、結婚費用は総額2億円と騒がれた挙式の1カ月前になって、突如、婚約解消を発表。記者会見の席での質問に、名高達男は目を真っ赤にしながら、しどろもどろに「お答えできません」を26回も連発しました。この婚約破棄に関しては、いろいろな憶測が飛び交いますが、結局、真相は分からずじまい。

この婚約破棄により、名高達男は、優柔不断で愚鈍な二枚目といったイメージがついてしまい、その後、急速に人気が衰えてしまいます。実際に名高達男は、不器用なタイプとみえ、演技も一本調子で下手。人気が去れば、年齢的にも俳優として厳しい時期でした。

名高達男はモデル出身でアリナミンのTVCMと「ザ・ハングマン」でブレイク

名高達男は、映画「アウトレイ ジビヨンド」に出演しています。ビートたけしこと北野武監督は、二枚目なのにイマイチつかみどころのない名高達男に、鈍感で臆病なのに、組織の微妙なバランスから、ヤクザ組織のトップに登りつめてしまう男の役を与えました。

いつもながら、北野武の慧眼には驚かされます。名高達男は、1980年代に、武田薬品のアリナミンのTVCMでブレイクしました。現在では、唐沢寿明や西島英俊といった人気俳優がCMキャラを務めていますが、名高達男のCMは、マサイ族の戦士とジャンプの回数を競うといった、世界の超人たちに挑戦するシリーズ。

その美しい肉体美もずいぶん話題になったものです。そして同時期、名高達男は、現代版の必殺シリーズともいうべき「ザ・ハングマン」シリーズに出演したことで、二枚目俳優としての地位を固めていきました。

名高達男の身長体重、プロフィール!代表作「ザ・ハングマン」シリーズとは?

名高達男はモデル出身のイケメン俳優でも演技は超下手

名高達男は、さすが元モデルだけあって、身長は183cm、体重73kgと、恵まれた体格。65歳の今でも、筋トレは欠かしていないようで、引き締まった体を保っています。しかし演技のほうは、デビュー当時からあまり進歩がなく、一本調子で、繊細な感情を表すのが苦手なようです。

俳優業のほかには、クイズ番組に解答者として出演したり、男性用小物ブランドをプロデュースしたりもしている名高達男。ちなみに、「ザ・ハングマン」シリーズに出演した頃の芸名は「名高達郎」でしたが、美輪明宏に勧められて、名高達男に改名しています。

名高達男のテレビドラマ代表作は現代版必殺シリーズ「ザ・ハングマン」

名高達男を一躍人気者にしたのは、朝日放送が制作した、アクションドラマ「ザ・ハングマン」シリーズで、1980年から1987年まで放映されていました。「ザ・ハングマン」は、同社の人気時代劇「必殺」シリーズの現代版ともいえる内容です。番組のミソは、悪人たちを殺すのではなく、彼らの罪を暴いて社会的に葬り去ることでした。

殺しのシーンがない分、コメディ的要素が多く、典型的な娯楽活劇に仕上がった「ザ・ハングマン」シリーズ。ストーリーは、ゴッドと呼ばれる謎の人物が組織した、超法規的処刑集団のハングマンたちが、毎回奇想天外な策略を駆使して、悪人たちを懲らしめるというものです。

ハングマンのメンバーは、それぞれ格闘やメカニックのプロばかり。また、ハングマンが組織に所属する時には、本人の死を偽装して、自らの存在を社会から消し去るなど、スパイやアクション映画のさまざまなエッセンスが詰め込まれた作品でした。名高達男は、第1シリーズの途中から出演し、第4シリーズまで出演。第3、第4シリーズでは、ハングマンのリーダー役を務めています。

名高達男は「アウトレイジ最終章」で俳優として一皮むけることができるか?

名高達男は、北野武監督作品「アウトレイジ 最終章」の公開が、2017年に控えています。前回の「アウトレイジ ビヨンド」では、関東のヤクザ組織山王会の三代目会長に祭り上げられた名高達男は、まだ健在です。

「アウトレイジ ビヨンド」の主だった出演者だった、山王会二代目役の三浦友和や、狡猾な若頭の加瀬亮、ビートたけしが演じる孤高のヤクザを炊きつけて、東西のヤクザ組織の壊滅を謀ろうとした悪徳刑事役の小日向文世が、北野武監督によって全て殺された今。まだ抗争が終わっていない山王会と、関西の巨大組織・花菱会、ビートたけしが頼った韓国系マフィアの三つ巴の闘いが再燃するであろう最終章の中で、山王会の三代目を演じる名高達男の役割は、極めて重要なはずです。

西尾かおるとの婚約破棄以後も、生真面目にコツコツと俳優を続けてきた名高達男。同じモデル出身の草刈正雄や阿部寛のように、演技派として一皮むけたわけでもなく、相変わらず演技は一本調子で、その内面は見えてきません。しかし、これまでも、演技がしたくてうずうずしていたベテラン役者たち……たとえば西田敏行や中尾彰などの、タメの演技やアドリブを、バッサバッサと編集で切っていたという北野武監督のことです。

逆に、格上の演技を要求されてうろたえる名高達男の演技を、実力もないのに祭り上げられてしまった三代目花菱会会長のキャラクターに、そのまま反映させてしまうのではないでしょうか。それとも、従来の名高達男からは想像のつかない、とんでもない役作りをさせて、観客を楽しませてくれるのでしょうか。来年公開の「アウトレイジ 最終章」では、今から名高達男の演技が楽しみです。

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