中園ミホ脚本ドラマ「はつ恋」のあらすじ、結末ネタバレ!原作本の出版は?

中園ミホ脚本ドラマ「はつ恋」のあらすじ、結末ネタバレ!原作本の出版は?

中園ミホ脚本ドラマ「はつ恋」あらすじと結末は?

中園ミホは、1959年7月16日生まれの56歳。フジテレビドラマ「やまとなでしこ」や、日本テレビドラマ「ハケンの品格」などのヒット作を連発してきた人気脚本家です。2012年には、中園ミホ脚本で、木村佳乃主演のNHKドラマ「はつ恋」が放送されましたが、回を追うごとに話題となりました。

ドラマ「はつ恋」は、木村佳乃演じる村上緑と、伊原剛志演じる三島匡の恋愛模様を描いたラブストーリーです。緑は、言語聴覚士、三島は、外科医。2人は、高校時代から恋人でしたが、三島が医療ミスを押し付けられ将来に不安を抱いていた時に、遠距離恋愛中だった緑に、一方的に別れを告げてしまいます。このとき、妊娠したことを伝えようとしていた緑は、恋人の三島が離れていってしまったショックで流産する結果に。

しかし、緑が肝臓がんを患ったことをきっかけに、2人は、16年後に再会します。患者と医者という関係から、元恋人同士に戻るのに時間はかからず、2人の距離は徐々に縮まり、とうとうキスをしてしまいます。しかし、緑は、すでに夫と息子がいる身。三島もキャリアを積むためにフランスに行くことになっていたので、関係を終わらせた2人は、再び離れ離れになります。

しかし、運命のいたずらなのか、フランスで脳出血を起こし、言語に障害を抱えることとなった三島が、再び緑の前に現れると、とうとう一線を越えてしまい、緑は離婚。その後、緑は肝臓がんが再発しますが、最期は、別れた家族の元で息を引き取ります。

中園ミホ脚本ドラマ「はつ恋」の原作本は?

中園ミホ脚本ドラマ「はつ恋」は、中園ミホオリジナルの脚本であり、原作はありません。中園ミホが描く主人公は、逆境に向き合う女性であることが多いですが、ドラマ「はつ恋」は、緑という女性の、妻、母、女それぞれの顔を丁寧に描いた作品になりました。緑と三島の初恋の経験がどれだけ意味の大きいものであったかが主軸に置かれたドラマでしたが、緑の夫である村上潤(青木崇高)の心情も、綺麗事だけでは終わらせないなど、登場人物一人ひとりに感情移入できる、リアルなセリフを生み出しているのは、中園ミホのオリジナル脚本ならでは。ドラマ「はつ恋」の結末は、ハッピーエンドとはいきません。

しかし、見る人それぞれが、どこかで納得のいく終わり方に着地していたように感じます。ドラマ「はつ恋」は、反響の大きさからか、放送終了後に再放送もされていますし、DVDやBlu-rayの発売もされていますが、ノベライズ出版はされていません。

中園ミホは人気占い師だった!?息子の現在と夫の存在が気になる!

中園ミホの占いが人気?!政治家や企業のトップも占った!

中園ミホは、脚本家になる前、広告代理店に就職していました。しかし、1年3カ月で退職。14歳の頃に、母親の友人から四柱推命という占いを教えてもらっていたという経験から、中園ミホは、24歳のとき、占い師に弟子入りするという大転身を遂げます。四柱推命とは、陰陽五行説をもとにして中国で生まれた、人の命運を推察する占いです。古代中国では、皇帝の運命さえ占えてしまうため、非常に重用された運命学でもありました。

中園ミホの占いは、有名な政治家や企業のトップたちも相談に来るほどの腕前で、大変人気があったといいます。当時は、占いで競馬を予想し、大金を稼いだこともあるという中園ミホ。さすがは一流の人々の運命を占ってきただけあって、かなりの的中率だったのでしょう。

中園ミホの息子は大学生!気になる夫の存在は?

中園ミホは、未婚のまま、34歳で息子を産んでいます。その息子は現在21歳になって、大学に通っているようです。一般の方なので、詳細な情報などは明らかではありませんが、中園ミホがインタビューで語っていたところによると、息子は、中園ミホが作るドラマに対して評価などはせず、お酒を一緒に飲む、仲の良い親子。酔った中園ミホを介抱してくれる優しい息子さんなのだとか。

息子を産むまでは、自分のことが嫌いだったという中園ミホ。しかし、生まれたばかりの息子に、「俺もあなたも大丈夫なのか?」と訴えられたように思えた瞬間、「脚本家という仕事の辛さからもう逃げない」と決めたそうです。出産後は、周りに素直に助けを求めることもできるようになり、仕事も子育ても必死に頑張れたとも語っている中園ミホ。では息子の父親は誰なのかは気になるところですが、こちらも詳細は明かされていません。中園ミホが憧れていた脚本家との間に授かった子供ではという噂もありますが、真相は本人のみ知るといったところです。

中園ミホ「逆境が私を育ててくれた」と語る!リアルに描く働く女性の実情

中園ミホの描くドラマには、さまざまな働く女性が出てきます。どの女性も、個性的で、ややクセがあるけれど、どこか憎めず、一途なキャラクターであるとの印象です。中園ミホ脚本のドラマでは、彼女たちにあらゆる逆境が訪れますが、決して逃げずに立ち向かう姿は、まるで「逆境が私を育ててくれた」と語る中園ミホ自身の姿のよう。それが同時に、視聴者への力強いエールにもなっていますよね。

中園ミホは、ドラマを作る過程で、取材には、時間とお金を惜しみません。対象者には、とことん聞きこむといいます。たとえば、2007年に日本テレビで放送された篠原涼子主演の大ヒットドラマ「ハケンの品格」では、派遣社員の女性たちに粘り強く取材を重ね、本音を引き出せたことで、正社員に比べて不安定な派遣社員の実情をリアルにドラマ化。多くの派遣社員たちの共感を呼びました。

本音を聞くための話術は、占い師の経験が役に立っていると明かす中園ミホ。登場人物の名前や生年月日なども、得意の占いで考えているため、人物設定にもかなりの時間を費やすそうです。実在しない人物のはずなのに、やけに現実感があり、自然と引き込まれてしまうのは、そのためでもあるのでしょう。

仕事も子育ても必死でやってきた中、多くの逆境に直面してきたという中園ミホ。自身を好きになれなかった過去、シングルマザーであること、そして人気脚本家としてますます大きくなる期待と重圧……中園ミホはこれまでも「逆境」の中で生きてきましたし、これからも「逆境」の中を生きながら、リアルな物語を紡いでいくのでしょう。

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