鳳稀かなめは元宝塚男役トップスター!オスカル役が大好評だった!
鳳稀かなめは元宝塚男役トップスター!そもそも宝塚トップスターって何!?
鳳稀かなめ(おうきかなめ)は、元宝塚歌劇団・宙組(そらぐみ)トップスターで、現在は、歌手や女優として活動しています。花・月・雪・星・宙の5組から構成されており、それぞれの組に1人ずつトップスター(男役)とトップ娘役がいる宝塚歌劇団。とりわけ、男役が演じる「女性が演じる凜々しい男性」は、まるで少女漫画から抜け出してきた理想の王子様のようで、その美しい世界観に虜になる女性ファンが数多くいます。
当然、宝塚に入ったからには男役を、そしてトップスターを目指すタカラジェンヌですから、競争は激しく、実現することは奇跡のようなもの。宝塚の花形であるトップスターになるためには、容姿はもちろんのこと、スター性や、ファンからの人気の高さも重要で、必ずしも歌や踊りの実力者がなれるとも限りません。
雪組からキャリアをスタートさせた鳳稀かなめは、そんな厳しい世界で、当初からスター路線を進み、宙組トップに登り詰めたまさにスター。元宝塚トップスターの大先輩である大地真央や、天海祐希、真矢みきなどの活躍ぶりを見ても、今後が期待される女優と言えます。
鳳稀かなめのオスカル役が大好評だった!「女々しくない」オスカルでファンの心をつかむ!
2014年5~7月に公演された宙組「ベルサイユのばら-オスカル編-」で、トップスターとしてオスカル役(オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ)を演じた鳳稀かなめ。前年の2013年4月に行われた雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」に特別出演した際のオスカル役が大好評だったこともあり、同じ役でオスカル編が上演されることになりました。
公演を終えると、「歴代で一番のオスカル」「まるでオスカルが乗り移ったよう」「漫画の世界からそのまま飛び出してきたようだ」と絶賛の嵐!凰稀かなめの美しくも凜々しいオスカルがファンの心をつかみ、公演は大成功となりました。池田理代子原作の漫画「ベルサイユのばら」は、宝塚歌劇団のヒット作であり、代名詞とも言えます。
これまでも数々のトップスターが麗人オスカルを演じてきました。女性でありながら男として育てられたオスカルは、まさに宝塚公演に打ってつけのキャラクターです。これまでの宝塚公演では、どちらかと言うと「女性らしい」オスカルを意識したものが多かったと言われますが、鳳稀かなめは、あえて「男らしい」オスカルを意識して演技をしたとか。「女々しくない」オスカルを演じたことで、その美しさや妖艶さがより際立ち、鳳稀かなめらしい唯一無二のオスカルが誕生し、高い評価を得ることにつながりました。
鳳稀かなめの本名やプロフィール!性格の評判は?
鳳稀かなめの本名やプロフィール!難関「宝塚音楽学校」を目指した理由とは?
鳳稀かなめの本名は、池口梨花(いけぐちりか)です。誕生日は1982年9月4日で、神奈川県川崎市出身。身長173㎝と抜群のスタイルが目を引きます。もともと「女優かモデルになりたい」という夢を持っていた凰稀かなめは、母に誘われて、東京宝塚劇場へ月組公演「CAN-CAN」を観に行ったことがきっかけで宝塚への憧れも抱いたものの、夢も捨てきれずにいました。
そんな折、父親の知り合いに勧められて、宝塚受験を目指す人たちが通う「東京アートスクール」でレッスンを受けることになります。レッスンを受けたり、公演を観に行ったりする中で、宝塚への想いが大きくなっていったのでしょう。凰稀かなめは、私立順心女子学園中学校(現広尾学園中学校)3年生の時に、父親の強い希望もあり、宝塚への道を目指す決断をしました。モデルになるには、身長が180㎝くらい必要とアドバイスされ、そこまでは身長が伸びなかったことも、心を決めた理由の1つだったそうです。
そして、1998年に、超難関の宝塚音楽学校に見事一発合格。2000年に86期生として宝塚歌劇団に入団し、雪組の男役として配属されることになりました。「鳳稀かなめ」という芸名は、母親と一緒に考えて、幻の鳥「鳳凰」から取ったとか。これには、「幻の男役として過ごしていって欲しい」という母親の思いが込められていました。
その名の通り、2005年雪組新人公演「霧のミラノ」で主演を務め、2009年に星組で2番手に昇格すると、スター路線まっしぐら。2011年宙組に異動し、翌2012年に6代目宙組トップスターに就任してから2015年の退団まで、輝きを放ち続けた鳳稀かなめ。宝塚退団後も、「1789-バスティーユの恋人たち-」(2016年)では準主役、「花・虞美人」(2017年)では初主演を務めるなど、舞台を中心に活躍しています。
鳳稀かなめはどんな性格?抜群のスタイルをキープする方法は!?
切れ長のキリッとした目が印象的な鳳稀かなめは、性格がキツそうに見られることが多いと言います。たしかに、男役ということもあり、一見すると怖そうな感じもありますが、顔立ちの美しさと舞台映えする見事なスタイルはもちろんのこと、ファン想いの優しい性格が人気の高さの理由です。
もともと食べることが大好きだという鳳稀かなめは、自己管理、健康管理のために、食事には特に注意しています。1週間の休み中に10㎏太ってしまい、公演開始までに体重を戻すのに苦労したという経験から、今では自分が何を食べたら太るのかも把握しているとか。経験から学んで活かすという自己管理が徹底しているところは、さすがは元宝塚のトップスター。自己管理によってキープされているクールビューティな外見と、温かい人柄とのギャップが一番の魅力なのかもしれません。
また、演技に対する情熱や、真摯に取り組む姿勢を評価する声も多い凰稀かなめは、役になりきるために、「役と同じ行動」をすることもあるとか。「モンテ・クリスト伯」では、身に覚えのない罪で監獄に入れられてしまうエドモン・ダンテスの気持ちになるために、毎日同じスープを1日かけて飲んだり、テレビもつけず薄暗い部屋にずっと居続けたり……。役によってつける香水を変えるなど、役の個性やイメージを表現するために、さまざまな方法や努力を惜しまないスタイルを貫いています。
鳳稀かなめが「トットちゃん!」に出演!トップスターの底力、実力を発揮するチャンス!
2015年に宝塚を退団した後も、女優としての活躍が期待されている鳳稀かなめは、これまで舞台を中心に活動してきましたが、今後は、テレビでも活躍する姿を見る機会が増えそうです。凰稀かなめは、2017年10月から「帯ドラマ劇場」にて放送予定の「トットちゃん!」にて、エミー市川役で出演します。「トットちゃん!」は、テレビ女優第一号として、64年間テレビに出続けている黒柳徹子の半生とその家族の物語をドラマ化したものです。
主な出演者には、松下奈緒(徹子の母・朝)、山本耕史(徹子の父・守綱)、竹中直人(トモエ学園校長・小林宗作)など豪華なメンバーが顔を揃えており、早くも話題となっています。鳳稀かなめが演じるエミー市川は、伯爵令嬢という身分ながら、駆け落ちしてアメリカへ渡り、ダンサーになって夫婦そろって日本へ帰ってきたという役どころ。まさに元宝塚宙組トップスターの実力を遺憾なく発揮できる魅力的な役に抜擢されたと言えます。
タカラジェンヌの誰もが憧れるスター路線を歩んできたトップスターの底力を、帯ドラマで大いに発揮するチャンス!舞台で育まれた度胸と演技力は伊達ではないところを見せつけてくれることを期待しています。これからも、「ベルばら」のオスカルのような凜とした魅力をさらに開花させて、ますます強く輝いてほしいですね。