大久保ヒロミ原作の「人は見た目が100パーセント」にコンプレックス女子共感!

大久保ヒロミ原作の「人は見た目が100パーセント」にコンプレックス女子共感!

大久保ヒロミ「人は見た目が100パーセント」ダサ女子卒業に奮闘!あらすじネタバレ

大久保ヒロミ「人は見た目が100パーセント」は、「BE・LOVE」にて、2014~2015年まで連載された作品です。コミックスは全4巻。「人は見た目が100パーセント」とは、いかにもひんしゅくを買いそうなタイトルですが、否定できないのが人間の辛いところです。

とある製紙会社に勤める理系女子3人が、女子力と無縁の人生におさらばするべく、仕事終わりに美への研究をする、という物語。細身で長身とスタイルは良いものの、目が小さく地味な城之内純、小柄でぽっちゃり体型の佐藤聖良、どこか昭和臭の漂う前田満子が、試行錯誤を繰り返して、美を目指してめげずに邁進していく姿を描きます。

誰しも自身の容姿にコンプレックスを抱いているものですが、本作に登場する3人の、コンプレックスを持ちながらも、卑屈にはなりすぎず、研究へと昇華させる姿がお見事。ちょっと笑えて、ファッションの参考にもなるなど、手軽に楽しめる作品です。

大久保ヒロミは「人は見た目が100パーセント」で注目!プロフィールは?

「人は見た目が100パーセント」で注目されている大久保ヒロミは、1974年4月14日生まれ。岡山県出身ですが、現在は大阪府に在住しており、既婚者で、2児の母でもあります。大久保ヒロミは、大学在学中の1995年に、「別冊フレンド」掲載の「努力の人」にて、「国分町子」名義でデビュー。以降、講談社の雑誌を中心に活動してきました。

作者自身が描いた年表によると、幼少の頃より絵が好きで、小学1年生にして漫画に目覚め、小学5年生で初投稿。中学1年生からは、年1本のペースで投稿を続け、大学1年生の時の投稿がきっかけで担当編集者が付き、大学3年生でデビューします。学生との兼業漫画家になります。

若くしてデビューしたものの、読切りにとどまる期間も長く、苦労したようです。卒業後は、アルバイトとアシスタントとを並行するという3足のわらじ状態で漫画を描いていた大久保ヒロミ。1999年に結婚したのと同時に、初連載作品「きみとぼく」を発表しました。その後は、掲載誌を転々としながら漫画を描き続ける中、2004年と2008年に、それぞれ出産しています。

大久保ヒロミならこれ!オススメ作品「エア彼」「あかちゃんのドレイ」あらすじ

大久保ヒロミのオススメ作品「エア彼」妄想から現実へ……美女の妄想炸裂の恋!

大久保ヒロミ作品の中でもおススメの1作が「エア彼氏」です。世の若き女子も男子も、リアルな恋愛より、アイドルや2次元など、微妙に手の届かないところへ恋愛に似た情熱を向ける傾向にある昨今。「エア彼」の主人公である園城寺・リア・不二子もその1人です。29歳で長身ハーフの絶世美女というハイスペックな外見を持ちながらも、過去のいじめが原因で自分に自信が持てず、自虐的な性格をしています。

彼氏は欲しいものの引っ込み思案なリアは、脳内に彼氏ツトムくんを作って早5年が経過しました。ツトムくんの助けを得つつ、社長秘書となったリアは、上司である都島社長にときめく日々。さらには、脳内彼氏のツトムくんにそっくりなリアル男子まで現れるなど、次第にリアルな恋に翻弄されていきます。自虐的で暴走気質ながらも、努力家なリアが面白くて可愛い「エア彼氏」。「とにかく幸せになってほしい」と自然と応援したくなるリアのキャラクターが、作品最大の魅力です。

大久保ヒロミのオススメ作品「あかちゃんのドレイ」自虐ネタで共感度MAXに!

大久保ヒロミは、2児の母。子育てには苦労が付き物だと思いますが、実際に体験しなければ分からないことも多いでしょう。「あかちゃんのドレイ」は、担当編集者からの、「産後は病院で暇だろうから、出産エッセイを描いて」という衝撃的(?)な依頼によって書かれた作品です。自身の出産や育児の様子を、漫画的にやや誇張しつつも赤裸々に表現。大久保ヒロミの作風は、もともと自分を貶める傾向があることも手伝って、「子供にイライラする」といった負の感情も余すことなく描きだしています。

母とは子供を慈しむべきものでしょうが、イラッとするのは人間ならば致し方ないことです。人には言えなかった感情が描かれた「あかちゃんのドレイ」に爆笑することで救われた母親の数は数え切れないほどいることでしょう。もちろん家族の協力が不可欠ですが、ちょっと天然風な旦那さんとのやりとりにも大爆笑。「あかちゃんのドレイ」は、読むとほっこりして、育児への気持ちをリセットしてくれる作品です。

大久保ヒロミ「人は見た目が100パーセント」連ドラに!話題のお笑い芸人が出演!

大久保ヒロミの人気作「人は見た目が100パーセント」が、フジテレビにて連続ドラマ化されました。あらすじは、製紙会社に勤務する冴えない眼鏡の理系女子研究員・城之内純を主人公に、同僚の佐藤聖良、前田満子が、女子力磨きのための研究に没頭していきます。しかし、研究のために潜入したファッションビルでは、あまりにもまばゆく輝いた空間に貧血を起こして転倒するなど、その研究はかなり前途多難。

純には、イケメン美容師・榊圭一との恋模様もあり、徐々に女子力を上げていく姿がコメディタッチで描かれます。城之内純役は、モデルとしても活躍する女優の桐谷美玲が、前田満子役には、水川あさみがキャスティングされました。ドラマが放映されると、「最初から美人じゃないかい」という視聴者の激しいツッコミにさらされることとなりましたが、起用の理由は、「他分野で頑張る桐谷美玲と、純の姿が重なったから」とのことです。

誰もがうらやむプロポーションの持ち主の桐谷美玲が、見た目に関して大事にしているところは清潔感だとか。ニュース番組にも出演する桐谷美玲らしい回答ですね。水川あさみは、細眉メイクの影響もあるのか、どこか印象が薄くなってしまっているところが、役柄とリンクして面白いところです。さらに、ぽっちゃり女子が広く市民権を得ている今、「自分はモテる」と自負している佐藤聖良役は、ブルゾンちえみが演じています。

キャリアウーマンなどの社会人女性キャラになり切って、上から目線で恋愛アドバイスをする、という芸で大ブレイク中の女芸人ですが、実は、教員を目指して大学に通っていた過去もあるブルゾンちえみ。海外のセレブや女優のメイクを常に研究しているなど、「学んでなりきる」演技力は、ピカイチと言えそうです。

他にも、イケメン美容師榊圭一役で成田凌、純たちが務める会社のステキ女子・岸根香澄役で足立梨花、森村美優役で岡崎紗絵、さえない理系男子丸尾拓馬役では町田啓太が演じました。理系女子たちのラブコメタッチの奮闘劇、新しいジャンルの草分けになるやも、です。

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