夙川アトムは元お笑い芸人!俳優業は順風満帆?!

夙川アトムは元お笑い芸人!R-1決勝で披露したネタは?

夙川アトムはコントグループ「昭和サーカス」のメンバーだった!あらびき団で人気芸人に!

俳優の夙川アトム(しゅくがわあとむ)は、本名を田中博之と言い、1979年12月22日生まれで兵庫県西宮市出身。芸名の「夙川」は、出身地である西宮市を流れる夙川が由来です。シティボーイズに憧れた夙川アトムは、1999年に、同級生と3人組コントグループ「昭和サーカス」を結成。主に単独公演などで活動していましたが、2003年に活動を終了しました。2005年には上京して、ピン芸人としての活動をスタートさせます。

夙川アトムがピン芸人として注目を浴びたのは2008年1月、東野幸治と藤井隆が司会の人気バラエティ番組「あらびき団」にテレビ初出演した時でした。「あらびき団」とは、一芸を持ったパフォーマーを紹介する番組で、コアな芸人ファンから支持を集める番組です。名前の通り、荒挽き(粗い)芸やシュールなネタを披露する出演者が多く、過去には、ハリウッドザコシショウやどぶろっく、エハラマサヒロなどが出演しています。

この日の夙川アトムは、バブル時代のプロデューサーを感じさせる出で立ちで、「しまうらのろーたー」=浦島太郎といった業界用語を使った紙芝居ネタを披露して、大ウケ!一躍人気芸人となりました。

夙川アトムがR-1ぐらんぷりで披露したネタとは?!

夙川アトムが再び注目を浴びたのは、2009年2月に行われた日本一のピン芸人を決める大会「R-1ぐらんぷり2009」でした。2月15日に生放送された「サバイバルステージ」はいわゆる敗者復活戦で、友近や天津木村など強力なライバルを押しのけて、2名分の敗者復活枠を見事獲得し、決勝戦への切符を手にしました。

決勝戦進出について尋ねられた夙川アトムは、「一番手なので、テンションをなるべく高めにしていきたい。あとは一生懸命やります」とコメント。こうしてR-1ぐらんぷり決勝戦で披露したのは、「あらびき団」で人気を集めたネタ、業界用語紙芝居「赤ずきんちゃん」でした。

紙芝居を読み上げながら、さまざまな業界人と電話でのやり取りを繰り返す中で、相手との上下関係があからさまに分かる言動や、業界用語が飛び交うこのネタ。夙川アトムは、「ずきあかのちゃんねー(赤ずきんちゃん)」「ちゃんばー(おばあさん)」「テッペン(午前0時)」など、うさんくさい業界用語を連発して笑いを誘います。

しかし、R-1ぐらんぷり2009の優勝を手にしたのは中山功太という結果に。夙川アトムは惜しくも優勝を逃しましたが、トップバッターというプレッシャーを跳ね除け、笑いを取る姿はとても印象的で、R-1ぐらんぷり出場を機に、再びテレビの出演も多くなりました。

夙川アトムの歌唱力がすごい!芸人活動を休止し俳優の道へ

夙川アトムの歌唱力がすごい!審査員が涙を流した歌声とは?

夙川アトムの歌声が披露されたのは、2009年8月に放送された「お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル」。お笑い芸人の中で歌が上手い人のみが出演できる番組で、夙川アトムは、2回目の出場ながら決勝まで進出しました。業界用語ネタという芸風からは想像もつかない美しい歌声を披露した夙川アトムが、1回戦でチューリップの「青春の影」を歌い上げると、審査員の小川菜摘が感動のあまり涙を流すシーンも。

決勝戦では、エレファントカシマシの「悲しみの果て」を披露しましたが、対戦相手の渡辺直美に敗れてしまいます。2010年に放送された同番組では、チャゲ&飛鳥の「万里の河」を披露した夙川アトム。惜しくも1回戦で敗退してしまいましたが、夙川アトムの歌声が人々の心に響いたことは間違いありません。

夙川アトムが芸人活動を休止し俳優の道へ!朝ドラ「べっぴんさん」小山小太郎役も大人気

2008年から2010年にかけて芸人として活動していた夙川アトムは、2010年に「俺の切腹」で映画初主演を果たすなど、俳優業にも進出します。2011年には芸人活動を休止し、2012年に俳優転向を宣言。松岡昌宏主演の「13歳のハローワーク」でドラマデビューすると、2クール連続で連ドラに出演を果たします。

その後も、ドラマ「鍵のかかった部屋」や「リッチマン、プアウーマン」「相棒」など、数々の人気作品に出演。2016年度下半期放送のNHK連続テレビ小説「ぺっぴんさん」では、大急百貨店の社員・小山小太郎役で出演し、丸眼鏡に七三分けで、「だぁいきゅうですから」とうセリフが特徴的なウザキャラを好演しました。

「いつの間にか癒された」「出番を増やしてほしい」という声が続出し、朝ドラ「べっぴんさん」では欠かせない役どころです。2017年のドラマ「過保護のカホコ」では、主人公カホコの叔母の夫という重要な役を演じていた夙川アトム。芸人を辞めて俳優になった理由は「事務所とのトラブル」と記載されていることが多いですが、本人の口からは一切語られていません。真偽のほどは分かりませんが、名脇役と言われるほどの演技力で、人気作品に欠かせない存在になっていることは確かです。

夙川アトム出演「正義のセ」の見どころをチェック!

夙川アトムは、ドラマ「正義のセ」にも出演しています。吉高由里子演じる主人公の竹村凜々子は、下町の豆腐屋の娘。正義感が強く、融通がきかない頑固な性格ですが、ドジなところもある、横浜地検に勤めて2年目の駆け出し検事です。恋に仕事に真っすぐなヒロインが悪戦苦闘しながら成長していく痛快お仕事ドラマ「正義のセ」には、凜々子の妹役として広瀬アリス、凜々子の父親で生瀬勝久、母親役で宮崎美子など超豪華な俳優陣が揃っています。夙川アトムは、凜々子を優しく支える、横浜地検港南支部の検察事務官・榎戸修役です。

ドラマの雰囲気を左右すると言っても過言ではない主題歌は、福山雅治の「失敗学」です。「勇敢な凜々子を見て浮かんだエールは、失敗する人が成功するという言葉」とコメントした福山雅治は、ドラマにぴったりな楽曲で作品を盛り上げることに一役買っています。

キャストと主題歌ともに豪華な顔ぶれの中、早くも注目されているのが「正義のセ」ポーズ!吉高由里子が両手の人差し指を十字に重ねるポーズは、今後流行するかもしれません。三枚目から憎々しい役まで演じ分けられる演技力を持つ夙川アトムが、ドラマ「正義のセ」でどういった演技を見せてくれるのかも楽しみですが、主役として活躍する日が来ることも期待したいですね。

関連記事

ページ上部へ戻る