スプツニ子!は美しき理系アーティスト!本名やプロフィールは?
スプツニ子!は美しき理系アーティスト!テクノロジーとアートが融合?
スプツニ子!(Sputniko!)が、美人すぎる理系アーティストしてメディアで取り上げられ、話題となっています。頭脳明晰な理系女子で、アート作品や、音楽、映像など、自由な発想でユニークな作品を作り続けている現代美術家のスプツニ子!。これまでに発表してきた作品は、カラスと交信するロボットや、生理を疑似体験できる生理マシーン、ハイヒール付き月面ローバーなど、テクノロジーとアートを融合させたものばかり。
内閣府からは「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の1人に選ばれたほか、「VOGUE JAPAN ウーマン・オブ・ザ・イヤー 2013」にも選ばれるなど、スプツニ子!が作り出す世界は、各方面から称賛され、多くの人々から注目されています。
スプツニ子!の本名やプロフィールは?名前の由来は?
スプツニ子!は、1985年7月1日生まれで、本名は尾崎ヒロミです。アーティスト名のスプツニ子!は、高校時代に付けられたあだ名が由来となっています。色白だったスプツニ子!は、ロシア人とのハーフだと思われていたため、旧ソ連の人工衛星シリーズの名前である”スプートニク”と呼ばれていました。
これに、女子なので“子”を付けて、スプツニ子!とするようになったとか。高校時代のスプツニ子!は、日本のインターナショナルスクール選抜の数学大会で3度優勝し、飛び級で大学に進学。2003年に渡英してイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン数学科および情報工学科に在籍し、卒業後は、イギリスとイタリアで、フリーのプログラマーとして約2年働いていました。
2007年からは、音楽や映像などを発信するアーティストとして活動する一方で、2008年には、英国王立芸術学院大学院に進学。2013年に、世界ナンバーワンの理系大とされるマサチューセッツ工科大メディアラボ助教に就任するという快挙を遂げ、さらなる活躍が期待されています。
スプツニ子!の「生理マシーン」が画期的!両親や夫も天才だった!
スプツニ子!の「生理マシーン」はリアルに生理を体験できる機械!?
スプツニ子!の作品の中でも最も衝撃を与えたと思われるのが、「生理マシーン、タカシの場合」です。これは、スプツニ子!が英国王立芸術大学大学院に在学中に制作した動画で、YouTubeにアップしてみると、たちまち世界中から反響が。メディアでも取り上げられるようになり、さらに注目を集めるようになったと言います。
「生理マシーン、タカシの場合」は、女装好きな男性タカシが、外見だけでは飽き足らず、女性特有の現象である生理も体感したいと考え、生理を疑似体験できる「生理マシーン」を装着して出掛けるというストーリー。この「生理マシーン」は、平均的月経量80mlを5日間かけてタンクから流血させ、下腹部についた電極が、鈍い生理痛を装着者にリアルに体感させることができるというものです。スプツニ子!自身が、10万円をかけて制作しました。
スプツニ子!の両親や夫も天才だった!祖父は物理学者!
その活躍ぶりからも天才であることが伝わってくるスプツニ子!ですが、家族もまた天才揃いのようです。スプツニ子!の祖父は、物理学者で、日本人の父親と英国人の母親ともに数学者。スプツニ子!自身も、大学で数学と工学を学び、マサチューセッツ工科大メディアラボ助教を務めているというまさに理系の天才家系と言えます。
さらに、スプツニ子!の夫の梅澤高明は、シカゴを本拠地とする世界的な経営コンサルティング会社A.T.カーニー日本法人会長というのですから、彼女の周囲には優秀な人材ばかりが揃っているようです。文化とバイオテクノロジーの融合をはかり、今までになく斬新でポップな世界を、想像やイメージを超えて実際に具現化出来るスプツニ子!。これはやはり天才の血筋だからこそ成しえることなのかもしれません。
スプツニ子!が考える現代版アフロディーテとは?バイオテクノロジーの発展が「未来」を「リアル」に変える?
スプツニ子!がメインとなり、2015年に開催された展覧会「Tranceflora–エイミの光るシルク-」は、「バイオテクノロジーの力で、現代版のアフロディーテを作っちゃおう!」というコンセプトで企画されました。ギリシャ神話に登場する海から生まれた女神”アフロディーテ”は、薔薇の香りに包まれて、オリンポスの神々を魅了した女神です。
この展覧会では、恋する乙女エイミが、意中の彼を射止めるために、最強の「愛のドレス」を制作しようとする物語が展開されています。「愛のドレス」とは、“光るシルク”と、恋愛ホルモンを組み込んだ”恋に落ちるかもしれないシルク”、“バラの香りがするシルク”の3点。まるでおとぎ話のように思えますが、“光るシルク”は、生物研(農業生物資源研究所)が開発済みで、展覧会では、実際に“光るシルク”を使った西陣織のドレスなども展示されました。
残る2つは、スプツニ子!と生物研が共同で研究を進めている最中。”恋に落ちるかもしれないシルク”は2016年に完成し、残る”バラの香りのするシルク”も、現在開発中となっています。まさに、エイミの話は、最先端のバイオテクノロジーによって実現可能な現代版アフロディーテ神話と言えそうです。
スプツニ子!は、「『未来のこと』に思えるような突飛な発想も、すでに実現できるものまで現れ始めているということを伝えていきたい」と話しています。そんなスプツニ子!を含めた6人の一流のモノヅクリ人が登壇する特別授業「EAT creative program」が、デジタルハリウッド東京本校にて開講されます。
スプツニ子!の授業が行われるのは9月28日で、「バイオテクノロジーとデザイン ~Ifから始まるクリティカル・デザイン~」という、バイオテクノロジーによって進化を遂げていくデザインやファッションの可能性についての講義が予定されています。
遺伝子組換え実験については、今後さまざまな議論が生まれるかも知れませんが、研究者のみならず、アーティスト、プロデューサーなどを兼ね、優れた頭脳を持つスプツニ子!ならば、幅広い観点から物事を考え、多彩な可能性を示していってくれるのではないでしょうか。