梅垣義明はWAHAHA本舗の歌姫!ピーナッツ芸が面白すぎる!

梅垣義明はWAHAHA本舗の歌姫!ピーナッツ芸が面白すぎる!

梅垣義明が所属する劇団WAHAHA本舗とは?歌姫・梅ちゃんの誕生の歴史

梅垣義明(うめがきよしあき)は、久本雅美や柴田理恵が所属するWAHAHA本舗で、歌姫・梅ちゃんとしても親しまれている俳優です。小劇場ブームの最中にあった1984年に旗揚げされたWAHAHA本舗は、「観る側も魅せる側も全員が楽しむこと」をモットーに、エネルギッシュな舞台を展開してきた劇団です。

下品な下ネタあり、人情ありの作品の数々は、劇団名のとおり、ポジティブ思考全開の笑いで、多くの固定ファンを熱狂させてきました。2013年には、久本雅美ら創立メンバーが軒並み50代に突入したことを理由に、個人の芸能活動を優先するための充電期間を置くと発表されましたが、今もなお支持する声は衰えません。梅垣義明が、そんなWAHAHA本舗に加入したのは劇団旗揚げから間もない1984年のことでした。

梅垣義明の代表ネタ!越路吹雪モノマネ「ろくでなし」ピーナッツ芸はテッパン!

梅垣義明は、WAHAHA本舗で、”女装をしてシャンソンを歌いながらネタをやる”という独自路線を開拓しました。その結果、美しい歌声が高く評価され、WAHAHA本舗の歌姫として知られるように。若い頃から役者を目指すも、口が裂けても見た目が麗しいとは言えなかった梅沢義明ですが、女装して、有名女性歌手のモノマネをして歌った曲は、実に280曲。中でも、最も有名なのが、元宝塚歌劇団男役トップスターで、日本を代表するシャンソン歌手・越路吹雪の代表曲「ろくでなし」です。

ニューハーフショーを思わせる形態模写もさることながら、何といっても、歌いながら鼻に豆を詰め、鼻息だけで飛ばす”ピーナッツ芸”は、世にかつてない衝撃を与えました。他にも、股にホースを挟んで客席に放水する、美空ひばりの「川の流れのように」といった人気ネタもありますが、梅垣義明の代名詞といえば、とにかく”ピーナッツ芸”。これを見たさにWAHAHA本舗の公演に足を運んだファンは数知れません。

梅垣義明のプロフィール!コンサート歌手引退宣言にファンの反応は?

梅垣義明は大学中退でWAHAHA本舗へ!非イケメン役者が全国区の知名度を得るまで

梅垣義明は、1959年7月12日生まれで、岡山県笠岡市出身です。地元岡山の中堅私立進学校・金光学園高校を卒業後、京都産業大学に進学するも、中退してWAHAHA本舗のオーディションに参加。鼻にピーナッツを詰めても美声が衰えることのない歌唱力を持ちながら、親でさえ、「顔を出さない声優になれ」と言うほど、容姿には恵まれませんでしたが、見事に合格を果たして役者デビューを果たしています。

その後、美輪明宏への憧れからWAHAHA本舗の舞台で歌うようになった梅垣義明は、劇団きっての人気者となっていきました。しかし、舞台だけでは生活が厳しく、1990年代初頭には、AV男優としても活動していたそうです。そんな梅垣義明の転機となったのは、1996年から、秋元篤志刑事役でレギュラー出演を果たした、柴田恭兵主演のテレビドラマ「はみだし刑事純情系」でした。

これを機に、テレビや映画だけではなく、バラエティ番組にも出演するようになった梅垣義明の名は、”ピーナッツ芸”と共に、広く知られることとなっていきます。

梅垣義明が復活コンサートで歌手引退宣言!長年のファンに衝撃走る!

梅垣義明は、1988年に、WAHAHA本舗のメンバー各自が行ったソロライブ「1人1店舗シリーズ」をきっかけに、「梅ちゃんの青いシリーズ」としてコンサート活動を行ってきました。歌姫・梅垣義明のコンサートは、かの”ピーナッツ芸”などが存分に堪能できるとあって、毎度のように大盛況です。

シリーズ24作目となる、2015年2月の「梅ちゃんの青い復活祭」は、3年ぶりのステージとあって、かつてない熱を帯びた開幕となりました。3年の沈黙を経て、死んだ設定になっていた梅垣義明は、頭に骨壺を乗せて登場。40代以上の客層を中心に、小学生の子連れも少なくない中で、下ネタを緩めない過激な全力ステージで、満員の観客を熱狂させています。

しかし、エンディングを迎え、スタンディングオベーションに応えて再登場した梅垣義明は、2016年のWAHAHA本舗全体公演を最後に、何と歌手としての単独コンサート引退を宣言。公演前から重大発表があるとは言っていましたが、最高にパワフルだった復活祭だっただけに、ファンにとっては青天の霹靂だったことは言うまでもありません。

梅垣義明属するWAHAHA本舗のこれから!梅ちゃんワールドは新たな道を行く

梅垣義明の歌手引退宣言は、WAHAHA本舗を愛する多くのファンに衝撃を与えました。2013年からWAHAHA本舗が充電期間に入り、2014年には、若手を中心とした浅草WAHAHA本舗娯楽座が旗揚げされています。そんな中、梅垣義明は、コンサート活動を控えていた3年間のうちに考え抜き、30年近くに及ぶ歌手活動の引退を決断したそうです。

WAHAHA本舗は、昨年に続いて、2017年5月に「ラスト3~最終伝説」を予定しており、有終の美に向けての途を歩んでいるかのように見受けられます。しかし、過激ながらシンプルな笑いで沸かせてきたWAHAHA本舗の面々は、加齢にも負けず、今でも劇場内外でパワフルに活動を続けています。2016年は、NHK大河ドラマ「真田丸」のPRムービー「ダメ田十勇士」に出演し、本編の最終回へのサプライズ出演でも話題になった梅垣義明。

個性派揃いの十勇士と同様に、これまでに培ってきた奇抜なキャラクターは、芝居の深みとなって、今後の需要が増えていく予感がします。長年のWAHAHA本舗ファンにとっては、梅垣義明の代名詞たるコンサート活動が見られなくなるのは寂しい話ですが、梅ちゃんワールドは形を変え、新たな道を拓こうとしている最中です。とはいえ、いつの日か、ひょっこり歌姫復活の話題も聞こえてきそう。それほどの爪痕が、あのピーナッツ芸を伴ったステージにはありました。

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