瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」あらすじネタバレキャスト!原作とラストが違う理由とは?
瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」あらすじネタバレ!原作とラストが違う理由
瀬々敬久(ぜぜたかひさ)は、モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門イノベーションアワードを受賞した「アントキノイノチ」などでも知られる映画監督です。
ここで、近年の話題作、瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」のあらすじネタバレを紹介しましょう。7日しかなかった昭和64年に起こった誘拐殺人事件・通称“ロクヨン”。この未解決事件をめぐり、刑事部と警務部、県警広報官と記者、捜査関係者と被害者家族といった、さまざまな立場の人物が衝突します。そして、時効が迫った14年後に、ロクヨンを模した新たな誘拐事件が発生して……というストーリーです。
瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」では、原作の「新たな誘拐事件の被害者がロクヨンの真犯人だった」というラストのその後の世界も描いています。原作と、瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」のラストが違う理由は、小説では「県警という組織の中にいる主人公」を描いたのに対し、瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」では、「ひとりの人間としての主人公」を表現したためでした。原作者・横山秀夫に瀬々敬久監督が何度も提案し、ラストの変更を了承してもらったということです。
瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」の豪華キャスト!名優たちの迫真の演技は圧巻
瀬々敬久監督映画「64ロクヨン」のキャストを紹介します。主人公で広報官の三上義信役は佐藤浩市。三上を支える警務部秘書課の係長・諏訪役を綾野剛が、広報室内唯一の女性・美雲役を榮倉奈々が演じています。三上の敵役としては、警務部長・赤間役を滝藤賢一、同期で警務部の警視・二渡を仲村トオル、刑事部長・荒木田を奥田瑛二と、実力のある演技派俳優たちが好演。他にも当時のロクヨン事件捜査にかかわった人物として、刑事部捜査一課長・松岡役の三浦友和ほか、吉岡秀隆や窪田正孝も登場します。
誘拐事件の被害者・雨宮役を永瀬正敏が、目崎役を緒形直人が演じるなど、名優たちがそろい踏みで重厚な物語を盛り上げます。三上と整形手術をめぐって口論になり、家出し失踪する一人娘あゆみ役を演じているのは、NHK朝ドラ「べっぴんさん」の主人公としても話題の芳根京子です。
瀬々敬久監督最新作「8年越しの花嫁」「菊とギロチン」あらすじネタバレキャスト!
瀬々敬久監督最新作「8年越しの花嫁」あらすじネタバレキャスト!
瀬々敬久監督「8年越しの花嫁」のキャストは、主人公・尚志役の佐藤健と、麻衣役の土屋太鳳のみ発表されています。実話の原作が元になっており、映画は、2017年冬に公開予定です。以下は「8年越しの花嫁」のあらすじネタバレで、結婚式まであと3カ月の主人公・尚志と、花嫁・麻衣のカップルを、麻衣が心肺停止の意識不明の重体になるという突然の病魔が襲います。
手術をするも麻衣の意識は戻らず、家族は途方にくれますが、尚志は諦めることなく毎日病室に通い、婚約者・麻衣の看病を続けるのでした。1年半後にようやく目を覚まし、徐々に意識を取り戻す麻衣ですが、記憶障害により、最愛の尚志のことを思い出せない……というストーリー。タイトルの通り8年かけて、晴れて2人は夫婦となります。実在の尚志さんと麻衣さんは、現在、子宝にも恵まれているようです。
瀬々敬久監督最新作「菊とギロチン」あらすじネタバレキャスト!
続いて、瀬々敬久監督が現在取り組んでいる自主企画映画「菊とギロチン -女相撲とアナキスト-」のあらすじネタバレです。時代は、第一次世界大戦時の大戦景気を経験した後にやってきた戦後恐慌と関東大震災のころ。混沌としていながらも、さまざまな大衆文化が開花した大正時代に、実在したアナキストたちと女相撲の力士たちがもしも触れ合っていたら……という創作物語です。
「菊とギロチン」は、「玉岩興行」という女相撲の12人の女性力士らと、理想とする格差のない世界を語るアナキスト集団「ギロチン社」の若者たちの出会いを軸に、ロマンス・活劇・社会風刺を織り込んだ群像劇。登場人物は、それぞれの「生きる意味」を探します。キャスティングされているのは、東出昌大や木竜麻生、井浦新、嘉門洋子ら。これまでにない設定のエンターテインメント作品に期待が集まります。
瀬々敬久監督が日本アカデミー賞を受賞!「なりゆきな魂、」は家系映画!?
瀬々敬久監督が、「第40回日本アカデミー賞」の優秀監督賞を受賞しました。加えて、瀬々敬久監督作品「64ロクヨン−前編」が優秀作品賞を受賞。それぞれが、最優秀監督賞、最優秀作品賞に選ばれW受賞となるのか、3月3日の授賞式が楽しみですね。現在、瀬々敬久監督の「なりゆきな魂、」も公開が始まっています。
瀬々敬久監督の「なりゆきな魂、」は、孤高の漫画家・つげ忠男の「成り行き」と「つげ忠男のシュールリアリズム」という作品からピックアップした4話と、映画用のオリジナルストーリーとを足して構成した新たな物語。米兵相手に喧嘩を挑み、何度殴られても米兵にかかっていく男サブ。その風景を見ていた少年は、走って逃げるサブを追って川原にたどり着きます。
時は変わり、その川原で、釣りをする花村と仙田という2人の老人。そこにやってきた車の中で、襲われそうになっている女を男から助けようとする老人たちでしたが、容赦なく暴力をふるってくる男に抵抗するうちに、老人2人と女は男を殺してしまい……。その他、バス事故で運命が変わってしまった人々や、花見を楽しんでいた男が迷い込んでしまった幻視世界など、5つの話が、いつのまにか1つの物語になっていきます。
観客は、事件の目撃者として、人間の生と死に思いをはせてしまうこと間違いなしです。瀬々敬久監督曰く「64ロクヨン」は例えるならビルのような映画で、最新作の「なりゆきな魂、」は家のような映画だそう。現在制作中の「菊とギロチン」は、ビルと家とのスキマを狙ったような映画だそうですが、ビル系・家系の違いは一体何なのか?その目で確かめるしかなさそうです。