不破万作(俳優)が「深夜食堂」でイイ味出してる!芸名由来は美少年!?

不破万作(俳優)が「深夜食堂」でイイ味出してる!芸名由来は美少年!?

不破万作(俳優)「深夜食堂」忠さん役のグダ巻き具合が絶妙!

不破万作(俳優)が、2009年から放送開始された「深夜食堂」ドラマシリーズと映画を通して演じている「忠さん」は、もはや、”めしや”の舞台セットと言っても過言ではないくらいに、作品に欠かせない存在となっています。「深夜食堂」とは、小林薫演じるマスターが、新宿花園界隈の裏路地でいとなむ”めしや”のこと。

夜な夜な集う常連客として、芸歴48年のゲイバーママ(綾田俊樹)、ヤクザのりゅうちゃん(松重豊)、ストリップダンサー(安藤玉恵)ら、個性豊かな面々が並ぶ中、忠さんの素性はというと、常に褪せたデニムキャップをかぶった遊び人のオッサン。酒をチビチビやりながら、訳知ったかのように世間話したり、居合わせた客にちゃちゃを入れたりと、いわば”居酒屋あるある”のような人物です。毎回のストーリーの流れにはほぼ関係のない役柄ではありますが、不破万作のうだつの上がらなさを欠いては「深夜食堂」の世界観は完成しなかったかもしれません。

不破万作(俳優)が天下三美少年!?芸名に込められた思いが切ない!

不破万作(俳優)の本名は、杉原延幸。本名とは全く似ても似つかない”不破万作(ふわまんさく)”という芸名は、歴史上の人物”不破万作(ふわばんさく)”に由来しているのだといいます。歴史上の不破万作といえば、安土桃山時代の豊臣秀次の小姓で、名古屋山三郎らと共に「天下三美少年」「戦国三大美少年」などと呼ばれた絶世の美少年。

雪より白い肌をしており、「こんな美しい人がいるのか!」と、男女問わずモテたと言い伝えられているだけに、どちらかというとうだつの上がらないブ男寄りなオッサン俳優に名乗られては、歴女たちの悲痛な叫びが聞こえてきそうではあります。ただ、この命名は、ブ男の盛大な勘違いというわけではなく、「せめて芸名だけでも二枚目に……」という願望が込められていたようです。不破万作と名乗る哀愁もまた、彼の芝居の旨味なのかもしれません。

不破万作(俳優)の身長体重、プロフィール!主な出演作品は?

不破万作(俳優)の身長体重もイイ味出している!プロフィールは?

不破万作(俳優)は、身長160cm、体重65kg、B102-W92-H95。若干ズングリ気味のうだつの上がらない小男と言ったら失礼ですが、全く体型を裏切らない表情がまたイイ味を出していますよね。釣り、読書、園芸という趣味も、不破万作のキャラを安定させています。不破万作は、1946年7月29日生まれの今年で70歳。出身地は中華民国大連市(旧満州国)となっていますが、両親ともに、日本人の戦後引き上げ組ということで、幼少期は佐賀県、4歳以降は千葉県で育ったそうです。

その後、不破万作は、明治大学文学部演劇学科に進学するも、在学中の1968年に唐十郎主宰・状況劇団に入団し、大学を中退。1983年に同劇団を退団した後は、「マルサの女2」「あげまん」「ミンボーの女」と伊丹十三作品の常連脇役として活躍しつつ、ならず者役、刑事役と出演作品を重ねていきます。

不破万作(俳優)無数の出演作品群!「るろうに剣心」「孤独のグルメ」にも出演していた!

不破万作(俳優)は、1965年の舞台「ジョンシルバー」でのデビューから数えて芸歴51年のキャリアを持つ名バイプレイヤー。映像作品デビュー作となった1969年の映画「新宿泥棒日記」以降、チョイ役からレギュラー出演まで、500本以上のドラマ・映画作品に出演しています。中でも、伊丹十三映画でのヤクザ役や、2時間サスペンスドラマでの味のある脇役刑事は、不破万作の専売特許といってもいいでしょう。

この他にも、「純情きらり」などNHK朝ドラ4本、「功名が辻」など大河ドラマ4本、時代劇に現代劇、「ウルトラマン」「仮面ライダー」など特撮作品の単発出演など、無数の作品にさりげなく出演しているため、どれが代表作かといわれると困りもの。万人に分かりやすいところでいえば、2014年の大ヒット映画「るろうに剣心 伝説の最期」のチョイ役出演や、「深夜食堂」を彷彿させる不破万作らしさが光った「孤独のグルメseason3」第2話の常連客役は、近年の代表作に挙げてもいいかもしれません。

不破万作(俳優)「深夜食堂」続編で再び!作品支える脇役の旨味とは?

不破万作(俳優)の芝居には、自分の外見など、身の丈を十分に生かした愛嬌があり、哀愁があり、時に目の奥の企みに戦慄させられるといった奥行を感じさせられます。一見地味なようでもありますが、存在そのものが作品に色を差す1色の絵の具として重宝されることは、バイプレイヤーとしての完成形のひとつです。これほど多くの出演作品を持ちながら、代表作は?ヒット作は?ブレイク作は?という分類が難しいのは、役そのもののインパクトよりも、”不破万作色”が作品の世界観を描く上で求められてきたからともいえそうです。

最もそれが顕著な作品といえば、やはり「深夜食堂」。2015年に公開された映画は、アジア各国でも大ヒットとなりましたが、狭いカウンターだけの小食堂という、日本特有の裏路地文化の”味”を知っていただく上で、不破万作の存在は不可欠だったような気がします。その「深夜食堂」は、2016年10月21日より新作ドラマがNetflixにて、全世界190カ国同時配信され、11月25日には、映画「続・深夜食堂」として全国公開されることが決定し、再び世界中のファンの注目を集めています。「きゃ~!不破万作!」と黄色い声援が飛ぶことはないでしょうが、不破万作の忠さんあってこその「深夜食堂」。この秋も、その味をじっくり堪能させていただきましょう。

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