2020年8月7日 更新
神谷明「名探偵コナン」の毛利小五郎声優の降板理由!現在は?
◆出身:神奈川県
◆身長:163cm
◆血液型:A型
◆所属事務所:冴羽商事
神谷明が「名探偵コナン」の毛利小五郎役を降板した理由とは?
神谷明(かみやあきら)は元祖美少年から、ロボット戦隊のヒーロー、かたや二枚目半のスナイパーにニャロメ(平成版)と、シリアスからギャグまで七色の声を駆使して多くのファンを魅了してきた声優です。しかし、2009年に国民的人気アニメ「名探偵コナン」の毛利小五郎役を突如降板したという過去があります。
探偵役の毛利小五郎といえば、主人公コナンの謎解きになくてはならぬ大事な役どころ。この件に関して神谷明は、「契約上の問題と、信・義・仁の問題」としたうえで、「私の不徳の致すところ」と、はっきりとした理由を語りませんでした。そのためファンの間でもさまざまな噂や憶測が飛び交いましたが、後になって、ブログで経緯を説明。「契約の交渉過程」で起きた、制作会社とのトラブルが降板の理由なのだそう。神谷明は「これも全て自分の身から出た錆」だと思い、「私の不徳の致すところ」と説明をしたと言います。
神谷明は、声優業の地位向上に貢献!
元来、「声優」という仕事は今のように脚光を浴びた華やかなものではなく、売れない俳優が食べていくための「副業」という地味なイメージだった時代がありました。神谷明は、俳優業と比較して「権利料」が格段に低かった声優業の収入面に関して、自ら先頭に立って交渉していたといいます。
2015年3月に神谷明が「ナカイの窓」に出演して語った話によると、声優の収入は、一番下のランクで1本30分として1万5千円。再放送の権利料を含めても2万7千円くらいで、相当キャリアを積まないと、昇給もできないのだとか。現在、声優の収入事情がどれほど改善されているかはわかりませんが、ベテラン声優である神谷明が地位向上のために交渉したのは、業界にとっても大きな出来事だったのではないでしょうか。
神谷明は、これと決めたらテコでも動かない頑固さゆえに相手から誤解を受けることはあるものの、面倒見が良く気遣いの人でもあるので多くの後輩声優から慕われています。
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神谷明の声優代表作ランキング!声優経歴がスゴ過ぎる!
神谷明の50年にわたるスゴ過ぎる声優経歴と代表作とは?
神谷明は、1970年11月、「劇団テアトル・エコー」の研究生時代に、伝説の魔女アニメ「魔法のマコちゃん」の千吉役でデビューしました。声優歴はなんと2020年で半世紀超え、というスゴ過ぎる経歴を持つ神谷明ですが、初めて主演を勝ち取ったのは、デビュー3年後の1973年1月に放送を開始した、「バビル二世」の浩一役でした。「ロプロ~ス!」「ポセイド~ン!」なる、神谷明の天下の宝刀「叫び」は、「バビル二世」で開花したのです。
その後、1974年4月放送の「ゲッターロボ」や1975年4月放送の「勇者ライディーン」などのロボットアニメの主人公役でも、「叫びの神谷」は健在。売れっ子になった一時期は、何本もの仕事を抱え、命の声を潰してしまった苦い経験もあるそうです。1980年代には、1983年4月放送「キン肉マン」や、1987年4月放送「シティハンター」、1984年10月放送「北斗の拳」など、「週刊ジャンプ」に掲載された人気漫画が次々とアニメ化されて大ヒット。
この時期の作品は、神谷明の代表作となり、実力声優としての地位を不動にします。また、アニメの仕事だけでなく、007シリーズのボンド役で人気のピアース・ブロスナンの吹替も担当しており、ブロスナンの甘いマスクに神谷明の美声がぴったりマッチしていました。
神谷明の声優代表作人気ランキングには毛利小五郎も!
神谷明は、輝かしい声優歴を持ち、まさに百戦錬磨の声優ですが、彼の代表作で人気ランキングを付けるとしたら、何がトップにくるのでしょう。ネット上でのランキング1位は、神谷明の代表作である「シティハンター」の冴羽獠です。2位には、「北斗の拳」のケンシロウが選ばれました。
1位に選ばれた「シティハンター」の主人公・冴羽獠は、性格が二枚目からハードボイルド、三枚目と幅広く、神谷明自身も、「ケンシロウのシリアスさと、キン肉スグルのコミカルさの両方を受け入れてくれるから、自分にとって一番思い入れの強いキャラ」と語っています。
しかし、ランキングには、「名探偵コナン」の毛利小五郎役を推すファンも声も多数あり、今さらながら降板になってしまったことが本当に惜しまれます。
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神谷明は「元祖声優アイドル」の頃から筋金入りのチャレンジャーだった!20年ぶりに冴羽獠役!
神谷明は「元祖声優アイドル」だった!アニメ声優以外にも全力で挑戦!
神谷明を語る上で外せないエピソードがあります。1977年8月に伝説の名作「宇宙戦艦ヤマト」が劇場公開され、空前の声優ブームが起こった1970年代後半のこと。当時のトップ声優の1人だった神谷明は、「元祖声優アイドル」として、人気絶頂期にありました。そんな声優ブームの真っ只中、神谷明は、突如TBSラジオの主婦向け生ワイド「こんにちは神谷明です」のパーソナリティとして登場し、ファンを唖然とさせます。
アニメとは無関係の上、神谷明の名前さえ知られていない主婦層に飛び込んだ彼の無謀な挑戦は、当時の声優界やファンから多くの批判を浴びました。しかしながら神谷明は「声優としての職業に胡坐をかきたくない」と、安心して稼げた声優の道を逸れてまでも、記者並みの取材メモを作って果敢に挑んだそうです。
神谷明の冴羽獠が帰ってきた!声優事務所「冴羽商事」の代表も
神谷明は、2019年2月に公開された「劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉」に冴羽獠役で出演しました。「シティーハンター」の映画4作目となるこの作品。神谷明が冴羽獠を演じたのは、1999年4月に放送されたアニメ「シティーハンター 緊急生中継!?凶悪犯冴羽獠の最期」以来、約20年ぶりとなりました。
2017年に映画化の話をもらった際には、一旦返事を保留したのだそう。声そのものには問題なかったものの、やはり50代から、昔のような滑舌ではなくなり、「あのテンポでしゃべれるのかどうか」が不安だったと言います。それでも、シティーハンターが復活する喜びのほうが上回り、最大限努力するという結論を出しました。そしていざ、収録が始まってみると、共演したキャストやスタッフは「(昔と)全然変わってない」と絶賛したといいます。神谷明が今まで演じてきたなかで、「あの役を演じられるのは自分しかいない」と唯一感じた役こそが、「シティーハンター」の冴羽獠。長年のファンにとって、久々にスクリーンで観る冴羽獠の活躍は感涙ものだったのではないでしょうか。
神谷明は冴羽獠から名前をとった「冴羽商事」という事務所を立ち上げて、現在声優活動の他に、ナレーションや、司会業、講演会や、コンサートのマネージメントなどの仕事を行っています。日本を代表するレジェンド声優のひとりでもある神谷明。変わらぬ熱のこもった演技で、いつまでもファンを楽しませてほしいです。
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