長野里美演じる「真田丸」信幸(大泉洋)の病弱妻・おこうがツボ!

長野里美演じる「真田丸」信幸(大泉洋)の病弱妻・おこうがツボ!

長野里美の「こう」は、NHK大河「真田丸」の隠し玉?!

長野里美に、今、大きな注目が集まっています。女優の長野里美が演じているのは、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」で、大泉洋扮する真田信幸の妻。やがては徳川家との政略により、その妻の座を奪われ、侍女となる「こう」です。今回の長野里美の「真田丸」出演にあたっては、長野里美と同世代の脚本家、三谷幸喜たっての願いで実現したといいます。

三谷幸喜は、この「こう」や、長澤まさみ扮する真田信繁の幼なじみ「きり」、そして真田信繁の姉「松」など、史実には名前しか登場しない、さらには全く実在しない女性たちを登場させることで、戦国の時代という波乱の歴史に翻弄される、生身の男と女のおかしみを、確信犯で描いているように思われます。

長野里美は、小劇場最後の女王だった

「真田丸」では、芝居の世界で、すでに実力派として知られた俳優たちが、次々と脚光を浴びています。長野里美も間違いなくその1人。堺雅人演じる主人公・真田信繁の祝言の席で、真田名物・雁金踊りを顔芸も交えながらコミカルに舞ったかと思えば、「私などに構わず、どうぞお家の名に恥じぬよいお働き……、ゴホッ、ゴホッ……」などと、あまりの病弱薄幸ぶりで、生真面目すぎる真田信幸演じる大泉洋と絶妙の掛け合いをみせる長野里美。いったいどのような女優なのでしょうか。長野里美は、1961年生まれの54歳。小劇場ブーム最後の世代で、鴻上尚史主宰の「第三舞台」の看板女優、ひいては小劇場の女王としてならしていました。

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長野里美のツイッターやブログも、「こう」で大盛り上がり

長野里美自身も、Twitterやブログで、「こう」がらみの話題をアップし、盛り上がっています。中でも、真田信幸に離縁を告げられ、健気にそれを受け止める「こう」が、一転して、ただの侍女として、これからも真田家に使えるという大どんでん返しは、前から「こう」に注目し、長野里美のツイッターにツイートしていたファンたちの間でも、大反響を呼んでいるようです。

長野里美自身、その反響の大きさに驚きながら、ファンたちの熱いツイートに対して、「よっしゃ!」、「トリプルアクセル!きゃー。ヽ(^o^)丿」、「目ん玉飛び出る!」などと、リツイートしています。また長野里美本人のブログでは、「~何にせよ、そこまでびっくりや笑いをお届けすることができて、もう本当に「嬉しい」を通り越して感動しています。~でも、生まれ変わった「新おこう」(一部では「おこう改」とも)、これからもちょこちょこ顔出して来ますよ。真田のためにがんばります。応援してください!」と、今後の出演に関しても、強い意欲をみせています。

長野里美は、大河ドラマ以後ブレイク必至!

長野里美は、2000年度以後、俳優、劇作家、演出家で、夫である上杉祥三とともに、演劇ユニット「トレランス」を組んでいます。夫・上杉祥三との間にもうけた子供は、女の子が1人いるそうで、ブログでは「真田丸」を家族一緒に鑑賞している様子も登場していました。これまでのキャリアに比べると、テレビドラマの出演数が比較的少ない印象がある長野里美。ことドラマの出演作品に限っていえば、これまでは、長野里美の個性が出し切れていなかったのかもしれません。

多くの小劇場出身者が、テレビドラマに出演することで、徐々に知名度を上げていくものですが、長野里美は、ズラをとれば、嫌みのない美人。今後のブレイク必至といっていいでしょう。長野里美が、「真田丸」以後、遅咲きの女優としてどう花開くかが楽しみです。

長野里美起用で、三谷幸喜は30年来の思いを遂げた?!

長野里美のルーツである、小劇場の第三世代についてまとめてみましょう。1960年代後半、学園紛争とともに、従来の新劇にあきたらない学生たちが、反権力や反商業主義を掲げて、テント公演など、自分たち独自の芝居を始めました。多分に政治色が強く、反権力的なパフォーマンスに重きが置かれていたのが、この小劇場第一世代。そんな中、1970年代に入り、芝居そのもの、演劇に独自のエンタテイメント性を追求した1人の天才が彗星のように現われます。それが、つかこうへいです。

今に通じる、日本の若者たちによる演劇の原型は、この第二世代のつかこうへいによるものと考えられます。そして、つかこうへいに刺激を受けて、さまざまな演劇志向や手法を持った才能が、次々と現れます。野田秀樹・渡辺えり・木野花・鴻上尚史・如月小春・川村毅など、彼らこそが小劇場の第三世代と呼ばれる若者たちです。

ちなみに、「真田丸」の脚本家である三谷幸喜は、1983年に結成された劇団「東京サンシャインボーイズ」の一員でした。三谷幸喜も、その頃大人気であった、鴻上尚史による第三舞台の芝居をきっと見ていたでしょう。もしかしたら、第三舞台の看板女優であった長野里美の熱狂的ファンであったかもしれません。

三谷幸喜は、その後30年の時を経て、NHKの大河ドラマを担当する日本有数の脚本家となりました。すでに舞台「君となら」で長野里美を起用している三谷幸喜ではありますが、もしかしたら、長野里美の大河ドラマ「真田丸」起用は、三谷幸喜の30年来の秘めた思いを実現したものかもしれません。

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