「三匹のおっさん」がドラマ界を救う?!テレビ東京ドラマがフジテレビドラマを追い抜いた

泉谷しげる、「三匹のおっさん」武闘派は67歳

泉谷しげる、「三匹のおっさん2」好スタートに歓喜

テレビ東京の痛快活劇「三匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~」が、ドラマ不振と言われる春のドラマの中で、11%の高視聴率を上げ、昨年のシーズン1に続いて、好調なスタートを切りました。 

北大路欣也という大御所、近年活躍めざましいベテラン俳優志賀廣太郎、そして泉谷しげるという異色の配役の妙だけでなく、このドラマの成功には、確かな要因があると考えられます。

泉谷しげる、「三匹のおっさん」の成功はテレビの必然

ますます高齢化社会が進む中、テレビ業界はそれと逆行して、相変わらず若年層や女性を対象にした番組作りが主流です。その彼らは、ますますテレビ離れが進んでいるのですから、トレンドドラマや恋愛ドラマの視聴率が取れないのは当然です。今も昔もテレビにとってありがたい視聴者は、中高年層なのです。しかし最近は、彼らが見たい番組がありません。彼らが好むテレビドラマはやはり、明朗快活で勧善懲悪、ペーソスあふれる時代劇なのです。「水戸黄門」に代表されるようなテレビ時代劇の衰退は、決して時代劇が人気を失ったわけではなく、「水戸黄門」に代わる、時代に即した時代劇の企画を作ることができなかったテレビ業界の怠慢です。この「三匹のおっさん2~正義の味方、ふたたび!!~」は、まさに中高年層の期待にジャストマッチした、現代の時代劇と言えるのです。
しかし、ともすれば勧善懲悪のドラマは、単純で陳腐になりがち。それを支えるのが、出演者である三匹のおっさんたち三者三様の多彩で深みのある演技です。中でも泉谷しげるは、番組だけでなく、制作現場でもムードメーカーとして大活躍。60代半ばのアクションシーンで歯が欠ける奮闘ぶりを見せる、彼の怪気炎は止まるところを知りません。

泉谷しげるは、シャイで優しい暴れん坊

泉谷しげる、デビューはミュージシャン

泉谷しげる。1948年生まれ、67歳。北野武が1つ上にあたる、いわゆる団塊世代。彼の芸能界デビューは、まさにその時代とともにあります。1971年、フォークシンガーとしてデビューした彼は、1972年「春夏秋冬」という極めてメッセージ性の高い哀切あふれる楽曲で、一挙にスターとなります。その後は、吉田拓郎や井上陽水らと自分たちのレコード会社「フォーライフレコード」を」立ち上げ話題となりますが、彼はシンガーというよりも、歯に衣着せぬ発言で、ラジオDJや、イラスト作成など、独自の才能を花開かせます。またその特異なキャラは映画でも発揮され、70年代はその性格そのままに、数多くの映画に出演します。
役者として彼の演技力が大きく注目されたのは、1979年のテレビ朝日ドラマ「戦後最大の誘拐・吉展ちゃん事件」の犯人役であり、また1983年TBSドラマの「金曜日の妻たちへ」では、なんと、うだつの上がらない公務員の中年男の悲哀を演じ、その演技の幅の広さに高い評価を受けます。以後の、様々な映画やドラマでの活躍は言うまでもありません。

泉谷しげるの演技力は、その人間性にあり

泉谷しげるは幼い時の病気が原因で、少し足が不自由です。テレビなどでキレたりする乱暴ななりふりは、ある意味、そのコンプレックスの裏返しなのかもしれませんが、それ以上に彼は、他者の苦しみや悲しみに対する深い愛情、優しさに溢れています。北海道南西沖地震や阪神・淡路大震災、そして東日本大震災、また様々な弱者支援においても、彼は臆することなく救援活動ライブを提唱し、多くのミュージシャンや役者たちの賛同を得て、地に足のついたチャリティ活動を継続して行っています。その活動が評価されたのか、2013年には、なんとデビュー以来42年目で紅白歌合戦の出場を果たしました。
こういった奥深い人格こそが、泉谷しげるの演技に滲み出てくるのでしょう。面白いテレビが見たい中高年のためにも、またこんなうっとうしい時代だからこそ、これからも、三匹のおっさんたちの胸のすく活躍に期待したいものです。

泉谷しげるの出身地、青森県青森市ってどんなとこ

泉谷しげるの出身地、青森県青森市は縄文の町

青森県青森市は、誰もが知っている本州最北県の中心都市です。しかし訪れるには、今もまだ遠い町です。多くの人が思い描く青森のイメージは、暗闇に光輝く、極色彩の「ねぶた」と、「らせらー」の掛け声とともに、夏の到来に歓喜跳躍するハネトたちの青森ねぶた祭りではないでしょうか。まさにこの踊りは、日本人の心の奥底に眠る縄文の鼓動といっても過言ではありません。そんな青森で、日本最大級の縄文集落跡である三内丸山古墳が見つかったのは、まさに歴史の必然といえるでしょう。

泉谷しげるの出身地、青森県青森市は、海や山の幸の宝庫

三内丸山古墳の出土品からもわかるように、青森は、陸や海の幸の宝庫です。りんごやさくらんぼ、ねぎやニンニク、たらやいかにほたては言うに及ばず、あらゆる農産物や海産物が揃います。その素材のうまさを凝縮した郷土料理が、いくつもあります。その代表が、「じゃっぱ汁」です。「じゃっぱ」とは、青森弁で「残り物」のことで、タラの身だけでなく、えらや中骨、内臓、頭全てを使った、赤味噌や酒粕仕立ての大鍋料理です。また最近では、うにとあわびの吸い物「いちご煮」も有名になってきました。その他にも、大間のまぐろ料理や、イカめし、いかそうめんなども絶品料理が数多くあります。

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