富山敬は紛れもなく天才だった!「銀河英雄伝説」ヤン提督ファンへの想いと後任の声優たち

富山敬は紛れもなく天才だった!「銀河英雄伝説」ヤン提督ファンへの想いと後任の声優たち出典:http://ja.ginei.wikia.com

富山敬は紛れもない天才だった!声優作品のレパートリーが広すぎる!

富山敬はどんな役でもこなせる紛れもない天才的な声優でありながら誰もがリスペクトする人格者!

富山敬ほど、周囲の人々に慕われていた声優はいなかったのではないでしょうか。「誰にでも優しくて、業界の先輩方からも尊敬されていた」と懐かしむのは、事務所の後輩であり、今や声優界の大御所となった古谷徹です。

古代進を演じた富山敬と共に、「宇宙戦艦ヤマト」で、新人でありながらヒロインの大役を背負ってしまった森雪役の麻上洋子は、富山敬の優しさがあったからこそ声優を続けられたと語りました。そんな富山敬に憧れ、インスパイアされた声優の1人である神谷明は、「多大な影響を受けた声優」とリスペクト。

井上和彦に至っては、「誰にも真似できないレパートリーの広さがある」と力説しています。少年から老人、熱血ヒーローやちょい悪オヤジの演技と、幅広い年代の声の演技で観客を魅し続けた富山敬とは、このように紛れもなく天才肌の声優でありながら、謙虚で誰からも尊敬される人格者でした。

富山敬の声優作品のジャンルとレパートリーがとにかく広すぎる!

誰にも真似できないレパートリーの持ち主だった、富山敬の代表作を挙げるとしたら何になるでしょうか?デビュー作こそ「鉄人28号」(1963年)でのチョイ役でしたが、「佐武と市捕物帳」(1968年)では、厳しいオーディションを勝ち抜いて見事に主人公の佐武役を獲得。初主演を果たしました。

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翌年放送された「タイガーマスク」では、主人公の伊達直人を演じて、一躍人気声優として世に名を知られるようになります。その後の富山敬の活躍は、実に目覚ましいものでした。富山敬は、第一次声優ブームの立役者となった「宇宙戦艦ヤマト」の古代進をはじめ、「銀河鉄道999」「わが青春のアルカディア」の大山トチローなど、松本零士の作品に多く出演しています。

しかし、レパートリーは少年アニメだけに留まらず、少女アニメの金字塔「キャンディ・キャンディ」ではテリィの声を担当するなど、とにかく声優作品のジャンルが広い!また、タイムボカンシリーズに至っては、ナレーター・おだてブタ・ささやきリポーターなど複数の配役に器用に対応し、声優としての新境地を開拓しました。その精神は、今やトップ声優となった七色の声を操る山寺宏一にも受け継がれています。

富山敬亡きあとの後任声優たち!「銀河英雄伝説」のヤン提督は!

富山敬が亡くなったのは周囲への気配りと仕事に対する自分への厳しさが原因?

人気実力派声優として順風満帆だった富山敬の声優人生に異変が生じたのは1995年8月のことでした。当時、アニメ「ちびまるこちゃん」で祖父・友蔵を演じていた富山敬は、番組収録後に「目の具合が悪い」と訴えて東京医科大学病院に緊急入院しました。診断結果は、末期の肝臓癌。おそらくここまで悪くなる前に身体は悲鳴を上げていたはずです。

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発見が遅れてしまったのは、仕事に対する真摯過ぎる姿勢と、何より「周囲に迷惑を掛けてはいけない」という強すぎる責任感が災いしたのでしょうか。人気声優として仕事が多忙だったことも原因の一つだったのかも知れません。富山敬の身体は、入院した時にはすでに手遅れの状態になっており、残念なことに、1カ月後の9月25日に帰らぬ人となってしまいました。

富山敬の代表作「銀河英雄伝説」ヤン提督のファンへの想いと後任の声優たちとは?

富山敬の代表作の一つに「銀河英雄伝説」で演じたヤン提督があります。この作品は、田中芳樹原作の銀河系を舞台にしたSF戦記モノで、銀河を二分する勢力を率いる2人の主人公を軸に繰り広げられる壮大なスペースオペラです。アニメ版で、主人公の片割れであるヤン・ウェンリーを演じた富山敬は、原作者である田中芳樹に「計算外だった」と言わしめる名演技で大人気キャラに押し上げました。

今もって多くの熱狂的ファンを持つヤン提督の最期は、テロリストによる銃撃。原作者としても、熱烈なファンを持ち、不敗の英雄と称されたヤン提督が戦いで敗れるという結果にはしたくなかったのでしょう。ちなみに富山敬が逝去した後に後任を演じたのは郷田ほづみで、「黄金の翼」の回のみ原康義が担当しました。また、舞台版「銀河英雄伝説」では歌手の河村隆一が俳優としてヤン提督を演じ、宝塚の舞台では緒月遠麻が熱演しています。

富山敬の代表作「銀河英雄伝説」のオーディオブック版CDボックスがかつての出演者再集合で発売決定!

56歳という若さで亡くなった人気実力派声優・富山敬の代表作である「銀河英雄伝説」。原作は、1982年に第一巻が刊行されて以来、これまで累計およそ1500万冊以上を売り上げた田中芳樹原作の大人気ベストセラー小説です。アニメシリーズは外伝も含めて全162話、劇場版では3作が公開されるなど、多くの作品が映像化されています。その中で唯一アニメ化できていなかった巻がありました。

その巻とは「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」です。このたび、なんと、そのオーディオブック版CDボックスが発売されることが発表されました。かつて主演した声優たちを再集合させたスペシャル版として、2017年5月15日より予約受付が始まっています。

主な声優陣として名を連ねるのは、佐々木望やキートン山田、羽佐間道夫、井上和彦、古川登志夫など。富山敬の逝去後にヤン提督の声優後任となった郷田ほづみによる朗読は、Disc14に収録されています。「銀河英雄伝説」人気の立役者だった富山敬の朗読が聴けないのは本当に残念です。

しかし、「いいか、ユリアン、誰の人生でもない。お前の人生だ。まず自分自身のために生きるんだ!」と、遥か銀河の彼方で大好きな煙草をくゆらせながら、優しい笑顔で皆を見守ってくれているのではないでしょうか。

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