藤田和日郎が新連載「双亡亭壊すべし」で少年サンデーで始動!ネタバレあらすじは?

藤田和日郎が新連載「双亡亭壊すべし」で少年サンデーで始動!ネタバレあらすじ

藤田和日郎が少年サンデーに帰ってきた!

藤田和日郎といえば、「うしおととら」「からくりサーカス」などの代表作で知られる人気漫画家です。そんな藤田和日郎が、少年サンデーに帰ってきました!藤田和日郎にとって初連載だった「うしおととら」は、アニメ化もされる大人気作品となり、「第37回小学館漫画賞」を受賞。「うしおととら」の単行本売り上げ発行部数は、3000万部を超える大ヒットを記録しました。

「月光条例」が2014年に終了すると、藤田和日郎は、少年サンデーを離れ、青年誌「モーニング」(講談社)で、「黒博物館ゴーストアンドレディ」の連載を開始します。この作品もまた高く評価された藤田和日郎は、漫画家界の大御所・浦沢直樹がMCを務めるNHK、「漫勉」にも出演し、話題を呼びました。かつての少年サンデーは、ジャンプ・マガジンと並んで、少年コミック3大誌といわれていましたが、現在は発行部数が激減。

今回の藤田和日郎少年サンデー復帰の裏には、編集部内で、「これまで少年サンデーを支えてきた作家を、われわれは大切にしてきたのだろうか」との論争があり、少年サンデー現編集長自らが、「藤田和日郎先生には、ぜひ帰って来ていただきたい」と嘆願。少年サンデー復活を賭けた、起死回生のパンチを繰り出したようです。

藤田和日郎の新連載「双亡亭壊すべし」が始動!ネタバレあらすじ

藤田和日郎の少年サンデー復帰第一弾の作品名は「双亡亭壊すべし」。YouTubeの小学館チャンネルでは、今までの作品を織り交ぜたオリジナルプロモーションビデオも公開されました。「双亡亭壊すべし」の舞台は、東京の沼半井町。「双亡亭」なる屋敷は、大正時代からずっと存在し続ける幽霊屋敷として恐れられていました。

そんな謎の屋敷に引っ越してきたのが、少年・緑朗。不幸なことに、緑朗の父親は、その屋敷で亡くなってしまいます。隣のアパートの住人で、絵本作家志望の凧葉務は、あるきっかけで緑朗と友人関係なりますが、あろうことか、その屋敷に総理から空爆命令が!

しかし、空爆を受けても、屋敷には傷一つ付きません。それどころか、空爆直後には、45年前に行方をくらました飛行機が突然現れて、中にはたった1人の生存者が。果たしてこの「双亡亭」にはどんな謎があるのでしょうか?藤田和日郎の十八番「モダンホラーの舞台」が幕を開けます。

藤田和日郎が島本和彦「グレンラガン」の悪口!?「人生画力対決」の内容は?

藤田和日郎と「天元突破グレンラガン」の挿絵を描いた島本和彦の関係は?

藤田和日郎は、本人の醸し出す「独特の雰囲気」と、「個性的な顔立ち」(?)のせいなのか、他の漫画家から、キャラクターモデルにされる場合が多いようです。島本和彦もその1人。「吼えろペン」では、主人公の最大のライバルとして、藤田和日郎をモデルにした漫画家「富士鷹ジュピロ」を登場させています。

「天元突破グレンラガン」DVD第5巻の挿絵を描いて話題を呼んだ島本和彦ですが、北海道札幌市に在住していることから、旭川市出身の藤田和日郎とは気が合うようで、「逆境ナイン」が映画化された記念には、藤田和日郎の「からくりサーカス」とコラボした「からくり逆境サーカスナイン」を、「サンデーGX」誌上で掲載したことも。藤田和日郎と島本和彦2人で出演した「人生画力対決」の札幌ライブでは、お互いをイジリ倒して迷走するなど、2人の関係は、盟友ならず「迷友」といえるのかもしれません。

藤田和日郎が「西原理恵子の人生画力対決」ライブで悪口?その内容!

藤田和日郎も登場した「西原理恵子の人生画力対決」とは、漫画家・西原理恵子が、毎回ゲストに招いた漫画家に、「お題に上がった漫画のイラストを描かせて勝負させる」という催し。ロフトプラスワンやレストランなどで開催されることが多く、そのライブの模様は、西原理恵子によって漫画化されて、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)2009年9号~2014年18号誌上で連載されていました。

2012年1月7日に行われた第19回「西原理恵子の人生画力対決ライブ~冬の札幌を無駄に温暖化!超熱血漫画家対決!!~」では、藤田和日郎と迷友・島本和彦が参戦!2人は、人生画力対決ライブ出演が決まった時から、ツィッター上で前哨戦をスタートさせ、言葉の火花を撒き散らしました。

島本和彦は「サイバラなどすでに眼中にない!」と、「藤田vs島本の人生画力対決」を早々に宣言。藤田和日郎に至っては、人生画力対決ライブ中に、国民的有名アニメの悪口を言いまくるなど、ガンダムのアムロレイに始まり、ゴルゴ13で終わったこの熱き闘いは、何と4時間にわたって繰り広げられ、会場を大いに沸かせました。

藤田和日郎代表作の原点・隠れた名作「夜の歌」から魂の叫びを聞け!

藤田和日郎は、連載が長いことで知られる漫画家ですが、意外にも、その原点は短編にありました。昭和63年に「連絡船奇譚」が入選してデビューを果たした藤田和日郎、同年「メリーゴーランドへ!」が、少年サンデーに掲載されました。しかし、その後は、「どうしたら面白い漫画が描けるのか」が分からなくなってしまいます。行き詰った藤田和日郎は、夜の街を1人でひたすら歩き続けました。

もともと夜歩きをしながら妄想するのが好きだったと語っていますが、夜歩きの最中に、まれに面白いネタを思いつくこともあったそうです。隠れた名作「夜の歌」に収められている短編「夜に散歩しないかね」は、そんな藤田和日郎の夜歩きから生まれました。ヒロイン沙夜子は叫びます。「人はみな心に闇を持っている。だから、闇を怖れることはないのだ」と。この沙夜子の言葉には、面白い作品が作れないことにもがき苦しみながらも、「闇に決して負けはしない」と、夜の街をひたすら歩き続けた藤田和日郎の「魂の叫び」が込められているように感じます。

この短編集「夜の歌」には、藤田和日郎のデビュー作品の他、蘭菊姫が、幻術の達人の力を借りて、自ら繰るからくり人形で父の仇討をするという、代表作「からくりサーカス」の基となった「からくりの君」も収められており、まさに藤田ワールドの原点といえるでしょう。「闇の怖さを誰よりも知る」藤田和日郎が挑む、少年サンデー復帰第一弾「双亡亭壊すべし」には、ワクワク感が止まりません!!

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