錦織圭がリオオリンピックで96年ぶりの快挙!今後の試合予定は?

錦織圭がリオオリンピックで96年ぶりの快挙!今後の試合予定は?

錦織圭がリオオリンピックで銅メダル獲得!声援が大きな力になった!!

錦織圭は、2016年8月15日(日本時間)、リオオリンピックのテニス男子シングルスで銅メダルを獲得しました。オリンピックのテニス競技で日本選手がメダルを取得するのは、なんと96年ぶりの快挙です。
錦織圭と3位決定戦を戦ったのは、スペインのラファエル・ナダル。世界ランキング5位の選手であり、錦織圭にとっては、過去10回の対戦のうち9敗しているという強敵です。試合途中、逆転されたことで心が折れそうにもなったとか。それでも気力を振り絞り、錦織圭らしいテニスを見せてくれました。

錦織圭は、ラファエル・ナダルに勝てたのには、チームのみんなや、日本の声援が大きな力になったといいます。リオオリンピックの舞台へ、自分の国のために戦うという思いを胸に挑んだ錦織圭。大きなプレッシャーがあったのはもちろんのことですが、ラファエル・ナダルに勝って銅メダルを取得したことは、錦織圭自身にとっても大きな意味があるようです。

錦織圭リオオリンピックの後は?今後の試合予定はどうなっている?

錦織圭は、リオオリンピックで銅メダルを取るという快挙を成し遂げましたが、その疲れを癒す間もなく、8月18日には「ウエスタン&サザン・オープン」に出場しています。1回戦は不戦勝。初戦の2回戦の結果は、ロシアのミハイル・ユージニーにストレート勝ち。その強さを見せつけてくれましたが、3回戦で、オーストラリアのバナード・トミックに残念ながら負けてしまいました。

錦織圭の今後の試合予定は、8月29日から全米オープンが始まります。その後、錦織圭の出場は確定していませんが、「デビスカップ・ワールドグループ・プレーオフ」が9月16日~18日に行われる予定です。これは、来年のワールドグループ出場をかけた試合になりますが、大会の10日前くらいにならないと代表選手の発表はありません。10月3日からは「楽天ジャパン・オープン」があり、そのあとすぐに「上海ロレックス・マスターズ」開催と、錦織圭は休む暇なく試合予定が続きます。

錦織圭と松岡修造の関係の歴史!テニスの強さの秘密は何?

錦織圭と今も続く松岡修造との深い師弟関係!

錦織圭は島根県の出身ですが、小学生の頃から、松江市にある「グリーンテニススクール」に通っていました。そして、2001年、千葉県で行われた全国選抜ジュニアテニス選手権大会12歳以下の部で優勝した錦織圭。その試合を観戦していた松岡修三は、錦織圭に才能があると確信し、「修造チャレンジトップジュニアキャンプ」に招待しました。

通称・修造キャンプは、全国トップのジュニアが10名くらいしか参加できないという強化合宿です。当時、錦織圭は内気な性格だったため、松岡修造は、技術的なことよりもメンタルを中心に厳しく指導したといいます。型にはまった指導法ではなく、錦織圭をしっかり育て上げるためにどうすればいいのか、松岡修造もかなり考えていたようです。

錦織圭に熱いエールを送り続けている松岡修造ですが、今では、選手として錦織圭を尊敬しているといいます。錦織圭の試合は必ずチェックしているようで、負けた時の原因については、やはり、テニスの技術に問題があるのではなく、メンタル的なところにあると語ることが多いようです。

どのような相手であっても、自分のペースをしっかり持つこと。松岡修造は、錦織圭を指導していた頃と変わらないメッセージを伝え続けています。そんな松岡修造に対して、錦織圭は、「今の自分があるのは松岡修造との出会いがあったからだ」と感謝の気持ちを語っています。

錦織圭のテニスの強さにはどんな秘密があるの?

錦織圭は、少年時代から小柄でしたが、一旦テニスコートに立つと大きく見えたといいます。テニスの技術をしっかり教えられていたわけではないのに、当時から、ボールさばきや、体の使い方には、天才的なものがありました。松岡修造が型にはめたくないと思ったのも、錦織圭のそういう姿を見ていたからでしょう。

錦織圭は、もともとテニスの才能に恵まれていたかもしれません。それでも、人一倍努力してきたことも事実です。13歳でアメリカにテニス留学したことで、ますます技術に磨きがかかり、メンタルも強くなっていきました。中学生が、親元を離れてアメリカで暮らすということは、大変な苦労があったに違いありません。しかし、錦織圭本人は、日本にいる時ほどのプレッシャーはなかったと言っています。その努力を、実績として開花させてくれたのは、マイケル・チャンでした。

マイケル・チャンは、17歳の時に、全仏オープンテニスで優勝した人物で、体型も錦織圭と似ています。錦織圭は、そんなマイケル・チャンの知識や技術を自分自身に取り入れたいと思い、錦織圭は自ら志願し、コーチ依頼をしました。目の付け所が違うというか、ただ強いだけの人を選んだわけではないいというのが、錦織圭の頭のよさです。マイケル・チャンがコーチになってから約2年ほどで、錦織圭は世界ランキング4位まで上り詰めます。

錦織圭がナダルとの3位決定戦で12分間の「トイレットブレーク」

錦織圭は、リオオリンピックで銅メダルを獲得しました。3位決定戦の相手は、スペインのラファエル・ナダル。3セットマッチの第1セットは錦織圭が取り、第2セットはラファエル・ナダルが取りました。第3セットが始まる前に、2人は一緒にトイレットブレークを取ります。ラファエル・ナダルはすぐに戻ってきましたが、錦織圭はなかなか戻ってきません。ようやく小走りで出てきたのは12分後でした。

この間、なかなか試合が再開しないことに苛立っていたラファエル・ナダルは、審判にも抗議していたようです。トイレットブレークは、競技規則でも認められている時間。3セットマッチの試合では、必ず1回取ることができます。錦織圭がトイレットブレークに12分かかったことも、ルール上では何の問題もありません。

錦織圭は、トイレットブレークが12分間だったことについては、直接的には何も語りませんでした。しかし、第2セットを取られたあと、「気持ちの切り替えができた」ということを、自身のブログに書いています。トイレットブレークを、気持ちの切り替えに使ったかどうかは分かりませんが、試合の流れが変わったことは間違いないでしょう。

錦織圭は、自身が出場したリオオリンピックについて、「日本を背負って戦うことの重さ」ということもブログで書いています。そのプレッシャーは、凡人が想像する以上に大きかったに違いありません。3位決定戦は、そのプレッシャーの中で戦っていたのですから、待たされることに苛立っていたラファエル・ナダルと比べ、気持ちの切り替えができたという錦織圭は、メンタルで勝ったということでしょう。

ラファエル・ナダルは試合後、「100%の力が出せる状態だったとしても、錦織に勝つことはすごく難しい」と語っていましたが、それはテニスの技や技術のことではなく、錦織圭の強靭なメンタルに対するコメントだったのかもしれません。恐るべし精神力ですね!

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