三宅純の「君が代」がリオオリンピック閉会式で世界から大絶賛!

三宅純の「君が代」がリオオリンピック閉会式で世界から大絶賛!

三宅純の「君が代」がリオオリンピック閉会式で世界から大絶賛!「神アレンジ」が話題に!

三宅純は、フランスを拠点に活動しているサウンドクリエイターです。リオオリンピック閉会式のトーキョーショーで使われた「君が代」の編曲を担当しました。その独創的なアレンジは世界中から大絶賛され、ネットでも大きな話題になりました。

近未来感あふれる美しい曲の流れは、まさに「神アレンジ」。三宅純が編曲した「君が代」は、私たちがこれまで国歌に対して持っていたイメージをも覆すものでした。若者たちからも「君が代があんなにカッコよくなるなんて」「攻殻機動隊っぽくていい」などの声があがり、高く評価されています。三宅純によるものだということが分かると、その知名度は一気に上がりました。

三宅純の「君が代」が海外でも話題になったその理由とは?

三宅純が編曲を手掛けた「君が代」は、神秘的かつスタイリッシュなハーモニーを響かせました。このどこか不思議な「君が代」誕生の秘密は、歌唱法にあります。今回の「君が代」は、ブルガリアンヴォイスというコーラス法によって生み出されました。ブルガリアンヴォイスは、ブルガリア共和国の伝統的な歌唱法。あえて不調和音を作り出すことよって独特な響きを生み、素朴ながら神秘的で美しいハーモニーを実現します。

三宅純はそんなブルガリアンヴォイスの特徴を最大限に生かせるように「君が代」をアレンジ。その結果、三宅純の「君が代」は世界中を魅了することとなりました。三宅純の音楽は、日本ではあまり知られていません。しかし、海外では、その個性的な音楽はすでに高く評価されています。世界に目を向け、国歌だから日本らしくとは考えず、自由な発想と感性でアレンジした「君が代」だからこそ、海外の人々にもインパクトを与えることに成功したのでしょう。

三宅純は映画「pina」楽曲提供でも高評価!出身校やプロフィールは?

三宅純は映画「pina」楽曲提供でも高評価!これまでの音楽概念を覆す!

三宅純は、2012年に公開された映画「pina 踊り続けるいのち」に楽曲を提供し、世界的な評価を得ました。「pina」は、名監督ヴィム・ヴェンダースによって制作された、ドイツの天才舞踊家ピーナ・バウシュを追ったドキュメンタリー映画です。とりわけ高い評価を集めたのは、メインテーマになっている「Lilies of the Valley」という曲でした。他にも「the Here and After」など、映画の中で使われている三宅純の楽曲にすっかり魅了されてしまったという人が多くいます。

「自分の音楽にはジャンルがない」と語る三宅純。映画「pina 踊り続けるいのち」の、ダンスシーンに合わせて作り上げられた繊細な音楽の数々は、確かにジャンルに分けて語ることができるほど単純なものではありません。研ぎ澄まされた感性によって繊細に作曲された楽曲は、これまでの音楽概念を覆すものばかり。そこには世界中すべての音楽要素が融合されています。だからこそ、三宅純の音楽は、世界中あらゆる人の心を揺さぶるのです。

三宅純、出身校やプロフィールは?結婚、家族は?

三宅純は、1958年1月7日生まれです。神奈川県立光陵高等学校の出身で、高校時代から、プロのジャズトランペット奏者としてライブ活動を行っていました。高校卒業後、日野皓正の推薦で、アメリカのバークリー音楽大学に入学。ボストンやニューヨークなど、アメリカの大都市を中心に演奏活動を行い、マサチューセッツ州にあるアーティスト・ファウンデーション主催「作曲コンクール・ジャズ部門」では優勝しています。

1981年に帰国してからもジャズミュージシャンとして活動していた三宅純は、CM音楽などの作曲家としての活動に徐々に重きを置くようになっていきました。1983年にリリースされたアルバム「JUNE NIGHT LOVE」の中にある2曲がTDKのCMで使われて以来、手がけたCM音楽は3000曲以上。三宅純という名前は知らなくても、三宅純が作ったCM曲は、誰でも一度は聴いたことがあるはずです。

三宅純は1996年、映画監督であるオリバー・ストーンの推薦で、作曲家としてクリエイティブ・アーティスツ・エージェンシーと正式契約しました。こうして活躍の場を世界に広げた三宅純の個性的な音楽は、今や多くの海外アーティストたちからも絶賛されるようになっています。現在の活動拠点パリへの移住を決意したときに、妻と離婚しました。そして、当時まだ高校生だった娘の卒業を待って、2005年に、娘と2人でフランスへ。以後、精力的に音楽活動を行い、欧米の音楽誌で、「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞しています。

三宅純、「君が代」の独創的なアレンジが絶賛され、「情熱大陸」も密着取材!

三宅純が、リオオリンピック閉会式のためにアレンジした「君が代」の神秘的で美しいハーモニーは、世界中で大きな反響を呼びました。それは、幼い頃から「君が代」を歌ってきた我々日本人も同じ。その斬新さに驚き、感動し、「神アレンジだ」と絶賛する声が相次いでいます。

三宅純の音楽の根底にあるものは、ジャズやクラッシックです。しかし、そうした枠にとらわれない感性が、三宅純には備わっています。彼の音楽を「無国籍」「コスモポリタン」と評する声も多いですが、それは、すべてにおいてボーダレスな魅力があるからでしょう。

すでに世界的には有名な音楽家であったものの、日本で知名度が上がったのは、リオオリンピック閉会式の「君が代」が大きく取り上げられたからです。注目度の高まりを受けて、TBS系ドキュメンタリー番組「情熱大陸」でも、三宅純のパリにある自宅での生活ぶりや、日本で行われる演奏会などの様子が密着取材されました。

三宅純は、髪型や7分丈のズボンなど、ここ30年くらい全く変えていないものがあるといいます。生活スタイルにはこだわりを持ちながら、音楽に関しては、何かひとつにだけにこだわらず、世界中にあるさまざまな音楽要素を取り入れることで、独創的な曲を作り上げているというギャップも面白いところ。尽きることがないというアイディアで、次はどのような音楽を聴かせてくれるのでしょうか。今後、三宅純の曲を、もっともっと聴きたいですね。

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