ぼんちおさむが持つ21のクセ!実は病気が原因だった?
ぼんちおさむが「恋のぼんちシート」1曲で武道館コンサートを開いた漫才ブームの熱気
1981年7月21日、武道館は異様な熱気に包まれていました。「恋のぼんちシート」というたった1曲の持ち歌だけでライブを開催したのは、人気漫才コンビ、ぼんちおさむと里見まさとの「ザ・ぼんち」でした。漫才ブームの狂乱は、漫才師をアイドルへと祭り上げます。
もう30歳間近でしたが、アイビールックで、歌もそこそこ歌えたザ・ぼんちは、その典型といえるでしょう。しかし、1980年代後半になると漫才ブームもさすがに下火となり、ビートたけしや明石家さんま、島田紳助など、数少ない実力者たちだけが、テレビタレントとして生き残ることになります。
ザ・ぼんちも、1986年にコンビを解散してしまいました。その後、ぼんちおさむは、人気刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」に刑事役で出演し、俳優として人気を博します。そして長いブランクの後、2003年に、ザ・ぼんちを再結成しました。
ぼんちおさむ珠玉の出オチギャグは、とある病気の症状だった?!
最近のぼんちおさむは、漫才ブームの時以上に、飛び跳ねながら発する「オッ、オッ!おさむちゃんでーす!」というギャグが、強烈になってきています。実は、これはわざとではなく、チック病の一種であるトゥレット症候群と呼ばれる神経発達症によるものなのではと見る向きも少なくありません。
本人の意思とは無関係に体が動いたり、声を発したりしてしまう症状が慢性化しているためだと言います。この疾患を持つ人は、他人の癖がうつってしまうとかで、ぼんちおさむは、仲間の芸人たちのおかしな癖がうつった結果、今では21もの癖に悩まされているそうです。
ぼんちおさむの相方の現在が気になる!結婚した妻や子供は?
ぼんちおさむの相方・里見まさとは再結成までずっと漫才を続けていた
ぼんちおさむの相方の里見まさとは、ザ・ぼんち解散後、地道に漫才を続けていました。1989年、里見まさとは、吉本興業の女性タレントとして注目を集めていた亀井房代と、「里見まさと・亀山房代」としてコンビを組み、再び漫才を始めます。コンビを組んで10年後となる1998年には「上方漫才大賞」を授賞。数少ない男女漫才として人気を博していました。
しかし2001年、亀山房代の結婚&妊娠によって、惜しまれつつもコンビを解散。そして2009年、亀山房代は、劇症型心筋炎で急逝……まだ42歳の若さでした。こうして、ぼんちおさむと里見まさとは、2003年、17年ぶりにコンビを再結成することになります。
ぼんちおさむの娘は即興アートのパフォーマーで息子は立飲み屋の主人?!
ぼんちおさむは、まだ売れていない25歳の時、ディスコで出会った女性と結婚し、子供が2人います。娘はアーティスト指向で、短大卒業後、絵の勉強のためにニューヨークへ留学しました。妻は反対しましたが、ぼんちおさむが後押ししたそうで、現在は、即興アートや演劇を行っています。息子は、一杯飲み屋のメッカ、大阪駅の高架下にある新梅田食道街で、「大阪屋」という立ち飲み屋を経営中。時々、ぼんちおさむが、店頭で呼び込みをしているときもあるそうなので、大阪に旅行される方は機会があればぜひ。
ぼんちおさむAR映像で挑む往年のギャグ大会で見事優勝!
ザ・ぼんちは、自分の孫に近い若い世代の漫才師に交じって、今も寄席に立っています。出オチである、自らの体を張ったというよりは、ハンデキャップでもある、「オッ!、オッ!、おさむちゃんでーす!」という一発ギャグの破壊力は凄まじく、若手もこれには到底かないません。2017年も年明け早々、6名のギャグレジェンドによる、「お笑いもARの時代!ARでギャグ披露!!『噛んで笑ってリフレッシュ!リフレッシュギャググランプリ』」で、ぼんちおさむは見事に優勝を果たしました。
この大会は、ぼんちおさむ以下、大木こだま、西川のりお、間寛平、村上ショージ、吉田ヒロの6人が披露する往年の一発ギャグを、特設サイト上のAR(拡張型現実)映像で視聴し、その面白さNo.1を決定するもの。そこで、ネット視聴者1万人を上回る投票により、ぼんちおさむの優勝が決定しました。
ぼんちおさむは、優勝にあたって、「オッ、オッ、おれが、ゆ、ゆ……優勝した!オッ、オッ、おぉぉ、おさむちゃんでーす!お、お、おぉぉえん、あ、あ、あぁぁりがとぉぉ!」と絶叫したとか。テレビとともに、お笑いの世代は、すでに第5世代を迎えたと言われています。さて、ザ・ぼんちは、伝説の漫才師として、今後も活躍することができるのでしょうか。漫才業界は今や圧倒的に肥大化し、老若相食む、下克上の戦国時代を迎えています。