バターぬりえの芸風が独特すぎ!父親はあの村上ショージ!
バターぬりえの独特な芸風はYouTubeでも炸裂!!
今じわじわ来ている女芸人バターぬりえは、その独特でカオスな芸風で話題を呼んでいます。風で飛んで行ったつけまつげを、ぐるぐる走り回りながらひたすら追いかけ続けるだけというネタにも独特な芸風がにじみ出ていますが、カオスな芸風が最も突出しているのはYouTubeチャンネルです。
それは、バターぬりえが所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーの吉本公式YouTubeチャンネル「バターぬりえの意味ナッシングTV」。この中には、「童謡 観覧車のクルクルマーチ」というアニメーション動画があります。展開されるのは、折り紙で作られた背景を背に、コマ送りで観覧車が回る映像です。延々と繰り返される単調な伴奏に、バターぬりえの調子っぱずれなボーカルで、見事な不協和音を奏でています。
タイトルに「童謡」というキーワードがあるだけに歌詞は愛らしいのですが、醸し出す雰囲気はまさにシュール。エンディングには、「作詞・作曲・歌・アニメーション ぬゅぬゅゅゆゅゅゅゅ」というクレジットが流れます。「ぬゅぬゅゅゆゅゅゅゅ」とは、バターぬりえが自身に命名したもの。他にも、長尺のエピソードトークが不定期でアップロードされているなど、「バターぬりえの意味ナッシングTV」は、彼女の独特な芸風がてんこ盛りなチャンネルです。
バターぬりえのカオスさは父親・村上ショージのDNAを超えた!?
バターぬりえの父親は、ベテラン芸人の村上ショージ。ギャグがスベッた後の微妙な雰囲気で笑いを誘う、「すべり芸」のパイオニアです。まだ若かりし頃の村上ショージが、京都花月劇場での初舞台で、ドジョウを丸ごと一匹飲み込むという芸を披露し、観客席からは悲鳴があがり、大御所芸人からも大目玉を食らうことになったのは有名な話。
芸人仲間も「バターぬりえと村上ショージの芸風が似ている」とコメントするなど、そのDNAは、娘の芸風にもしっかり刻まれている様子。とはいえ、バターぬりえの独特さには、父親・村上ショージを超える勢いがあるかもしれません。バターぬりえの強みは、幼い頃から好きだったという美術的センスです。このプラスαがあることで、バターぬりえの芸風は、レパートリーを広げることに成功しています。
バターぬりえの本名やプロフィール!出身高校や大学は?
バターぬりえの気になる、知りたい、プロフィール!
バターぬりえという芸名も、芸風に負けず劣らず一風変わったネーミングです。気になるバターぬりえの本名は「村上つみき」。1989年12月24日生まれで、大阪府大阪市出身。父親はお笑い芸人の村上ショージで、母親は元モデルです。NSC大阪35期生で、現在は、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人兼芸術家として活動しています。
お笑い芸人としては、「あらびき団presents あら-1グランプリ2013」でいきなり優勝しているバターぬりえ。幼少期から、絵を描いたり物を造ったりするのが好きだった彼女のプロフィールには、大学では美術を学んでいたとあります。その美術分野でのプロフィールも、また凄いものでした。
2011年の「TAGBOAT ヤングアーティストジャパン vol.4 ラフォーレミュージアム六本木」では、審査員特別賞を受賞。2013年には、国画会が運営する日本最大級の公募展「第87回 国展 絵画部企画展」に出品したバターぬりえの作品が国立新美術館に展示されました。さらに2015年には、京都にあるアートギャラリー「momurag」にて、初個展「DESTROY the TROUBLEMAKERS」を開くまでに。カオスな芸風のバターぬりえですが、美術の華麗な実績を見ると、ただならぬ才能を感じざるを得ません。
バターぬりえの出身校は?はまさかのインテリ芸術肌で文武両道だった!?
バターぬりえのプロフィールを見ただけでも類まれなる才能と実力は分かりますが、ここまでのバイタリティはどこで培ってきたのでしょうか?それは、バターぬりえの出身高校や大学を知れば、ひも解くことができます。バターぬりえは、中学校・高校とも、テニスや陸上が強いことで知られている園田学園出身で、テニス部に所属していました。園田学園テニス部は、プロテニスプレイヤーの伊達公子を輩出していることでも有名です。
世界で活躍するテニスプレイヤーを輩出するほどのハードな部活に勉学と、まさに文武両道。芸人に必要なメンタルの強さや、常に学ぶ努力は、この中学・高校生活の中で養われたものでしょう。その後は、近畿大学文芸部芸術学科造形芸術専攻を卒業し、中学校・高等学校の美術教員免許も取得しています。高校では文武両道で、大学ではインテリ天才肌な芸術センスを磨き上げてきました。実は堅実な一面の持ち主でもあるようです。
バターぬりえ躍進劇の裏にあった、父・村上ショージの温かな親の愛!!
2016年12月11日に大阪なんばグランド花月にて、そして16日には東京・ルミネ the よしもとにて、バターぬりえの父親である村上ショージが、芸歴40周年記念公演「売れるまでの下準備、スイッチオン!~押してなかったんや…『うん。』~」を開催しました。オープニングでは、書道パフォーマンスを披露し「感謝」を描くと、エンディングでは、ビートたけしの「浅草キッド」を熱唱と、まさに、下積み時代から現在に至るまでを総括したような公演でした。
この公演では、バターぬりえとの親子漫才も初披露。バターぬりえが放つ「40年、凝縮したら1年ぐらいや。うっすい、うっすい」という娘目線ならではのツッコミに、苦笑いするしかない父・村上ショージ。その後2人は、バラエティ番組で親子共演したり、コントを披露したりもしていますが、娘のバターぬりえといると、村上ショージはどうしても親の表情になってしまうようです。
ある記者会見に共に出席した時には、気持ちがはやり、娘がボケる前にズッコケるというミスを連発。バターぬりえのコメントを隣で伏し目がちに聞きながら、全力でズッコケるタイミングを計っていることが表情でバレバレなところが大変微笑ましいものでした。バターぬりえは、「あらびき団presents あら-1グランプリ2013」で優勝した時にも、自分が村上ショージの娘であることは隠していました。
いずれバレることだからと後にカミングアウトしましたが、二世であるうえに、父・村上ショージと同じ芸人になったことで何かと比較され、厳しい目にさらされるのが現実です。本来ならば、厳しい芸事の世界の先輩と後輩にあたるわけですから、たとえ親であっても、舞台上であけすけに助け舟を出すのはいかがなものか、との声もあったとか。
バターぬりえの芸風は、独特ゆえ好みがはっきり分かれ、理解を得るのも難しいものです。しかし、これだけの確固としたベースがあるからこそ、成立している芸風とも言えます。実は文武両道な青春を送っていた鬼才バターぬりえが、唯一無二な世界観でどこまで駆け抜けていくのか、期待は高まるばかりです!