映画「アイ、トーニャ」はフィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングの半生を描いた物語!

映画「アイ、トーニャ」トーニャ・ハーディングの半生を描いた物語!ナンシー・ケリガン襲撃事件とは?

映画「アイ、トーニャ」は女性フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングの伝記映画

映画「アイ、トーニャ」は、2017年公開のアメリカ映画。アメリカ人として初めてトリプルアクセルを成功させた女性フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングの半生を描いた伝記映画です。難易度の高いトリプルアクセルを成功させ、明るいフィギュアスケート人生が待っていると思われた21歳のトーニャ・ハーディングでしたが、1992年のアルベールビルオリンピックでメダルを逃してしまいます。

その後も不調に苦しんだトーニャ・ハーディングは、1994年1月、開催を翌月に控えたリレハンメルオリンピックの選考会となる全米選手権である前代未聞の事件を引き起こしました。本作では、事件に至るまでの彼女の生い立ちや、事件を巡る関係者の証言などを再現。トーニャ・ハーディングの人格形成にも大きな影響を与えたと思われる「鬼母」ラヴォナ・ハーディングの存在にも迫ります。

映画「アイ、トーニャ」に描かれたナンシー・ケリガン襲撃事件とは?

映画「アイ、トーニャ」で描かれる前代未聞の事件とは、世に言うナンシー・ケリガン襲撃事件です。リレハンメルオリンピックを翌月に控える中で行われたフィギュアスケートの全米選手権。実力の高さからオリンピック出場が期待されていたナンシー・ケリガンは、直前の練習後に何者かに膝を殴打され、欠場を余儀なくされます。

その結果優勝してオリンピック出場を決めたのがトーニャ・ハーディングでした。しかし、その2週間後に、トーニャ・ハーディングの元夫ジェフ・ギルーリーと友人が事件の容疑者として逮捕されたことをきっかけに、ナンシー・ケリガン襲撃事件は大スキャンダルに発展します。

真の黒幕はトーニャ・ハーディングではないかと周囲から疑惑の目が向けられるも、彼女はリレハンメルオリンピックに強行出場。リレハンメルオリンピックでは、特例措置で代表に選ばれたナンシー・ケリガンが総合で銀メダルを獲得した一方、トーニャ・ハーディングは8位に終わりました。オリンピック後、罪を認めて罰金を支払ったトーニャ・ハーディングは、全米スケート協会から公式試合への出場権とコーチとなる権利を剥奪されています。

映画「アイ、トーニャ」で明かされたトーニャ・ハーディングの複雑な人生!キャストは?

映画「アイ、トーニャ」で明かされたトーニャ・ハーディングの複雑な人生!

映画「アイ、トーニャ」は、全米では2017年12月8日に公開されました。トーニャ・ハーディングが引き起こした前代未聞の襲撃事件は全米でも有名なため注目を集めた本作。最初は大事件のあらましに興味を持って見始めた観客たちは、トーニャ・ハーディングの複雑な幼少時代や、母親や旦那などとの人間関係に彼女が問題を抱えていたことを知ることになります。

このように、一本の人間ドラマとしても非常に見応えのある作品に仕上がっている映画「アイ、トーニャ」は、当時の事件を知っている方以外でも楽しめる一作です。ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた時には、トーニャ・ハーディングも会場に姿を見せましたが、感想については明かさずじまいでした。もう一人の当事者であるナンシー・ケリガンも含め、どのような感想を抱いているのかは気になるところです。

映画「アイ、トーニャ」主演はマーゴット・ロビー!アリソン・ジャニーは助演女優賞受賞!

映画「アイ、トーニャ」で主人公のトーニャ・ハーディングを演じているのはマーゴット・ロビーです。テレビドラマ「PAN AM/パンナム」のローラ・キャメロン役で有名になると、マーティン・スコセッシ監督の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でレオナルド・ディカプリオの妻役を演じて一躍世界的スターとなりました。

「スーサイド・スクワッド」ハーレイ・クイン役で見せたぶっとんだ演技からも分かる通り、シリアスな演技だけでなく、コミカルな演技も得意としており、これまでにも幅広い役を演じています。本作で披露しているトーニャ・ハーディング本人と見紛うばかりの再現度の高い演技も要注目です。

その他に、元夫役では「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のセバスチャン・スタンが出演。母親役で出演している「ガール・オン・ザ・トレイン」のアリソン・ジャニーは、本作でゴールデン・グローブ賞「助演女優賞」を受賞しました。監督は、映画「ザ・ブリザード」のクレイグ・ガレスピーが務めています。

映画「アイ、トーニャ」の注目ポイントはマーゴット・ロビーの熱演!賞レースの行方にも注目

映画「アイ、トーニャ」の日本公開日が2018年夏に決定しました。公開されたビジュアルでは、腕を組んでふてぶてしく椅子に座るマーゴット・ロビー演じるトーニャ・ハーディングの姿が。まさに世間のイメージ通りのトーニャ・ハーディングを体現しています。

アメリカ・フィギュア界の歴史に残る大事件を引き起こしたトーニャ・ハーディングは、貧しい家庭に育ち、母親の厳しい教育を受けながら幼少期からフィギュアの才能を開花させ、1991年の全米選手権で優勝した時まではシンデレラストーリーの主人公でした。そこから一転、フィギュアスケート界から追放される大スキャンダルを起こし、さらにプロボクサーに転向するという独特の人生を歩んでいます。

そんな複雑なバックグラウンドを持つ女性を熱演しているマーゴット・ロビー。映画「アイ、トーニャ」では、フィギュアスケートの経験がないながらも見事な滑りを披露している他、トーニャ・ハーディングの仕草や話し方まで本人に似せる役作りで本年度のアカデミー賞主演女優賞有力候補の1人に挙げられています。

すでに、ハリウッド映画賞やゴールデン・グローブ賞では、トーニャ・ハーディングの母親役を演じたアリソン・ジャニーが「助演女優賞」を獲得しているので、共演者や作品自体の受賞の行方も楽しみですね。

フィギュアスケートは、もともと日本でも人気の高いスポーツ。ナンシー・ケリガン襲撃事件もよく知られているので、国内で映画「アイ、トーニャ」がどの程度ヒットするかにも注目したいところです。

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