「ハクメイとミコチ」こびとたちの日常を描くファンタジー漫画!あらすじや評価は?
「ハクメイとミコチ」はこびと目線の日常ファンタジー漫画!あらすじは?
「ハクメイとミコチ」は、樫木祐人が描いている、ファンタジー世界を舞台とした日常漫画です。KADOKAWAから年10回刊行されている「ハルタ」に連載されています。日常生活での出来事や事件が描かれており、基本的には一話完結。魔法らしきものが登場するなど、ファンタジー世界特有の世界設定が特徴的な「ハクメイとミコチ」ですが、本作の一番の特徴は、主要キャラクターがこびとであることです。
マキナタという街の北西にある緑が深い森のその奥に、こびとのミコチが暮らしていました。料理や裁縫が得意なミコチの元に、ハクメイというこびとがやって来ます。ハクメイは、元気いっぱいでボーイッシュな女の子。引っ越し先を間違えてミコチの家にやってきましたが、ミコチの美味しい料理に胃袋をつかまれ、そのまま居ついてしまいました。料理を作ったり、街へ出かけたり、こびとの友達が訪ねてきたりと、ハクメイとミコチの穏やかな日常が続きます。
「ハクメイとミコチ」ファンタジー世界の日常漫画評価は?
「ハクメイとミコチ」は、こびとが主人公の物語。こびとたちが虫や動物と話をするシーンもあるなど、ファンタジーらしさを感じる場面は多いですが、魔王や勇者といったキャラクターが登場するわけではありません。本題は、あくまでハクメイとミコチの日常生活にあり、日々の糧のために仕事をし、美味しい料理を食べて眠るという、地に足の着いた生活描写が中心です。
衣装や建物だけではなく、生活用品などにいたるまで世界設定が細かくなされているので、ささいなことで世界観が損なわれることはありません。現代では何でもないと感じる日常も、美しい作画と作り上げられた「ハクメイとミコチ」の世界の中では、特別な輝きを見せます。物語の世界観に関する評価は高く、ハクメイとミコチの醸し出す穏やかで温かな空気に「ずっと浸っていたい」という意見も多いようです。
「ハクメイとミコチ」こびとたちのかわいい魅力を紹介!再現料理が美味しそうすぎ
「ハクメイとミコチ」9センチでも立派なレディ!魅力的なキャラクターをご紹介
「ハクメイとミコチ」の魅力は、緻密に描かれた世界と、個性際立つキャラクターたちです。森に棲んでいる主人公のハクメイとミコチは、身長9cmほどと、手のひらに乗ってしまうほど小さなこびとです。ハクメイは外に跳ねた赤い髪が特徴で、活発な性格の女の子。アウトドアが得意な行動派で、修理屋を営んでいます。
ミコチは長い黒髪が特徴で、おっとりとした柔らかな空気です。料理と裁縫が得意ですが、実は歌が上手という隠れた特技も。森で穏やかに暮らす2人の他にも、吟遊詩人をしているコンジュや、研究者をしているネコ目のセン、カメラマンのミミなど友人たちも登場します。
こびとだけではなく、アナグマやトカゲといった外見のキャラクターも少なくありません。こびとたちの愛らしい姿だけではなく、愛嬌のある森の住人たちの姿に、ファンタジー色が一気に高まります。
「ハクメイとミコチ」はメシ漫画?再現料理が美味しそうすぎる
料理が登場する漫画作品は数多くありますが、「ハクメイとミコチ」もそのひとつ。登場する料理は、発酵して薄く伸ばしたナンのようなパンにブルーベリージャムを添えた洋風のものから、小さく握ったお寿司や押し寿司にもみえる和風のもの。屋台などで登場するエスニック風など、実にバラエティに富んでいます。
「足元の歩き方」というファンブックにも、ミコチが作ったものを含め、登場する料理をまとめたコーナーが!ハクメイだけでなく、読者の胃袋もガッチリとつかんでいると言えるでしょう。漫画やアニメに登場する料理を再現して、SNSやブログで紹介をする、通称マンガ飯が人気を集めていますが、「ハクメイとミコチ」の再現料理も美味しそうだと話題です。
現代的なメニューが多いので、手作りで時間こそかかるものの、材料自体は手に入りやすく、再現難易度はさほど高くはない様子。とはいえ、作中ではこびとのミコチが作るだけあって、料理もこびとサイズなため、小さく再現することには苦労するようです。
「ハクメイとミコチ」まったり楽しめる小人の日常漫画TVアニメ化にファン大興奮!
緻密な世界描写とかわいらしいこびと2人の日常に癒されると人気を集めている「ハクメイとミコチ」のアニメ化が決定し、多くのファンが喜びの声をあげました。放送は、2018年1月12日より、AT-X、TOKYO-MX、BS11やサンテレビ、テレビ愛知などのほかに、Amazonプライムやニコニコ動画といった動画配信サイトでも随時配信が予定されています。
緑を基調とした公式サイトは、ハクメイとミコチの住む木の根元の家を中心に森の風景が広がる、なんとも美しいものです。原作でも美しい風景描写が人気ですが、アニメでも作画に力が入れられており、公開されているPVでも、ハクメイとミコチのこびと目線で捉えた緑の鮮やかな世界を堪能することができます。
アニメを制作するのは、「Lerche(ラルケ)」です。株式会社スタジオ雲雀のアニメーション制作チームで、「暗殺教室」や「モンスター娘のいる日常」、「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」などを手掛けてきました。監督を務める安藤正臣は、2015年「がっこうぐらし!」や、2017年「クズの本懐」でも監督を務めた人物。シリーズ構成は、1999年「おジャ魔女ドレミ」シリーズや、2009年「けいおん!」、2013年「弱虫ペダル」シリーズなど、数々の人気作を担当してきた吉田玲子が務めます。
柔らかな音楽と澄んだ声が物語を彩るオープニングテーマを担当するのはChima(チマ)。大阪生まれの大阪育ちながら、北海道札幌市在住で、海外での生活経験もあるという異色の経歴を持ったシンガーソングライターです。エンディングテーマは、それぞれミコチとコンジュの声を担当している下地紫野と悠木碧が担当し、ハクメイの声は、双子の妹・松田颯水も声優として活動しており、本作が初主演作となる松田利冴が担当しています。
第1話はすでに放送されていますが、まったりとした雰囲気が話題となり、はやくも癒し系アニメとして人気を集めている「ハクメイとミコチ」。現代の慌ただしい日常を忘れてのんびりと浸りたい作品です。