「ER緊急救命室」は医療ドラマの最高峰作品アビー・ロックハートの最後とは?

「ER緊急救命室」は医療ドラマの最高峰作品!シカゴの大病院を舞台に大ヒット

「ER緊急救命室」はシカゴの大病院を舞台にした大ヒット医療ドラマ!

ドラマ「ER緊急救命室」は、アメリカのNBC局で、1994~2009年まで全15シーズン放送された大人気テレビドラマです。タイトにあるERとは、Emergency Roomの略。その名が示す通り、舞台は、シカゴにあるカウンティ総合病院の緊急救命室です。

物語は、医学部3年生の研修医ジョン・カーターがERにやってくるところからはじまります。初日に血を見て倒れてしまうなど前途多難な様子でしたが、個性的な仲間たちとともに、医師としてだけでなく、人間としても大きく成長。最終シリーズでは、立派なレジデントになった姿を披露しました。

24時間いつ患者が搬送されてくるか分からない緊急救命室を舞台にしているため、生死にかかわる緊迫したシーンが多かったドラマ「ER緊急救命室」。その一方で、ERで働く医師や看護師の恋愛や成功と挫折、別れなどをリアルに描いたあらすじで大人気となりました。

ドラマ「ER緊急救命室」が最高峰と言われる理由とは?

ドラマ「ER緊急救命室」が「医療ドラマの最高峰」とまで言われているのはなぜなのでしょうか?15シーズンも続いた大ヒットドラマとして知られる「ER緊急救命室」は、放送開始直後から高視聴率を叩き出しました。その上、毎週視聴率でトップを取り続けていた時期も長く続いたという点から見ても、最高峰であることは間違いありません。

それまでの医療ドラマにはありえないほど高い人気を支えた理由の1つは、まるで戦場のようにシリアスな緊急救命室を舞台にしたことで、わずかな間でも目が離せないというドキドキ感を生み出したことでしょう。さらに、医者とは思えない問題児など個性的なキャラクターをたくさん登場させることで、複雑な人間ドラマを描き出し多くのファンを獲得することに成功しました。

ドラマ「ER緊急救命室」主要キャストにはあの映画スターも!アビー・ロックハートの最後とは?

ドラマ「ER緊急救命室」主要キャストにはあの映画スターも!

ドラマ「ER緊急救命室」で主要キャストの1人であるジョン・カーター役を演じたのはノア・ワイリー。それまでは映画で端役を演じることが多かったものの、「ER緊急救命室」で大ブレイクを果たしました。女癖の悪いダグラス・ロス役は、ジョージ・クルーニーです。

本作で大ブレイクを果たすと、「映画の仕事に専念したい」との理由からシーズン5を最後に降板し、「オーシャンズ11」や「マネーモンスター」など映画の世界で大成功を収めます。ジョージ・クルーニーは、当時はまだ珍しかった、テレビ俳優が映画俳優に転身してスターになるというサクセスストーリーの体現者と言えるでしょう。

また、シーズン初期の中心的人物であるマーク・グリーン役は、映画「ゾディアック」で知られるアンソニー・エドワーズが演じています。優秀な看護師ですが、恋愛沙汰により自殺未遂するキャロル・ハサウェイ役は「グッド・ワイフ」のジュリアナ・マルグリーズです。カーターの教育係を命じられ、良き師となるピーター・ベントン役は、映画「星の王子 ニューヨークへ行く」のエリク・ラ・サルが演じています。

ドラマ「ER緊急救命室」シーズン14から主役級になったアビー・ロックハートの最後とは?

ドラマ「ER緊急救命室」には、モーラ・ティアニーが演じる女性看護師アビー・ロックハートが登場します。後に医学生に復帰して医師となり、シーズン14からは、主役級のメインキャラクターになるアビー・ロックハートは、日本でも人気を集めました。

家族のうつ病や、恋愛の失敗など、いくつもの試練を乗り越えてきたアビー・ロックハートは、上司のルカ・コバッチュと結婚し、息子のジョーを出産します。しかし、夫が、親の面倒を見るため祖国に戻って不在になったことでかつて患っていたアルコール依存症が再発。さらに同僚と不倫してしまうなど窮地に立たされます。

しかし、家族の絆を取り戻したことで見事に復帰し、最後には、周囲の信頼を勝ち取ってスタッフドクターに昇格するアビー・ロックハート。その後下した決断は、ルカ・コバッチュが新しい職を得たボストンに、ジョーとともに向かうというものでした。

ドラマ「ER緊急救命室」はジェシカ・チャステインがブレイクするきっかけになっていた!

日本でも大人気となったドラマ「ER緊急救命室」には、多くのスター俳優がゲスト出演してきました。たとえば、映画「スパイダーマン」で人気俳優の仲間入りを果たしたキルスティン・ダンストや、映画「美女と野獣」のユアン・マクレガーもそうです。

その他にも、映画「アイアンマン」のドン・チードルや、「シン・シティ」のレイ・リオッタ、「メッセージ」のフォレスト・ウィテカー、「アルマゲドン」のスティーヴ・ブシェミなど、映画界のスターの名前が並びます。2003~2004年にかけて放送されたシーズン10の第16話には、映画「ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜」と「ゼロ・ダーク・サーティ」でアカデミー賞にノミネートされたジェシカ・チャステインも出演。

今のように大ブレイクする前の貴重な演技を見ることができます。今では演技派俳優となり、多くの女性ファンからも支持されているジェシカ・チャステインは、「ER緊急救命室」が「ブレイクのきっかけをつくってくれた」と感謝しているそうです。

ドラマ「ER緊急救命室」は、国境を越えた大ヒット作品になったため、世界中で同作を意識した作品が作られるようになったと言われています。江口洋介と松嶋菜々子が出演した日本の医療ドラマシリーズ「救命病棟24時」もその1つです。放映を終えてからもうすぐ10年が経ちますが、「ER緊急救命室」が世界のドラマ界に与えたインパクトは計り知れません。

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