潮崎傑は八種競技の高校記録を樹立したキング・オブ・アスリート!十種競技でさらなる飛躍へ

潮崎傑は高校記録保持者!

潮崎傑(しおざきすぐる)は十種競技の選手ですが、高校生時代は八種競技の選手として活躍していました。

「八種から十種へ…?なぜ?」と思う方も多いかもしれませんが、高校生でも十種競技に出場可能な大会はあるものの、全国高等学校体育連盟(高体連)が主催する大会には、八種競技しかありません。そのため、高校生までは八種競技の選手として活躍し、大学に進学してからは十種競技の選手になったというわけです。

八種競技と十種競技は、ともに2日間に分けて規定の競技を行うこととなっており、現在は以下のように定められています。

<八種競技>
1日目:100m・走幅跳・砲丸投(6kg)・400m
2日目:110mハードル・やり投・走高跳・1500m

<十種競技>
1日目:100m・走幅跳・砲丸投(7.26kg)・走高跳・400m
2日目:110mハードル・円盤投・棒高跳・やり投・1500m

このように各日で競技を分け、その合計得点で競います。八種競技に、円盤投と棒高跳の2種目を加えたのが十種競技です。

陸上競技の要素である「走る・跳ぶ・投げる」をすべて1人で行うため、八種および十種競技の勝者は「キング・オブ・アスリート」と呼ばれます。

潮崎傑は高校生の頃から、まさにキング・オブ・アスリートでした。滝川第二高校へ入学して間もなくの2012年6月、「第65回全国高等学校陸上競技対校選手権大会(インターハイ)」の近畿地区予選に出場した潮崎傑は、いきなり2位の成績を記録します。上位入賞者は3年生がほとんどで、1年生での上位入賞は潮崎傑ただ一人でした。

さらに力をつけた翌2013年のインターハイでは、神戸市予選で高校2年の歴代トップとなる記録を出し、県予選で高校記録更新。そして近畿地区予選で二度目の高校新記録を打ち立てています。この時に潮崎傑が出した記録は6037点でしたが、八種競技で6000点を超えたのは彼が初めてのことでした。

潮崎傑がマークした高校1年・2年の記録は2019年9月現在も破られておらず、当時の高校記録となった2年次の記録は、今でも高校歴代3位。現在までに総合得点が6000点を超えているのは、潮崎傑を入れてわずか4人です。

2013年11月13日放送の「ニュースJAPAN&すぽると!」で注目選手として取り上げられた際、当時の監督・原田隆司から「全身がバネでバネ男みたいな感じ」と言われていた潮崎傑。身体能力の高さがうかがえますね。

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スポーツの名門校・滝川第二高校出身!

潮崎傑の出身校である滝川第二高校は、専門のコースがあるほどスポーツに力を入れている私立の名門校です。特にサッカー・野球が強く、全国大会の常連校として全国に知られています。

同校OBの有名選手では、2010年、2014年、2018年と三大会連続で「FIFAワールドカップ」に日本代表として出場し、日本代表得点ランキング3位のプロサッカー選手・岡崎慎司も滝川第二高校出身です。

陸上競技にも力を入れており、毎年何人もの生徒がインターハイ出場を決めています。練習環境も素晴らしく、全天候型のトラックは内外に全面人工芝を敷くなど、高校のグラウンドとは思えないほど。潮崎傑がキング・オブ・アスリートと呼ばれるほど八種競技で力をつけたのも納得です。

日本大学で八種から十種競技へ、ライバルと切磋琢磨!

潮崎傑は滝川第二高校を卒業後、日本大学へ進学しました。同大は陸上競技に力を入れている大学の1つで練習場もしっかりと整備されており、現在「全日本学生選手権大会(インカレ)」8連覇中の強豪校です。そのような恵まれた環境下で4年間を過ごした潮崎傑は、関東インカレで2017・2018年と2年連続で2位の好成績を収めています。

先述した通り、潮崎傑は大学から十種競技へと移行します。十種競技で有名な選手にはタレントの武井壮が挙げられますが、実は彼も大学の時に十種競技を始めています。そこから約2年半後に日本選手権で優勝したのですから、キャラクター通りかなりの身体能力の高さですね。

日大には、トップクラスの選手が顔を揃えています。卒業生では、2016年開催のリオオリンピックで、100mリレーの銀メダルに輝いたケンブリッジ飛鳥も日大出身です。在学中の選手には、U20十種競技の日本記録保持者・丸山優真がいます。このような強豪選手が集まる日大陸上部でライバルから毎日刺激を受け、スキルを磨いてた潮崎傑。これからの活躍に期待大ですね。

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潮崎傑のスポンサーは?

潮崎傑は、2019年5月からプロテインメーカーの株式会社アルプロンのサポート選手として活躍することが決まりました。

アルプロンは、上級者向けの「IZMO(イズモ)」シリーズ、入門者向けの「ライトシリーズ」など、国内の自社工場で品質にこだわったプロテインやサプリメントを製造販売するメーカーで、日本体育大学 男子柔道部や国士舘大学 女子新体操部の他、多くのアスリートをサポートしています。スポーツ選手の身体作りに欠かせないプロテインのメーカーがサポートにつくとなれば、心強いですね。

東京オリンピックの十種競技はオリンピックスタジアム(新国立競技場)を会場に、大会13日目の8月5日から始まります。出場資格を得るためには、2020年5月31日までにIAAF(国際陸上競技連盟)の世界ランキング上位に入るか、もしくは標準記録の8350点を突破する必要があります。日本では、2019年9月からドーハで開催される「第17回世界陸上競技選手権大会」の代表に決定した十種競技の第一人者・右代啓祐と、日本歴代2位の記録を持ち、右代啓祐とともに2012年ロンドンオリンピック、2016年リオデジャネイロオリンピックに出場した中村明彦が台頭していますが、他の選手にも望みがないわけではありません。

身長190cmを超える恵まれた体格を持ち、22歳とまだ若い潮崎傑に、今後さらなる可能性が広がることを期待します。

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