迫田孝也の「真田丸」起用理由!出身高校、大学は?
迫田孝也が「真田丸」に起用された理由は?
迫田孝也といえば、NHK大河ドラマ「真田丸」に出演中の注目俳優。主人公・真田信繁(幸村)の片腕として、始終行動を共にする矢沢三十郎頼幸役を演じています。迫田孝也という名前に覚えがなくても、顔を見たらピンとくる人が多いのではないでしょうか。
迫田孝也は、2008年、映画「マジックアワー」のオーディションを受けて合格し、念願の三谷組入りを果たしました。三谷幸喜の映画を見て、三谷幸喜と一緒に仕事がしたくてこの世界に入った迫田孝也。「マジックアワー」で与えられたのは端役でしたが、これが三谷作品に起用されるきっかけとなります。2012年、三谷幸喜演出の舞台「桜の園」に出演した迫田孝也は、2013年公開の映画「清須会議」では蜂屋頼孝役、2014年の舞台「酒と涙とジキルとハイド」で助手のプール役に抜擢。ポスターで見ると、主役のジキルとハイド、そしてヒロイン役の優香の次に迫田孝也の名前が載っています。
「マジックアワー」から「桜の園」までは間隔が空いていますが、4年経っても記憶に残るほど、迫田孝也の役者としての印象が強かったともいえるでしょう。すっかり三谷組レギュラーと化した迫田孝也は、2016年かの大河ドラマ「真田丸」に起用されることとなりました。
迫田孝也のプロフィール、出身高校や大学は?
迫田孝也は、1977年、鹿児島県生まれの39才です。鹿児島県内の高校を卒業後、広島大学教育学部へ進学。大学を卒業すると同時に上京し、劇団STRAYDOGに入団しました。迫田孝也の芸能活動は、2002年アサヒ飲料の「ワンダーモーニングショット」のCMがデビューとなります。それから舞台、映画、テレビと活躍の場を広げながら役者としてのキャリアを積み、三谷組での仕事でも成果を残しながら、39才にしてNHK大河初出演となりました。
迫田孝也の結婚した嫁は?出演ドラマ「火の粉」あらすじネタバレ!
迫田孝也が結婚していた!?
迫田孝也は結婚しています。情報の出所は、劇団時代の同期。そのブログには、迫田孝也の結婚パーティの様子や画像がアップされています。リムジンで登場した新郎新婦のBGMは安室奈美恵の「CAN YOU CELEBTATE?」……といいたいところですが、BGMではなく、迫田孝也本人がマイクを握って歌いながらの登場だったようです。リムジンというのも本物ではなく、ダンボールか何かで作ったものと思われます。レストランパーティなので、本物のリムジンに乗っての登場は無理ですよね。劇団出身の迫田孝也ですから、小道具作りはお手の物でしょう。
結婚パーティの会場には、迫田孝也の下積み時代を紹介する映像が流れたのですが、タイトルは“24時間テレビ 愛は迫田を救う”。手作り感満載の結婚パーティの様子からは、迫田孝也の人となりがうかがえます。迫田孝也の嫁はモデルとして活躍している方なのだとか。チラリと見える画像からして美しい女性のようです。
迫田孝也が出演したドラマ「火の粉」のあらすじは?(ネタバレあり)
迫田孝也が、ドラマ「火の粉」の中で演じているのは、的場一家殺人事件の容疑者・竹内真伍の弁護をした岸孝之助です。迫田孝也演じる岸は、一家3人を惨殺し、殺人の求刑を受けた竹内の無罪を信じて疑わない、正義感溢れる弁護士です。では「火の粉」のあらすじを簡単に説明します。主人公は、殺人事件の容疑者・竹内真伍。ドラマは、竹内が元裁判官・梶勲一家の隣に越してくるところから始まります。
梶は、竹内の裁判を担当した当時の裁判長で、竹内の裁判を最後に現役を退いていました。梶一家は、戸主の勲、妻・尋恵、息子の俊郎とその妻雪見、一人娘のまどか。それに寝たきりの母親を入れた6人家族です。勲は、竹内が隣人になったことに若干の違和感を覚えたものの、人当たりのいい竹内のペースに強く抵抗できずにいました。竹内は、梶が無罪判決を出したことに恩義を感じていて、事あるごとに、過剰なまでのプレゼントを寄こすのです。
こうしてすっかり竹内に取り込まれた尋恵と俊郎ですが、梶家の周辺には、的場家の遺族である池本亨が身分を偽ってうろついていました。池本の警告と、何よりも1人娘まどかの母親として竹内に感じた不信感から、最後まで抵抗を試みたのは俊郎の妻・雪見。
しかし、竹内の用意周到な作戦に騙されて陥落してしまいます。こうして当初の望み通り、梶一家全員に自分を受け入れさせることに成功した竹内。長い間、自分でも認めないようにしてきましたが、心の中で次第に大きくなる竹内への疑惑を払拭しようと動き出した時、勲は竹内が始末した死体に出くわすのです。竹内は、これまで自分の考えを邪魔する人間を何人も殺してきました。
梶家の寝たきりの母親もそうです。勲が出くわしたのは、梶家の周りをうろつき、竹内は殺人犯だと警告していた池本の死体でした。死体を見つけた勲を前に、殺人を認める竹内。竹内は、的場一家の殺害をもあっさり認めました。竹内曰く、的場のことを思ってネクタイをプレゼントしたのに趣味が悪いとつき返された、良かれと思った好意を踏みにじられた、だから殺した、と。
このままでは、隣でおきた家事の「火の粉」が、大切な家族に降りかかってしまうと、恐怖で凍りつく勲。勲が定年を迎えずに退職した理由は、違和感だったのです。竹内の裁判からずっと違和感を引きずってきました。決定打がないため無罪判決を下しましたが、長年の裁判官としての勘は、竹内を黒だと告げていたのです。
今、自分を誤魔化してきたツケが回ってきた勲の家族に、火の粉がかかろうとしています。竹内は、迫田孝也が演じた関孝之助のことも懐柔しようとプレゼントを用意しました。しかし、プライベートな域に踏み込まれることを嫌った関は、プレゼントの受け取りを拒否。自分を受け入れてくれなかった関を、竹内は……殺してしまうのでした。
迫田孝也、三谷組の役者として「真田丸」で求められる役割は?
迫田孝也は、与えられた役になりきる役者です。「真田丸」の頼幸役をやると決まってからは、頼幸目線で物事を考え、見るようになりました。そのため、インタビューを受けた時も、身内である父親のことは「頼綱」と呼び捨てにし、真田家の嫡男信幸のことを「信幸様」、自らが仕える源次郎のことを「源次郎様」と呼ぶのです。源次郎を励ます場面では、台本ではなく、源次郎を演じている堺雅人の背中を見て、「この人を奮い立たせなくてはならない、立ち直らせることができるのは自分しかいない」と心に誓ったそうです。
迫田孝也という役者は、頭で理解して動くのではなく、心で感じることに重きを置いているように思います。しかし、常に源次郎役の堺雅人の後ろに控えているので、どこの位置に顔を出せばカメラに写るかを意識しているなど、役者としての冷静さも併せ持つ迫田孝也。
本来、とても前向きな性格ですが、大物俳優がひしめく大河ドラマの現場では、思い描いたように動くことができず、嫌になることもあるのだとか。そんなあるとき、迫田孝也は、自分が求められている役割が盛り上げ役だと気付いたといいます。主君である源次郎のためにできること、真田家で求められる立ち位置、他家との関わり方を考えた時、自分が何をやるべきか見えたのだそうです。
「真田だけではなく、徳川も上杉もまとめて、僕がムードメーカーになる!」と語った、迫田孝也の真意は何でしょうか。三谷組の役者として、NHK大河という広いフィールドの中で、バラバラに存在する役者たちに連帯感を持たせ、三谷作品の精度を上げることに貢献し、盛り上げていきたい……それが三谷幸喜に見出された迫田孝也の恩返しなのかもしれません。