アンドレ・ザ・ジャイアントの死因は?飲酒量が桁外れだった
アンドレ・ザ・ジャイアントの死因は急性心不全!長年の飲酒とトレーニング不足が原因だった
アンドレ・ザ・ジャイアントは、「人間山脈」「世界8番目の不思議」などの異名で知られた伝説の巨人レスラーです。信じられないほどの巨体は、ファンの度肝を抜きました。亡くなった時は46歳と、まだこれからという年齢だったアンドレ・ザ・ジャイアントの死因は急性心不全と伝えられています。
1993年に、父親の葬儀に出席するためフランスに帰国したアンドレ・ザ・ジャイアントは、宿泊先のホテルで急死。長年に渡る桁外れの飲酒に加え、トレーニングが不足していたため、心臓に負担が掛かりやすい状態だったことが原因と言われています。
アンドレ・ザ・ジャイアントは、1946年5月19日生まれで、1993年1月27日に46歳で没。フランス・グルノーブル出身で、公式プロフィールによれば、身長223cmで、体重236kgです。本名はアンドレ・レネ・ロシモフと言い、少年時代は抜群の運動神経を誇ったと言います。学生時代にサッカーを始めた後は、ボクシングやレスリングにも打ち込んでいましたが、運送会社に勤めていたところをスカウトされて、1964年に18歳でプロレスデビューしました。
その圧倒的な巨体と、アームロックなどのレスリングテクニックを駆使したアンドレ・ザ・ジャイアントは、巨人レスラーとして世界各地を転戦。日本でも、1970年に初来日して以来、ジャイアント馬場と「大巨人コンビ」として活躍するなど、数々の名勝負を繰り広げました。
アンドレ・ザ・ジャイアントの歯は42本!飲酒量も桁外れ!
体格そのものが桁外れなアンドレ・ザ・ジャイアントは、その人生においても桁外れな伝説の数々を残しています。なんと彼の歯の本数は、普通の人よりも多かったそうです。一般的な成人の歯の本数は、親知らずまでカウントすると32本とされています。
しかし、アンドレ・ザ・ジャイアントの歯は42本あったとか。これは「過剰歯」と言われるもので、奥歯は第5大臼歯まで生えていたというから驚かされます。そして、もう一つ桁外れだったのが、アンドレ・ザ・ジャイアントの飲酒量です。1日にビール大瓶40~50本、ワインならば20~30本を飲んだというアルコール好き。
しかも、休肝日などありません。車で800km移動する間に飲んだ缶ビールの量は118本で、目的地に到着した後にはワインを20リットル近く飲んだと言います。唯一、日本酒は悪酔いして苦手だったようですが、それでも2升いったというから、やはり怪物です。札幌ビール園で大ジョッキ78杯を飲んだことなど、アンドレ・ザ・ジャイアントの酒豪ぶりを語るエピソードはてんこ盛りです。
アンドレ・ザ・ジャイアントの伝説対戦とは?アンドレザ・ジャイアントパンダが爆発的人気に!
アンドレ・ザ・ジャイアントと前田日明のセメントマッチは映像お蔵入りに!アントニオ猪木の格闘技世界一決定戦は?
アンドレ・ザ・ジャイアントは、来日して数々の名勝負を繰り広げました。とりわけ有名なのが、1986年に前田日明と演じた伝説のセメントマッチです。このセメントマッチとは、今で言うガチンコマッチのこと。本物のセメントを使った試合ではありません。
前田日明を潰す目的でセメントマッチを仕掛けたものの、結果は、アンドレ・ザ・ジャイアントがマットに大の字になる形で戦意喪失……。そのためノーコンテスト(無効試合)の裁定が下され、試合として成立しませんでした。放送に使えないと判断されたためか、アンドレ・ザ・ジャイアントと前田日明の試合はオンエアされず、映像はお蔵入りに。一部のマニアの間で伝説の「裏ビデオ」として流通していたといういわくつきの試合となりました。もちろん、30年以上経った今では鮮明な映像でDVDに収録されています。
もう1つ有名なのが、1976年にアントニオ猪木との間で演じられた「格闘技世界一決定戦」でしょう。格闘技世界一決定戦の決勝戦という趣向で繰り広げられたシングルマッチで、アントニオ猪木が巨体のアンドレ・ザ・ジャイアントを一本背負いで投げたシーンに、ファンは大きく沸いたものです。結果は、アントニオ猪木のTKO勝ちで、対アンドレ・ザ・ジャイアント戦初勝利となりました。
アンドレ・ザ・ジャイアントに由来するアンドレザ・ジャイアントパンダ降臨!
アンドレザ・ジャイアントパンダとは、その名が示す通り、アンドレ・ザ・ジャイアントの巨体に由来する、身長3mに及ぶ巨大な着ぐるみパンダの姿をしたレスラーです。本家アンドレ・ザ・ジャイアントをもしのぐ巨体と存在感で、デビューしてからというもの爆発的な人気を集めています。
プロフィールによると、「熊猫山脈」ことアンドレザ・ジャイアントパンダは、中国四川省出身で年齢不詳。身長3mで、体重は500kgあり、得意技は、光速ヘッドバッドとアンドレザプレスとなっています。2017年7月のデビュー戦がSNSで話題になると、AbemaTVで元SMAPの香取慎吾らと共演するなど、その人気はうなぎ上りに。
大日本プロレスや上野動物園にも参戦(?)する様子を見れば、その活動は今や全国区と言えるでしょう。今ではすっかり、各プロレス団体やイベントからのオファーが引く手あまたという人気者です。アンドレザ・ジャイアントパンダの気になる正体は、実は、北海道のアマチュアプロレス団体「新根室プロレス」に所属するレスラー。所属する「新根室プロレス」もアンドレザ・ジャイアントパンダ人気で一躍有名になりました。
3mという大きな着ぐるみでありながら、目を見張る俊敏なスピードが売り物のアンドレザ・ジャイアントパンダ。あの巨大な着ぐるみで素早い動きを見せるのですから、「中の人」は若いレスラーでないと体力的に持たないことでしょう。アンドレザ・ジャイアントパンダは、プライベートでは「ティンティン」という彼女がいて、2018年3月にパパになるとのこと。そんなおめでたニュースも手伝ってか、人気はまだまだ衰えそうにありません。
アンドレ・ザ・ジャイアントのドキュメンタリー映画が2018年4月公開決定!
身長223cm、体重236kgという人間離れした巨体で人気を博したアンドレ・ザ・ジャイアント。その巨体は、まさに彼のニックネームであった「人間山脈」のごとし。「世界8番目の不思議」などと大仰な異名を奉られても、何ら不思議ではありません。
早くも没後25年になりますが、今もプロレスファンにとって伝説の存在であることは変わりません。2018年4月には、アンドレ・ザ・ジャイアントの実像を追ったドキュメンタリー映画「Andre The Giant」の公開も予定されています。アンドレ・ザ・ジャイアントに密着し、彼の知られざる一面を掘り起こしている「Andre The Giant」。たとえば、半ば興味本位に語られてきたであろう彼の豪快な酒豪伝説に秘められた真実にも光を当てていきます。
「50分でビール108本をたちまち空にした」など、その飲みっぷりを語るエピソードは枚挙にいとまがありませんが、その裏には、度重なる体の痛みとの闘いが隠されていました。成長ホルモンが過剰に分泌され、内臓や顔の一部が肥大していたアンドレ・ザ・ジャイアントは、その痛みを忘れるため、浴びるようにアルコールを飲んでいたそうです。
また、1980年代中期頃から体重が急激に増加したことにより膝や腰の痛みに悩まされ、全盛期に見せた体のキレが徐々に失われていきました。その事実を酒で紛らわしたいという思いもあったのかもしれません。「Andre The Giant」ではまた、自分がもはや長く生きられないと悟っていた事実も浮かび上がらせます。
しかし彼は、どんなに最悪の体調でもリングに立ち、エンターテイメントとしてのスポーツを体現し続けました。このドキュメンタリー映画を見て、在りし日の伝説の巨人に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。