映画「ベン・ハー」アカデミー賞11冠の不朽の名作!あらすじは?
映画「ベン・ハー」はアカデミー賞11冠の最多記録を作り、制作会社の救世主になった不朽の名作
映画「ベン・ハー」は、ルー・ウォーレスが、1880年に発表した小説「Ben-Hur: A Tale of the Christ」を原作とした実写映画です。
これまで4度も映画化されていますが、中でも不朽の名作と呼ばれているのは、ウィリアム・ワイラーが監督を務めた1959年度版「ベン・ハー」で、同年のアカデミー賞では、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演男優賞など計11部門を受賞。「ベン・ハー」の11冠達成は、今でも最多記録となっていて、興行的にも世界で大成功を収め、倒産寸前だったアメリカの制作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー社を一気に救った作品ともなりました。
映画「ベン・ハー」のあらすじ
映画「ベン・ハー」の舞台は、イエス・キリストが生誕してから20数年後のローマ帝国支配時代のエルサレム。
司令官メッセラが、ローマから派遣されてエルサレムを訪れると、そこでジュダ=ベン・ハーと再会します。再会を喜び合うも、メッセラは支配者側、ジュダ=ベン・ハーは被支配者側と、立場が違う2人の間には次第に亀裂が生まれることに。
ある日、メッセラは、不慮の事故で重傷を負う直前に陥ってしまいます。その容疑は、メッセラとの関係が悪化していたジュダ=ベン・ハーに向き、メッセラによって総督暗殺未遂で逮捕され、奴隷以下の扱いをされることになってしまいます。
ジュダ=ベン・ハーは、家族からも引き離され、生きる希望を失ってしまうような時間が続くも、イエス・キリストとの出会いをきっかけに再び希望を見出すことで、メッセラへの復讐を胸に、人生を好転させ始めます。
映画「ベン・ハー」リメイク版キャスト発表!劇中音楽は?
映画「ベン・ハー」のリメイクが決定!気になるキャストは!?
映画「ベン・ハー」が初めて実写化されたのは1907年で、15分間のサイレント映画でした。その後、1925年、1959年と続き、2003年にはアニメ映画「ベン・ハー」が公開。そして、2017年に、5度目となる映画版「ベン・ハー」の公開が発表されました。
実写映画「ベン・ハー」の監督を務めるのは、「ウォンテッド」、「リンカーン/秘密の書」など、アクション映画を中心に撮影してきたカザフスタン出身の鬼才ティムール・ベクマンベトフ。
主演のベン・ハーを演じるのは、映画「アメリカン・ハッスル」などの話題作に出演し、祖父に名監督ジョン・ヒューストンを持つ、イギリス出身の俳優ジャック・ヒューストンが抜擢されました。イエス・キリスト役には、映画「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」でハリウッドデビューを果たし、2004年には『ピープル』誌の「世界で最も美しい50人」に選出されたブラジル出身の俳優ロドリゴ・サントロが決定しています。
映画「ベン・ハー」の日本公開予定は、2017年です。
映画「ベン・ハー」、アクション・シーンだけでなく劇中音楽にも注目!
映画「ベン・ハー」の実写映画化は約50年ぶりとなることで、最新技術を用いた、迫力のあるアクション・シーンが大注目されていますが、それだけではありません。
1959年版の映画「ベン・ハー」では、ミクロス・ローザが劇映画音楽賞を受賞したことから、今回も劇中音楽に注目が集まっていて、この大役を任されたのは、マルコ・ベルトラミ。90年代後半から「バイオハザード」、「ダイ・ハード4.0」、「セッションズ」など、数々のハリウッド映画の音楽を手掛けていて、今では年に複数の映画を担当している人気音楽家です。乗りに乗っているマルコ・ベルトラミならば、見事、その期待に応えてくれそうですね。
映画「ベン・ハー」の第1弾予告が解禁!ハリウッドらしいアクション大作に!
映画「ベン・ハー」の第1弾予告が今年解禁されました。
多くのアクション映画を手がけてきたティムール・ベクマンベトフが演出する映像美は圧巻。船の沈没シーン、コロシアムでの戦闘シーンは迫力満点で、映画「ベン・ハー」に、アクション大作という新鮮さを与えています。
制作費54億円、製作期間に6年を費やした大作らしい完成度で、不朽の名作「ベン・ハー」が、最新技術を用いたド迫力映像と共に帰ってきました。
脚本は、映画「それでも夜は明ける」でアカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・リドリーと、キース・クラークが担当しているので、ストーリーの完成度にも期待が高まっています。
大御所俳優モーガン・フリーマンが、映画「ショーシャンクの空に」のように、主人公をサポートする役どころで出演しているのも見所の一つで、「猿の惑星: 新世紀」、「ファンタスティック・フォー」など多くの話題作へ出演しているトビー・ケベルや、映画「天使と悪魔」でヒロイン役を務めたアイェレット・ゾラーなど、脇役のキャストも豪華絢爛。
ローマ帝国支配時代には戦闘シーンは欠かせず、はるか昔の時代を再現するには、莫大な予算と技術が必須です。映画「ベン・ハー」における、世界観の再現度という意味では、2017年版が上回っているかもしれません。
1959年版の記録を超えるのは簡単ではありませんが、2017年版映画「ベン・ハー」も、多くの賞レースで話題を呼びそうです。