ちすんが吉本興業所属の女優になったワケ!本名、プロフィールは?
ちすんは吉本新喜劇の芸人出身なのか!?美人女優が吉本興業に所属するワケとは?
ちすんは、2016年10月から放送されているドラマ「黒い十人の女」で、船越英一郎演じる風松吉の愛人のうちの1人として出演中の女優です。色白で、線の細い正統派美人でありながら、所属が吉本興業グループの芸能事務所・よしもとクリエィテイブエイジェンシーというのが、ちょっと意外。
ちすんは、2016年夏に放送された吉本新喜劇の4時間スペシャルドラマにも出演していたため、よく知らない人からすれば、芸人出身と勘違いしてしまうかもしれません。ちすんといえば、何と言ってもバレエで培った抜群のスタイル。この美の秘訣たるバレエが、ちすんを吉本興業所属の女優に導くきっかけとなったといいますから、人生には何が起こるか分からないものです。
ちすんは大阪出身の在日韓国人3世で吉本興業入りは高校時代のバレエ公演がきっかけだった
ちすんは、1982年11月3日、本名・金智順(キム・ヂスン)として、大阪府に生まれました。韓国籍を持つ在日韓国人3世であることから、幼稚園から民族学校に通い、高校は、大阪朝鮮高級学校に進学したちすん。吉本興業入りを果たしたきっかけは、高校時代に出演したバレエ公演でした。
ちすんの身長169cm、B78-W60-H80という抜群のプロポーションが、ひと際目を引いたことは言うまでもなく、遅かれ早かれ、芸能界に見初められた可能性はあります。しかし、そこが大阪でなければ、たまたま観に来ていた吉本興業関係者にスカウトされるなどということはなかったでしょう。
こうして、演劇集団「よしもとザ・ブロードキャストショウ」のミュージカル女優となったちすん。演技派女優としての地盤固めを着実に行い、2003年の「超星神グランセイザー」でテレビドラマデビューを果たしています。
ちすんは映画「パッチギ」が転機に!主な出演ドラマ作品は?
ちすんは井筒和幸監督映画「パッチギ」シルサ役で出演!本名から改名して知名度アップに
ちすんは、ドラマデビューの翌年に公開された崔洋一監督の映画「血と骨」で、早々にスクリーンデビューを果たしています。同作は、北野武主演で話題を呼び、多くの映画賞を受賞した大作となりましたが、まだ本名の金智順として端役出演したに過ぎないちすんに、スポットライトが当たることはありませんでした。
そんなちすんの転機となったのは、「血と骨」と同じく在日韓国人をテーマにした、2005年の井筒和幸監督映画「パッチギ」です。「パッチギ」は、塩谷瞬演じる日本人の少年・松山康介と、在日韓国人の少女・キョンジャの恋を描いた、バイオレンス青春物語。
キネマ旬報1位、毎日映画コンクール最優秀作品賞を受賞した話題作において、ちすんは、ヒロイン・キョンジャの友人・シルサを演じて、その名が知れ渡ることとなります。演技力やルックスにも注目が集まりましたが、芸名を、本名から、親しみやすい”ちすん”に改名したことも、功を奏したのかもしれません。
ちすんは映画「パッチギ」以降にドラマ出演が急増!「マッサン」桃子役で名脇役女優へ!
ちすんは、映画「パッチギ」をきっかけに、映画・ドラマ出演本数を一気に伸ばしました。「パッチギ」と同年に出演したNHK朝ドラ「風のハルカ」では、村川絵梨演じるヒロイン・ハルカの先輩役として起用され、国民的知名度を得ています。その後のちすんは、2008年の「チームバチスタの栄光」、2009年の「ブザー・ビート」など、連続ドラマのレギュラー出演も獲得。
その割に目立った存在になっていない気がするのは、派手さに欠けるせいかもしれません。しかし、2014年のNHK朝ドラ「マッサン」で演じた、ヒロインと同じ長屋に住む・桃子役で、女優としての棲み分けが明らかとなりました。井戸端会議する主婦をも演じられる器用さは、ちすんの最大の強みです。美人であることにとらわれず、実力派脇役女優として、確かな地位を築きつつあるような気がします。
ちすんが超新星・ソンジェ主演映画で初ヒロインに!2017年は主役級女優へ飛躍する!?
ちすんは、「黒い十人の女」「吉祥寺だけが住みたい街ですか」と、2016年10月期だけでも、2本の連続ドラマにレギュラー出演中です。いよいよ名脇役の地位を確立しつつあるちすんですが、2017年には、日本で公開される予定の韓国映画に、ヒロイン出演するという情報が飛び込んできました。
映画のタイトルは未定ですが、5月に兵役を終えたばかりの韓国のダンスボーカルグループ超新星・ソンジェの初主演作ということで、早くも話題となっています。
ソンジェの除隊・活動再開を心待ちにしていた日本のファンの注目も熱く、初ヒロインにして、スーパースターの相手役を演じることとなったちすんは、かなり緊張している様子です。しかし、ちすんほどの美貌と実力を兼ね備えた女優ならば、もはや文句の付けようがありません。
それでいて、美人であることを鼻にかけず、ドすっぴんをブログに晒してしまうようなサバサバした性格にはアンチも少ないため、妙なやっかみを受けて実力を評価してもらえないという悲劇もなさそうです。実力派脇役女優への道を邁進するように思えましたが、もしかすると来年以降は、主役級の女優として持てはやされている可能性も。ちすんには、その資質が十分に備わっているような気がします。