ジュリー・アンドリュースは奇跡の美声を失った大女優!自伝で壮絶人生が明らかに

ジュリー・アンドリュースは奇跡の美声を失った大女優!自伝で壮絶人生が明らかに

ジュリー・アンドリュースは4オクターブの美声を持つ大女優

ジュリー・アンドリュースは、1935年生まれ、イギリス出身の大女優です。その他にも、歌手や作家、演出家、ダンサー、司会者などとしても活躍しています。ジュリー・アンドリュースのキャリアは、旅興行の舞台から始まりました。実力が認められると、1958年のミュージカル作品「マイ・フェア・レディ」でエミー賞にノミネートされ、世界的な人気を博します。

その後は、舞台と映画の世界で活躍。演技力だけでなく、4オクターブの美声が絶賛され、その歌声を遺憾なく発揮した1964年のミュージカル映画「メリー・ポピンズ」では、見事にアカデミー賞「主演女優賞」を受賞。しかし、1997年、ブロードウェイで出演中だった舞台終演が迫ったころに、声がかすれ始め、その後、声帯結節を取り除く手術を受けることに。当初は数週間で声が戻ると思われたものの、なかなか声は戻りませんでした。

そして、実際には、声帯結節ではなく一種の筋肉紋があっただけで、医者による過誤だったことが明らかになります。現在のジュリー・アンドリュースは、再手術を行って声を取り戻すことはできましたが、かつてのような美声は失ってしまいました。

ジュリー・アンドリュースの人生は波乱万丈だった!

ジュリー・アンドリュースは、2008年に、自伝「Home: A Memoir of My Early Years」を出版し、波乱万丈で壮絶な人生を歩んできたことを明らかにしています。学校教師の父親とピアニストの母親の間に生まれたジュリー・アンドリュースは、15歳になった頃に、本当の父親は違う人だということを知らされました。その後、両親は離婚し、義父と生活を共にするようになりますが、アルコール依存症だった養父から2度も性的虐待を受けそうになったため、部屋に鍵をかけていたそうです。

その頃の住まいは、ロンドンのスラム街でした。その時期を「人生で一番苦労した」と語っているジュリー・アンドリュース。その美声は幼い頃から有名だったため、10代から金銭的に家族を支えていたとも綴っています。

ジュリー・アンドリュース「メリー・ポピンズ」「サウンド・オブ・ミュージック」あらすじネタバレ

ジュリー・アンドリュース主演映画「メリー・ポピンズ」空から子守が舞い降りてくる?

ジュリー・アンドリュースは、ディズニーが制作した長編映画デビュー作「メリー・ポピンズ」で、主役のメリー・ポピンズを演じました。舞台は、1910年のロンドン。2人の子供ジェーンとマイケルがいるバンクス家は、子守を募集していました。その広告が雲の上にいたメリー・ポピンズの元に届いたため、傘を広げ、空から地上に舞い降りて、バンクス家にやって来ます。

メリー・ポピンズは、子供たちに明るく朗らかに接したためすぐに打ち解けましたが、厳格なしつけを期待していた父親ジョージ・バンクスは良い顔をしません。そんなある日、ジョージ・バンクスは、長年勤めてきた銀行をクビになってしまいます。

しかし、日ごろからメリー・ポピンズが口にしていた魔法の呪文「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」をつぶやいてみると、仕事よりも家族のほうが大切だということに気付くことができました。こうして、心に余裕を持った明るい人生を手にしたジョージは、すべてのことがうまくいくように。その様子を見届けたメリー・ポピンズは、やって来たときと同じように傘を広げ、バンクス家を去っていきました。

ジュリー・アンドリュース主演映画「サウンド・オブ・ミュージック」転換期のオーストリアを舞台にしたミュージカル映画

人気を確固たるものにしつつあったジュリー・アンドリュース。1965年には、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」で主役マリアを演じ、ゴールデングローブ賞「主演女優賞」を受賞した他、アカデミー賞「主演女優賞」にもノミネートされました。

「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台は、1938年、ドイツによる併合や第二次世界大戦前夜という歴史的大転換期にあったオーストリアです。修道女見習いとして働いていたマリアは、退役軍人のトラップ大佐の子供たちの家庭教師をすることに。得意の歌や山歩きなどを通じて子供たちと仲良くなったマリアは、いつしかトラップ大佐と愛し合うようになっていました。修道女である自分がそのような感情を抱いてはいけないと感じたマリアは、トラップ大佐の家から離れてしまいます。

しかし、トラップ大佐のマリアに対する気持ちは本物で、2人は結婚式を挙げることに。幸せもつかの間、ドイツとの併合に反対するトラップ大佐は、家族と亡命の計画を立てますが、密告されて出頭命令を受けます。そこで、子供たちが出場することになっていたコンクールの日を利用することに。「ドレミの歌」と「エーデルワイス」、そして「さようなら、ごきげんよう」を歌いながら1人ずつステージから消えると、そのまま家族で逃げ出してスイスへと向かい、ハッピーエンドを迎えます。

ジュリー・アンドリュースNetflixの番組にジュリー先生として出演中!引退の可能性はない?

ジュリー・アンドリュースは、2017年で82歳となりますが、4オクターブの美声を失っても、女優や司会者として大活躍しています。現在は、オンライン動画配信サービスNetflixで独占配信中の子供向け番組「ジュリーのへや」に出演。ジュリー先生として登場するジュリー・アンドリュースは、ゲストと一緒に、子供の姿をしたパペットに舞台芸術について教えながら、一緒にミュージカルを作っていくという番組になっています。

この番組では、娘のエマ・ウォルトン・ハミルトンとともにプロデュースも務めているジュリー・アンドリュース。Netflixのイベントに出席した際に、引退の可能性について聞かれると、「仕事のことを考えるのは脳にいい」と否定し、娘たちが若くいさせてくれていると語りました。また、児童小説家としても知られているジュリー・アンドリュースは、これまで10冊を超える本を出版しています。

中でも2010年に出版された「The Very Fairy Princess」は、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーリストの児童書で1位に輝くなど、その評価は高いものです。このように、歌にお芝居、司会業に番組プロデュース、文筆活動と、多岐にわたる表現活動を続けているジュリー・アンドリュース。名前を一躍有名にした美声は残念ながら失われてしまいましたが、その豊かな才能を活かして、これからもさまざまな分野での活躍が見られそうですね。

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