2019年4月23日 更新
江波杏子は萩原健一と結婚・離婚していた!子供は?訃報が流れたワケは?
江波杏子が、稀代のプレイボーイ萩原健一を育てた!
萩原健一は、60年代後半、日本が熱狂的なGSブームに沸く中、タイガースの沢田研二と並んで人気のあった、テンプターズのメンバーでした。萩原健一は「太陽にほえろ」、「傷だらけの天使」で俳優としてもブレイクした後は、個性派俳優の道を歩みますが、萩原健一ほど多くの女性関係やスキャンダルにまみれた俳優は他にいません。
トップモデルをはじめ、石田あゆみ、倍賞千恵子、石田えりなどの女優、また美人バイオリストの前橋汀子との結婚離婚、不倫やスキャンダルを繰り返す萩原健一は、よほどいい男だったのでしょう。しかし、萩原健一が自ら暴露本を出すまで、彼の女性遍歴の最初の女性が、江波杏子であったことはあまり知られていません。江波杏子は、萩原健一より8つも年上。まだ二十歳そこそこの萩原健一を、こんなプレイボーイに育てたのは、魔性を秘めた女、江波杏子であったのかもしれません。
江波杏子は、この萩原健一との関係以外、表に出た恋愛やスキャンダルはほとんどなく、結婚もしていないので、子供もいません。一度は、なんと江波杏子の訃報も出ましたが、これは江波杏子に面立ちが似た、先輩女優・馬淵春子が2012年10月に亡くなった時、間違えられたようです。江波杏子は、その男性関係から生死に至るまで、謎多い魔性の女といえるでしょう。
江波杏子は、時代に早すぎたクールビューティ
江波杏子は、大映映画の女優としてデビュー。極めて知的でエレガントな女性である江波杏子ですが、その日本人離れした、クールビューティな容姿が災いしてか、大映時代は、女賭博師昇り竜のお銀シリーズで人気を博し、強面のイメージが定着してしまいました。映画業界が下火となり、テレビに活動の場を移しても、テレビ向きの小作りな顔の女優と比べると、顔のパーツひとつひとつが大きい江波杏子。
小さなテレビ画面にはそぐわない存在感が、かえって女優としての活躍の場を狭めたともいえそうです。もし江波杏子が、桃井かおりや秋吉久美子など、ひと世代後の70年代に登場していたら……また映画界は変わっていたかもしれません。
江波杏子の若かりし頃が美しすぎる!おすすめドラマ、映画は?
江波杏子は、今や個性派女優から演技派女優へ
江波杏子のおすすめドラマといえば、近年では、今年6月、NHK時代劇「かぶき者慶次」ではないでしょうか。江波杏子は、晩年の前田慶次を演じる藤竜也が全く頭の上がらない奥方役を、溌剌と演じていました。また、2012年のNHK朝ドラ「カーネーション」で、ヒロインのライバルの老後を演じ、ドラマの終盤を盛り上げたのも江波杏子ですね。
歳を経るごとに、日本人離れした容姿より、その高い演技力が評されるようになった江波杏子。日本の映画やテレビ業界が、江波杏子がもっと若いときに、都会的でおしゃれな恋愛映画などを撮っていれば、江波杏子の位置づけは大きく変わっていたでしょう。彼女の若い頃の写真を一度ご覧ください。優しい笑顔を見せているその写真は、まるでオードリー・ヘップバーンにそっくりな美しさなのです。
江波杏子の女賭博師シリーズ、決め台詞は「入ります」
江波杏子の代表作であり、おすすめ映画といえば、やはり大映の女賭博師シリーズです。昇り龍の刺青を背負った江波杏子に対して、東映の富司(藤)純子の女博徒シリーズで、富司純子は、背中に緋牡丹の彫り物を入れていました。この2シリーズは設定も違って、大映の女賭博師シリーズは、博打の名人との勝負に負けた江波杏子が、どん底からはい出し、腕を磨いてリベンジするというというストーリー展開で、江波杏子のクールビューティぶりが強調された現代劇でした。
江波杏子扮する「登り竜のお銀」が壺を振る掛け声、「入ります」は、当時、流行語にもなったそうです。テレビ進出後しばらくは、「Gメン75」の女性捜査官の役や、逆に犯人や敵役、ドラマの鍵を握るミステリアスな役が多かったように思います。
江波杏子、香里奈4年ぶりの主演作「結婚式の前日」に出演
江波杏子は、この秋のドラマにも出演しています。TBSの火曜ドラマ「結婚式の前日に」です。主演は、4年ぶりのドラマ出演が注目されていた、モデル出身の香里奈です。ストーリーは、鈴木亮平扮する、親の医院を引き継いだ医師と婚約中で、100日後に結婚式を控えていたOL役の香里奈が、突然体調不良を訴え、脳腫瘍であると診断されてからの日々をつづった、ヒューマンラブストーリー。
江波杏子は、香里奈の病気が発覚し、また香里奈の失踪していた母親が登場してからというもの、香里奈と鈴木亮平の結婚に猛反対する母親役。自分の医院の運営に手を貸して来た国会議員の娘との結婚や、香里奈演じるひとみを置いて海外留学することを息子に勧める、主人公の敵役です。ドラマとしては、江波杏子だけでなく、香里奈の失踪していた実母に原田美枝子、その父に遠藤憲一と、脇の俳優陣はとても充実している「結婚式の前日に」。
しかし、いかんせん、ヒロインである香里奈の起用自体が、なぜ香里奈なのかという違和感があって、視聴率も苦戦しているようです。企画やストーリー、そしてヒロインがしっかりしないと、特に江波杏子のような演技派の脇役は、かえってドラマから浮いてしまいます。
思い切ったキャスティングをするのならいっそ、ドラマをかき回し、物語のキーとなる原田美枝子の役を、江波杏子にしたほうが面白かったとも考えられます。残念ながら、デビューからこれまで、江波杏子の才能は十分生かされていません。江波杏子をはじめ、加賀まりこや梶芽衣子など、往年の名女優には、もっと練られた脚本や役柄のキャスティングを与えてほしいものです。
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