2022年6月20日 更新
福田雄一監督作品なら間違いなし!?「銀魂」映画化に原作ファンの反応は?
福田雄一監督作品が面白い!「勇者ヨシヒコ」をはじめギャグ脚本・演出を絶賛する声!
福田雄一監督が手掛けるドラマシリーズ最新作「勇者ヨシヒコと導かれし七人」が、2016年10月の放送開始から、深夜枠とは思えない注目を集め続ける昨今。世間では、”福田雄一監督作品に外れなし”という風潮が蔓延しています。
バカバカしい世界を、実にバカバカしく、とびきりシュールに描き切った「勇者ヨシヒコ」シリーズは、2011年に1作目が放送されて以来、続編の制作発表前から、コアなファンを色めき立たせてきた人気作品です。2015年公開の菅田将暉主演映画「明鳥」でも、汚れきった世界をコメディタッチで描いた手腕から、福田雄一には、ギャグの脚本・演出を担当させれば間違いなしという定評が与えられてきました。
そして、何よりも注目すべきは、「HK/変態仮面」や「アオイホノオ」など、実写化が難しいとされてきたギャグ漫画原作の映画でも、漫画原作ファンを唸らせる仕上がりを見せていること。こうして福田雄一には、”分かっている監督”として、熱い視線を注がれるようになりました。
福田雄一監督「銀魂」映画化に期待高まる!原作者・空知英秋もギャグセンスを大絶賛している!?
福田雄一監督が、2017年公開予定の小栗旬主演映画「銀魂」を手掛けることが分かりました。原作は、「週刊少年ジャンプ」で連載中の空知英秋による漫画「銀魂」。”SF人情なんちゃって時代劇コメディ”という、混沌としたくくりも然り、独特のブラックギャグで、漫画・アニメ共に強烈な支持を集める作品だけに、下手に実写化すると大炎上間違いなしです。
しかし、そんな熱狂的なファンでさえも、福田雄一が監督を手掛けることが分かった途端に、「来やがった!楽しみだぁ!」と狂喜乱舞。「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、福田雄一監督作品に多用されるムロツヨシら、”福田組”の俳優へのキャスティングにも期待が寄せられています。
「銀魂」の作者・空知英秋本人も、福田雄一作品のギャグセンスに、「嫉妬から死んでほしいと思っていた」と敬意を表しているだけに、漫画原作の実写化作品としては、類を見ない熱狂ぶりとなっています。
福田雄一監督ドラマ「ニーチェ先生」「宇宙の仕事」あらすじネタバレキャスト!
福田雄一監督ドラマ「ニーチェ先生」福田ワールドの新演出に原作ファンも納得!
福田雄一監督が手掛けた2016年1月のHuluドラマ「ニーチェ先生」も、2013年から「月刊コミックジーン」で連載されているシュールギャグ漫画が原作でした。「ニーチェ先生」は、架空のコンビニエンスストアを舞台に、新人アルバイト・仁井智慧が、全てを悟った宗教的言動で迷惑な客を排除していく1話完結の物語。
しかし、”ゆとり世代”ならぬ”さとり世代”を、毎回のように淡々と描いた「ニーチェ先生」は、漫画の技術あってこその作品です。主役に、今を時めく若手俳優の間宮祥太朗、同じくアルバイト店員に浦井健治や松井玲奈と、いかに魅力あふれるキャスト陣を揃えようとも、実写化はちょっと……と、当初は思われました。
しかし、”福田組”でお馴染みのムロツヨシや佐藤二朗らが登場して、1話目からぶっ飛ばす”福田ワールド”にハマる視聴者が続出。原作とは大幅に違う演出ではありましたが、新たな「ニーチェ先生」として、原作ファンをも納得させる仕上がりとなりました。
福田雄一監督ドラマ「宇宙の仕事」地上派では実現できない振り切り具合に抱腹絶倒!
福田雄一は、ドラマ・映画の他にも、1990年に自ら旗揚げした劇団「ブラボーカンパニー」の座長として、全舞台作品の脚本・演出を手掛けています。2016年9月からAmazonプライムビデオで配信された「宇宙の仕事」は、2007年に劇団「ブラボーカンパニー」で上演した演目をドラマ化した作品です。
宇宙人の地球侵攻を阻止するために、日本政府に組織された地球防衛軍は、宇宙人が嫌がる特有の”低臭波”を持つ男女6人。ムロツヨシ、菅田将暉、賀来賢人、西野七瀬らが演じる地球防衛軍は、武器を持たずに、”説得”という方法で宇宙人に挑みます。
この訳の分からない設定に加え、佐藤二朗や、若手お笑い芸人たちが扮する宇宙人たちの造形に抱腹絶倒すること間違いなし。「テレビや映画ではできないことをやりたかった。」という理由で、セリフNGで生まれた”変な間”もお構いなしに垂れ流された「宇宙の仕事」。ネットドラマだからこそ、”福田ワールド”のMAXパワーが味わえます。
福田雄一監督作品が急増中!ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」2017年1月放送開始!
福田雄一監督の「勇者ヨシヒコと導かれし七人」が、深夜枠ドラマとしては異例の話題を集める中、次々と舞い込む最新作情報に期待が膨らみます。特に2017年は、「銀魂」の他、現在放送中の漫画原作アニメ「斉木楠雄のΨ難」など、ギャグ漫画原作の実写化映画の公開が控えており、福田雄一への注目は最高潮です。
それに先駆け、福田雄一が手掛ける堤真一主演ドラマ「スーパーサラリーマン左江内氏」が、2017年1月から日本テレビで放送されます。こちらは、藤子・F・不二雄の、超能力を題材としたギャグ漫画「中年サラリーマン左内氏」が原作。漫画界の巨匠の作品にまでお呼びがかかるようになった福田雄一は、間違いなく、”今最も脂の乗った監督”です。
2017年は、映像界が福田雄一監督作品で埋め尽くされている……などということも起こり得るかもしれません。小学生時代から、学校の”お楽しみ会”で、オリジナル台本によるコントを披露していたという福田雄一。「劇団ブラボーカンパニー」の舞台監督を務める傍ら、フリーの放送作家として、「笑っていいとも」や「いきなり黄金伝説」などを手掛けてきた実力派ではありますが、その根底には、常に”お楽しみ会”的な柔軟な発想がありました。
福田雄一監督作品は、従来の映像作品を無視した予想不可能な展開が魅力。決して”売れ線”ではないキャスト陣を、シュールな存在として人気者に押し上げる独特センスも、妙に気構えない姿勢の成せる業といえるでしょう。