「がんこちゃん」の表向きのキャラ設定!裏設定が怖すぎ!?
「がんこちゃん」の表向きのキャラ設定をおさらい!20周年おめでとう!
「がんこちゃん」とは、NHKのEテレで1996年から放送されている、幼児向けの道徳教育人形劇「ざわざわ森のがんこちゃん」の通称です。がんこちゃんは、主人公のピンクの恐竜の女の子。今年は放送開始20周年イヤーということで、アニメ化やドラマ化など、さまざまな展開が用意されています。
がんこちゃんの表向きのキャラ設定は、ざわざわ森にあるマンナカ小学校の1年生。石でできた黄色いリボンがチャームポイントで、パワフルで、明るく素直な女の子です。ざわざわ森は緑豊かな場所ですが、周りを砂漠に囲まれており、がんこちゃんは、両親と一緒に、砂漠のむこうの「煙の町」から引っ越してきました。引っ越してからは弟のがんぺーちゃんが誕生し、砂漠のむこうで一人暮らしをしていた父方のおばあちゃんも一緒に住むことに。そのため、現在の「がんこちゃん」の設定では5人家族で暮らしています。
「がんこちゃん」の裏設定が怖い!人類が滅亡した後の地球が舞台だった
がんこちゃん一家や、わにのバンバン一家、カエルのケロちゃん、カタツムリのツムちゃんなど、みんながそれぞれの家族と仲良く楽しく暮らしているざわざわ森。しかし実は、がんこちゃんの住む世界は、「ざわざわ森は、人類滅亡後の地球を描いていた!」という、幼児向け人形劇らしからぬ裏設定があることが判明しました。
「がんこちゃん」のキャラには人間はいません。この「がんこちゃん」の設定の謎に迫ったのが、2016年の大晦日に放送された「がんこちゃんエピソード0」です。子供時代に「がんこちゃん」を見ていたアラサーの大人世代に向けて、“人間がいなくなった過程”を軸に制作された特別篇で、その思いもよらぬ深い世界観は大反響を巻き起こしました。
「がんこちゃんエピソード0」あらすじネタバレ!アニメ版は?
「がんこちゃんエピソード0」のあらすじとネタバレ!
「がんこちゃんエピソード0」のあらすじは、ひょんなことから、大きな柱時計(人間がいた時代の粗大ゴミ)に飛び込み、タイムスリップしたがんこちゃん。そこで、“砂の巨人”に襲われかけていた兄妹シンとスイを助けて人間と友達になる、というストーリーです。以下は、「がんこちゃんエピソード0」のネタバレです。シンとスイの父親は、水を探しに出かけたまま水場(ざわざわ森)を見つけたところで力尽き、シンも、母親と同じように砂になって亡くなってしまいます。
一人残されたスイは、ざわざわ森に一緒に行こうとがんこちゃんに誘われるも、「みんなが戻ってくるかもしれないから」と断り、「いつかざわざわ森へ遊びに行くね」と約束。がんこちゃんは無事にざわざわ森に戻り、「スイちゃんたちが遊びに来るから、ざわざわ森をもっと楽しいところにする!」と宣言します。人々は砂になって滅亡していったという重く切ないストーリーには、「怖かった」という意見も多く集まりました。
「がんこちゃん」のアニメ版も放送開始!ドタバタコメディのギャグアニメ
「がんこちゃん」は、幼児向けの道徳教材として、“学習指導要領”に合わせた人形劇となっています。しかし、「がんこちゃん」20周年を記念してNHKのBSプレミアムで放送が開始されたアニメ版「がん がん がんこちゃん」は、ドタバタコメディアニメ。
ゲームもスマホも電気もコンビニもないざわざわ森に、タイムマシンに乗って、イマドキの小学1年生の男の子ゲンが2020年からやってくる、というお話。製作者は、「モノがなくても楽しめるということを楽しく表現していきたい」と語っており、一家そろって楽しめる内容となっています。
「がんこちゃん」が人間の大学生に!?まさかの擬人化・大学生設定に誰もがびっくり!
がんこちゃんが、このたび、なんと実写ドラマ化を果たしました。「もしもドラマ がんこちゃんは大学生」というタイトルの3分ドラマで、全4話。NHKのEテレや総合で、随時再放送されるということです。どういうわけか人間になり、大学に通うがんこちゃんを二階堂ふみが演じ、共学のキャンパスで1話ごとにさまざまなタイプの男の子に出会う……という物語。
二階堂ふみが扮するがんこちゃんは、ピンク色の洋服に、頭の黄色いリボン、口元のキバ、怪力などなど、ざわざわ森で暮らすがんこちゃんを彷彿とさせる要素も満載です。しかし、本家ではおなじみのカタツムリやカエルのお友達は登場しません。人間の姿でスマホを操り、キャンパスライフを謳歌する姿は、現代のフツーの女子大学生そのもの。
恐竜の足跡の形をみて「なつかしい!」と写真を撮ったり、SNSに熱中する大学生を見て「私がいた世界では想像もつかないこと」と発言したりと、「がんこちゃんはもともと恐竜だった」という設定はあるようです。ネット上では、「これってがんこちゃんの必要あるの?」という声もありますが、大半は「面白い!」「早く次の話が見たい」「社会風刺がきいている」「がんこちゃん役の二階堂ふみがぴったり」と好意的な感想ばかり。
実写ドラマ化は、「がんこちゃん」の20周年に華を添えています。「がんこちゃん」を見て育った世代が子育て世代となり、親子2代で楽しめる人形劇になった今、これからも30周年・40周年を目指して、末永く愛されるキャラクターであり続けてほしいです。