羽賀龍之介の父・羽賀善夫はエリート柔道コーチ!内股の強さの秘密とは?

羽賀龍之介の父・羽賀善夫はエリート柔道コーチ!内股の強さの秘密とは?

羽賀龍之介の父・羽賀善夫は柔道家でエリート柔道コーチ!

羽賀龍之介は、リオオリンピック柔道100kg級で銅メダルを獲得した柔道家。その羽賀龍之介の父・羽賀善夫は、エリート柔道コーチと呼ばれています。1987年に講道館杯で優勝経験もある柔道家であり、現在は、羽賀龍之介が所属した朝飛道場のコーチをしている羽賀善夫。この朝飛道場は、全国少年柔道大会で4連覇中という実績ある道場です。

この強さこそが、羽賀龍之介の父・羽賀善夫が、エリート柔道コーチと呼ばれる所以でもあります。幼少期の羽賀龍之介は、出身地である宮崎で、柔道と競泳を掛け持ちして習っていました。しかし、父・羽賀善夫が朝飛道場のコーチを引き受けたため横浜市に転居。朝飛道場に入門し、柔道に専念することになりました。

羽賀龍之介の得意技!内股の強さの秘密とは?

羽賀龍之介の得意技である内股の強さの秘密とは、どのようなものでしょうか。羽賀龍之介の内股は、羽賀流内股と呼ばれる独特のスタイル。技に入る時の上半身の動きが、他の技と同じに見えるそうです。対戦相手は、繰り出された技が何なのか瞬時に判断しなければなりませんが、羽賀龍之介と組むと、判断するタイミングがズレるので、つい内股をかけられてしまいます。

羽賀龍之介の内股の強さの秘密とは、この一瞬の判断ミスを誘うこと。対戦者が、「分かっていても防げない」というほどの優れた技です。これまで、彼ならではの内股で、数々の戦績を上げてきた羽賀龍之介ですが、もしかしたら、エリート柔道コーチの父・羽賀善夫も、内股が得意技だったのかもしれませんね。

羽賀龍之介のオリンピック初出場!怪我に苦しんだ長い道のりとは?

羽賀龍之介が初出場となるリオオリンピック!

羽賀龍之介にとって、リオオリンピックが、記念すべきオリンピック初出場でした。2015年のグランドスラムで初優勝を飾った際には、「オリンピックで金メダルを獲る」とコメントしている羽賀龍之介。オリンピックへの意気込みは、なみなみならぬものがありました。

羽賀龍之介は、オリンピックに初出場を決めてからというもの、下半身と体幹を鍛えるために、新たなトレーニングに挑戦しています。このトレーニングには、長野オリンピックのスピードスケート500mの金メダリストである清水宏保の指導の下、スケート特有の動きを学ぶといった内容も含まれていました。

創意工夫を重ねながら、リオオリンピックでの金メダル獲得だけを念じてトレーニングを続けてきた羽賀龍之介。その後、左膝内側側副靱帯を損傷し、2カ月近い治療が必要になってしまいましたが、これまでの実績を認められて、リオオリンピック初出場を確定させました。

羽賀龍之介は怪我に苦しめられた!その長い道のりとは?

羽賀龍之介の柔道人生は、怪我との戦いともいえます。2011年に左肩を脱臼してからは、大きく活躍することができず、ロンドンオリンピック出場の機会を逃してしまいました。さらに、この脱臼によって、左肩の手術をすることになり、約1年の休養を余儀なくされた羽賀龍之介。

その後も、小さな故障はもちろんのこと、大きな怪我では、左膝内側側副靱帯損傷に見舞われて、全日本選抜体重別選手権を欠場。このときは、2カ月近くを療養に費やさざるを得ませんでした。まさに怪我の連続の羽賀龍之介。しかし、怪我に苦しめられた長い道のりの果て、とううとうリオオリンピック日本代表という目標を勝ち取ることができました。怪我に悩まされるアスリートは多いですが、羽賀龍之介は、見事に克服し、リオオリンピック銅メダルに結実させたといえるでしょう。

羽賀龍之介がリオオリンピックで銅メダル「どんな形でも勝とうと思った」!

羽賀龍之介が、リオオリンピック柔道100kg級で、銅メダルを獲得しました。5才から始めた柔道は、すでに20年に及びますが、アスリートとして結果を残すという意味で、オリンピックの舞台は格別だったことでしょう。「どんな形でも勝とうと思った」と執念をみせた羽賀龍之介の柔道人生は、決して順風満帆ではありませんでした。

しかし、必殺技ともいえる羽賀流内股を編み出し、実績を重ね、左膝内側側副靱帯損傷や左肩脱臼による手術など、大きな怪我にも悩まされながら、これを克服することで、さらなる強さを手に入れてきた羽賀龍之介。かつてはモンゴルでの単身修行も経験している羽賀龍之介は、自分がいかに恵まれた環境で柔道ができていたのかを実感したとコメントしています。

そうした感謝の気持ちも、原動力になっているのかもしれません。日本のお家芸とも呼ばれる柔道は、世間の期待値も高く、オリンピックや国際大会では優勝が当たり前。金メダルにしか価値がないといわれるほどの状態です。マスメディアが、羽賀龍之介らが金メダルを獲れなかったとことを揶揄するような発言をすることもありますが、決して優勝にしか価値がないわけではありません。

スポンサーが付くプロスポーツや、税金で賄われる国策ではない日本柔道。純粋にスポーツをする姿に感動を覚えるのは必然であり、彼らに憧れを抱く気持ちは、未来のアスリートを生み出す種となります。羽賀龍之介には、自身の強さを存分に磨いていくとともに、次世代を担うアスリートの卵たちの夢と希望の象徴として、歩みを止めることなく進み続けてほしいものです。

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