はやみねかおるは男性小説家!有名作品を一挙紹介!

はやみねかおるは元小学校教師!児童文学作家になったきっかけとは?


はやみねかおるのプロフィール
◆職業:小説家
◆生年月日:1964年4月16日
◆出身:三重県
◆代表作:夢水清志郎シリーズ(1994年~2009年)

はやみねかおるのプロフィールは?小学校教師から児童文学作家に転身!

児童文学作家として有名なはやみねかおるは元小学校教師という経歴を持ち、児童文学作家に転身した人物です。NHKでドラマ化された「夢水清志郎(ゆめみずきよしろう)シリーズ」など、児童文学やヤングアダルト向け作品を中心に執筆活動を続けています。

そんなはやみねかおるは1964年4月16日生まれ、三重県伊勢市の出身です。名前から女性と間違われがちですが、性別は男性です。地元の県立高校から三重大学教育学部数学科に進学し、卒業後は小学校教師として教鞭を取りながら児童向け小説を執筆。その中で出版した「怪盗道化師(ピエロ)」が1989年に講談社の「児童文学新人賞」に佳作入選したのをきっかけに、翌年児童文学作家デビューを果たします。

作家として活動するはやみねかおるの作品ジャンルは幅広く、ジュブナイルミステリーに始まり、青春小説から冒険小説、さらにはSF、ファンタジーにまで及ぶという多彩な創作ぶりです。これだけ幅広いジャンルを執筆するからには、普段から自身の引き出しを増やす努力をしているのでしょうね。

はやみねかおるが転身した理由とは?あと一歩で小説家を断念していた?

小学校教師だったはやみねかおるが児童文学作家に転身した理由は、担任として受け持つ子供たちの本嫌いを見かねたからなのだそう。「それなら子供が読みたくなる本を書いてみよう」と自分で執筆活動を始めたとされています。また、元々はやみねかおるは大の本好きで、一気に読んでしまうためすぐに読む本がなくなってしまい、だったら「自分で本を書いて読めばいいや」と思って書き始めたという側面もあったようです。

しかし、作品を書いて応募してみたものの手応えが今一つらしく、「今度書く本がダメだったら、小説家を断念する」と決意。その時に書いた「怪盗道化師」で見事に「児童文学新人賞」の佳作入選を果たし、児童文学作家として活動をスタートさせます。

はやみねかおるの小説には、必ずと言っていいほど自分の妻子、そして本の製作に協力してくれたスタッフなどに対し、感謝の意を述べたあとがきが添えられています。そのあとがきの最後には、デビュー当時から必ず「Good Night,And Have A Nice Dream」という一文が添えられています。また、作品同士で世界観と登場人物がつながっているため、随所に散りばめられたパロディを読むのも、読者にとっては楽しみの一つです。

香川まさひとは人気ドラマ・映画の原作を多数生み出している小説家&脚本家!

はやみねかおるが書いた「夢水清志郎シリーズ」がNHKでドラマ化!

はやみねかおるの代表作「夢水清志郎シリーズ」は殺人事件のないミステリー?

はやみねかおる作品の中でも代表作と言えるのが、後にNHKでドラマ化された「夢水清志郎シリーズ」。「教授」と呼ばれる名探偵気取りの自信家・夢水清志郎と三つ子の岩崎三姉妹たちを主人公に描く推理もので、1994年から2009年までの15年にわたって刊行された長寿シリーズです。2011年からは「名探偵夢水清志郎の事件簿」と改めてセカンドシーズンが開始されました。

講談社から発行された部数が累計で360万部を突破した同作の特徴は、ミステリージャンルでありながら物語ほぼ全編にわたって殺人事件が発生しないということに尽きるでしょう。普通、推理小説ものといえば真っ先に起こるのが殺人事件です。しかし、その殺人を作品描写から一切排除したことで陰惨な雰囲気がなくなり、読みやすくなっています。

読みやすさといえば、対象年齢を小学校の上級生以上に絞り込み、漢字にルビが振られている心遣いがされているのも、元小学校教師の経歴を持つはやみねかおるらしい特徴です。主人公である夢水清志郎のキャラクターは風変わりですが、子供たちへの強いメッセージが見逃せません。一般常識が欠如した怠け者ではありますが、「みんなが幸せになるように事件を解決する」という独自のポリシーがある夢水清志郎シリーズは、ミステリーながらハートフルな作品です。

はやみねかおるの『夢水清志郎シリーズ』がNHKでドラマ化!夢水清志郎がハードボイルドに?

「名探偵夢水清志郎シリーズ」をドラマ化した作品は、NHK教育テレビ(現Eテレ)で「双子探偵」というタイトルで、1999年7月から放送されました。はやみねかおるの「夢水清志郎事件ノートシリーズ」を原作としているものの、ドラマ化にあたって多少の設定変更が施されています。

まず、シリーズの語り手である岩崎三姉妹は、NHKの朝ドラ「ふたりっ子」で有名になった三倉茉奈・佳奈姉妹が演じているため、ドラマでの設定は亜衣と真衣の双子の姉妹と変更されています。銀座界隈を舞台とする物語の主人公は三倉茉奈扮する岩崎亜衣で、亜衣と真衣の両親は離婚し、真衣は父親に引き取られて大阪在住と変更されました。

そして、夢水清志郎を演じるのは和泉元彌。原作でのダメ男的なイメージから一新、ハードボイルドの香り漂う黒ずくめの衣装に身を包み、高い推理力を披露する謎の男として描かれています。しかし、謎を解決してハッピーエンドという点で原作の精神は忠実に受け継いでいます。

「ペンギン・ハイウェイ」は森見登美彦ワールド炸裂のSF小説!お姉さんの正体とは?

はやみねかおるの有名な作品5選を紹介!

はやみねかおるの作品では「名探偵夢水清志郎シリーズ」が特に有名ですが、他にも人気シリーズが出版されています。

まずは、神出鬼没の大怪盗クイーンの活躍を描く「怪盗クイーンシリーズ」。クイーンとパートナーのジョーカー、人工知能RDのコンビが獲物を探して飛行船を駆使し、世界中狭しと神出鬼没の大活躍を演じます。自由奔放なクイーンをはじめ、個性的な登場人物たちが彩る冒険ストーリーに心も奪われそうです。

そして、「虹北恭助シリーズ」は、古本屋の少年虹北恭助とケーキ屋の娘・野村響子のコンビが活躍します。商店街で発生する様々なミステリーを虹北恭助が解き明かすのが主なストーリーですが、少年少女の心の揺れ動きや商店街の人々との交流も絡めて描かれます。

現在も継続中の「都会のトム&ソーヤシリーズ」は、打って変わってサバイバルストーリーに挑んでいます。中学2年生の内藤内人と竜王創也という対照的なコンビが、都会を舞台に冒険する日々が描かれています。累計発行部数100万部を突破したベストセラーで、2019年7月のサイン会で作者のはやみねかおるによって実写映画化が発表されています。

その他にも、世界を変える力を持つ女子高生の真野萌奈美を中心に個性豊かな人物が入り乱れるファンタジーストーリーが繰り広げられる「モナミシリーズ」、小学生の大中小トリオが難事件にいどむ学園ミステリー「大中小探偵クラブシリーズ」など、多彩なシリーズものが世に出ています。

いずれも読者層の少年少女の世代に近い登場人物ばかりで親しみやすいストーリーになっているのが特徴的で、読者を飽きさせない多彩なシリーズを次々と生み出せるのには驚きを隠せません。その秘訣は「遊びが大事」とインタビューでも語っているように、旺盛な遊び心なのでしょう。いつまでも子供目線を失わないはやみねかおるの著作は、小さなことにもワクワクした子供時代を思い出させてくれる作品がそろっています。

平山夢明の結婚歴や生い立ちは?数多くの作品が映画化されたホラー小説家
誉田哲也の姫川玲子シリーズは大ベストセラー!椎名林檎に書き下ろした短編小説とは?
森沢明夫の映画化作品は?スピッツが大好きすぎて小説に何度も登場!

関連記事

ページ上部へ戻る